日本テレビドラマ「35歳の少女」突然やってきた多恵の目覚めと最期

愛美と結人は、望美にそれぞれ多恵の本当の気持ちを伝えなければいけないと思っていた。

しかし、望美は時間泥棒として、動画配信を続けようとするが、時間通りに配信ができなくなり、それを責めるメッセージがどんどん送られてくるようになった。

家族3人ですき焼きを囲む夢を見た。でもそこに母親はいなかった。2階の部屋にいたのだ。

 

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介護する愛美

望美は多恵の介護放棄した。進次には違う家庭がある。だから多恵の介護は愛美しか出来なかった。

毎日、手足を動かしたり、指を動かしたり、かつて多恵が望美に25年行ってきたこと。

愛美はたった数日で根を上げそうになった。そして本心を話し始めた。

 

望美が事故に遭い、ほとんど家にいない母親を独り占めしたいと思った。だからあの時、自分が頼まれたままに買い物に行き

自分が事故に合っていれば、母親を独り占めできたのにとずっと思っていたと、意識ない多恵に話しかけていた。

しかし、思いもよらない形で、意識のない母親を今やっと独り占めできるようになった。

 

でも心のどこかで、望美のことが気にかかってしまう。本気で殺そうとしたのではなく、望美のことを思ってやったこと。

そして、やはり母親の気持ちの中に、望美がいつでも1番気にかかる存在としていることを、痛い位にわかっていた。

だからこそ、早く母親の日記を姉に見せたかった。でも、それを受け入れる状況にはなかった。

 

望美を探す結人

何気なく聞いてしまったカセットテープが、多恵が望美が目覚めた日に録音したテープだった。

そこには、多恵の気持ちがぎっしりと詰め込まれていた。自分が聞きたくても聞けなかった父の声。

望美には、同じ思いをしてはいけないと、このカセットテープを聞かせるべきだと思い、必死で望美を探していた。

 

しかし実家にもいない。そして1人で暮らしている部屋にもいなかった。そこで図書館に行ってみた。

至るところを見ると、どこにもいないように見えたが、2階からちょうど望美が降りてきた。

そこでとりあえず「これを聞け」とラジカセを置いて、結人は自分の父がなくなったことに対しての思いを語り帰っていった。

結人がいなくなったあと、多恵からのメッセージを全て聞いた望美。病院へ行くことができた。そして、愛美とどうしたら目覚めるか話し合った。

 

2人の作戦

望美は自分が目が覚めた時は、歌声が聞こえて非常ベルが鳴り、起きなくてはいけないと思ったと話した。

同じように、歌を歌い非常ベルを聞けば、多恵も起きなくてはいけないと言う気持ちになるのではないかと、同じ作戦を実行することにした。

しかし他の患者への迷惑を考え、病院側は非常ベルを鳴らすことを許可しなかった。でもスマホで非常ベルの音を見つけてきた愛美。

そしてトンボの歌を歌い続ける望美。いつしか姉妹揃って2人で歌を歌いながら、非常ベルの音を聞かせ続けた。

望美が自分のせいだと諦めかけた時、愛美はその瞬間を見た。多恵が目を開けたのだ。

 

急いで駆けつけた進次に、愛美たちはすでに心臓が弱っているから、また再び意識がなくなったら、目覚める保証はないと言われた。

病室に入った進次は、今までのふがいなさを詫びたが、多恵は姉妹2人が笑顔でいるのは、あなたのおかげです。そのままでいて下さい。

小さな小さな声で呟いた。そして反対側にいる望美と愛美に向くと、愛美の寂しさに気づいてあげられなかったことをわびた。

そしてありがとうとつぶやきながら、多恵は息をひきとった。

 

葬式も終えて、多恵の最後の希望だった「すき焼き」を3人で囲んだが、望美が以前同じ夢を見たといい

2階へ急いだ。でもそこには母親の姿はなく、テーブルの上に日記が置いてあった。

それをめくると、空白のページはトンボが描かれており、めくるたびにトンボが飛び、最後は土に還って行った。

母からの最後のメッセージだった。

 

 

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