日本テレビドラマ柴崎コウ主演「35歳の少女」倒れた多恵の運命はどうなる?

望美を元に戻すため、多恵は娘の部屋に行った。しかし、望美は元の生活に戻るつもりはなかった。

そこで多恵は過去にもそうしたように、一緒に運命を共にして死のうとした。

しかし、ずっと望美を救おうと、必死で愛美も育てながら、頑張ってきた多恵の体は悲鳴をあげた。

 

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意識不明の多恵

多恵は力づくで、望美を窓の外に押し出し、落とし自分も後を追うつもりだった。

しかし、その手が突然はなれ、望美の足元に多恵は意識なく倒れた。

幸い望美が近くにいたので、すぐ病院へ搬送されたが、父親と愛美が駆けつけると

「くも膜下出血と、心不全。意識が戻る可能性はない。私を殺そうとしたからよ」

と、言うと動画配信の時間だからと言って、2人を残し帰ってしまった。

 

愛美は多恵の荷物を取りに家に帰った。いつも母が座っていたダイニングのテーブルの上に日記があった。

最後に書かれた日記には、「望美を元の生活に戻したら、また4人ですき焼きを食べよう」と書かれ

冷蔵庫の中にはすき焼きの材料がぎっしり詰まっていた。愛美はそれを見て、母親は姉を殺そうとしたのではないと確信した。

 

結人の生活

望美がいなくなった生活は、やはり荒んでいた。部屋は散らかり放題で、家に帰っても何も手につかなかった。

しかしクラスの中に、登校拒否をしている男の子がいる。気にはなるがどうして登校拒否をしているのかわからない。

その時に、相手側の男の子の親が転校望んでいると、校長から言われた結人。おそらくいじめを受け、そこから逃げるための手段だろう。

 

家を訪ねるが、詳しい事は母親も何も話してくれなかった。外に出て見上げると、部屋から男の子が覗いていた。

声をかけると慌ててカーテンを閉めた。ふと視線を下に下げると、クラスメイトの男の子がいた。

彼なら事情を知っているだろうと、聞こうとするが、足早にその場を去ってしまった。

その時ちょうどスマホが鳴った。父の介護をしている女性からだった。縁を切ったからもうかけてこないでくださいと切ろうとした時

「お父様が亡くなりました」と聞こえてきた。急いで自宅に行くと、すでに冷たくなった父の傍に母が座っていた。

結人は皮肉を込めて母親に「思い通りになってよかったなぁ」と言う話と、通夜とお葬式には出るからと言い残し去っていった。

 

結人の気持ち

父親はずっと寝たきりでもう、まだ生きていてくれると思っていた。

しかしあまりにも突然に、この世からいなくなり、自分へのメッセージも何も残さなかった。

悲しさよりも、悔しさがこみ上げてきた。縁を切ったのは母に対して、父とはもっと話がしたかった。

でも今はもうできなかった。聞きたいことがたくさんあったのにもう聞けない。

 

そんな思いを抱えているときに、目にとまったのが壊れたラジカセだった。

望美と最後に会ったとき、持って帰ってくださいと投げたため、ラジカセの一部が壊れてしまった。

しかし、テープを再生することができたので、手当たり次第に1本聞くことにした。

それは、望美の声ではなかった。きっと望美もこのテープの存在を知らない。でも彼女に聞かせなければいけないと確信した。

 

しかし、自宅にはやはり戻ってきていなかった。代わりに父親が家の改修をしていた。

多恵が倒れ意識不明だと言うことを、初めて知った結人は、父親に謝罪した。自分が望美を家に戻すことができなかった。

だからあの日、多恵に土下座をして望美の家に行くようにお願いした。だからそんな事態になってしまったのだ。

自分の父が、亡くなったばかりだからなおさら謝罪の気持ちが強かった。

 

しかし、進次は結人を責めるところが、「言われなくても多恵ならそうしていました。」

と、言い決して結人のせいではないと、優しく言ってくれた。

ならば一刻も早く望美にテープを聞かせなければいけない。

結人は望美を必死で探し続けた。

 

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