主演柴咲コウ×坂口健太郎日テレドラマ「35歳の少女」時間泥棒になった望美の望み

望美は誰が見ても変り果ててしまった。結人の家を荷物ひとつで飛び出し、

どうやってなったのか、経緯はわからないが「ユーチューバー」として生計を立てていた。

ならば、ほんのわずかに望美の夢でもある「アナウンサー」という欠片でも叶ったかもしれない。

でも、そこには以前の笑顔にあふれた姿はなかった。

 

コンテンツ

カセットを見つけた結人

結人は、望美がバッグひとつで出て行ったので、大事にしていたかめのデデと、

ラジカセやカセットテープが残っていることに気付いた。そしてカセットの中に

「結人くん」というタイトルを見つけ再生してみた。

そこには、小学校5年生の望美が、図書館で結人くんが好きです!!

と、マイクに向かい告白する様子が録音されていた。しかし、結人もその時のことを思い出していた。

 

その時、結人もたまたま図書館にいて、ラジカセに向かって自分に告白する望美を見ていたのだ。

そして、その頃特有の恥ずかしさから「バカなこといってんじゃねえよ」と冷たくしてしまった。

どうして、結人はあの日、望美にやさしくしてあげられなかったのか悔やんだ。

実は翌日、望美は事故に遭い25年の眠りについたのだ。

 

望美に会いに行く結人

愛美は結人に背中を押され、グラフィックデザイナーを目指したが、どうにもならない現実に打ちのめされ

生活のため【代行業】をはじめ、ガールフレンド代行で高収入を得ていた。

電話に出ない望美に代り、愛美に電話しあうことになるが、フリフリのドレスを着た別人の望美。

これから、「ぶりっこ」のガールフレンド代行だと喜んでいた。

代行業では、なんにでもなれて売れっ子らしい。しかし、あまり話す時間もなく、愛美の仕事が始まってしまった。

 

仕方なく結人は、一人で望美に会いに行き、大切なものを返そうと決心した。

しかし、実際に会う望美は知らない人だった。望美が一番嫌った「灰色の時間泥棒」そのもの。

部屋もグレーで、着ている者もグレー。そして、YouTubeでよびかけているのも、時間を持て余している人は

時間が欲しい人にあげること。それは素晴らしいことです。

と、まるでカルト教団の教祖のような姿。結人が知っている望美はどこへ行ったのか。

そして、挙句あれほど大切にしていたものをすべて、投げ捨て結人を追い返してしまった。

 

結人が向かった先

気づくと結人は一番近づきたくない、多恵の家にいた。

「売り出し中」のため、中には入れないが、望美を救ってほしい。と土下座をして頼み込んだ。

しかし、翌日望美の家に来たのは多恵ではなかった。10歳の望美だった。

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幸い、それは夢だった。しかし、その後にインターホンが鳴り、多恵が現れた。

そして、家に帰らない望美にぐっと近づき、「一緒に死にましょ」と望美を窓から押し出した。

 

望美は多恵が25年間からずっと看病して助けたから、今こうして現実とのギャップに苦しみ時間泥棒になった。

そして、多恵は自分が看病し、望美が目を覚ましたことで勝ち誇っている。と多恵の気持ちを平気で踏みにじった。

そして、望美は死を覚悟し、意識が遠のいたが大きな音がして現実に戻った。

自分は窓の外に落ちていない。代わりに、足元に多恵が倒れている。この状況が理解できなかった。

 

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