「クロステイル」父の本当の姿と、陸上で挫折した仲間の退学を阻止したい匡

クレジットカードの利用履歴から、父があるホテルに滞在していることがわかり、「家族」ということで部屋を教えてもらった。

 

しかし、そこには父ではない男性がいた。「元同僚」と名乗る男性は『探偵』だった。小説家の父しか知らない匡。

 

事実に驚くも、翌日さらに驚くべきことが判明し愕然とする。

 

探偵としての父の姿

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翌日母に「どうして親父が元探偵だと教えてくれなかったの！？」と詰め寄るも、「聞かれなかったから。」

 

と、さらりと答え、「じゃあなんで学校入るときに伝えてくれなかったの？」ともう少し詰め寄ると

 

「知ってるかと思ったの」と母らしい答えが返ってきた。そんな父と「離婚したいと思ったことないの？」と聞くと

 

母は素直に「何度もあった」と答えたが、離婚しなかった理由を聞こうとして、匡は「僕がいたから離婚しなかった？」

 

と、少し喜びも交えて聞くも、「確かにあなたがいから離婚しなかったかも。でも、いなくても離婚しなかった。だって大好きだもん」

 

と、朝からのろける母にいつもの調子だと、あきらめモードの匡は、学校の屋上で考え事をしていた。

 

すると、父が新作の視察だと目の前に現れた。そして、少し話すも芹沢と藤巻が来て、気を取られている間に父はまた姿を消した。

 

その時、藤巻の様子がおかしかったが、その理由は授業が始まって分かった。今回は「調査報告書の作成」というものだった。

 

そこで、学校長はいかに「調査報告書が大切」であるかを、熱弁しすぎて止められるほどだったが、それには理由があった。

 

ある探偵が私利私欲の為に、「調査報告書」をないがしろにしたために、依頼人は命を絶った事件が起きた。

 

すると隣の藤巻から「この事件知ってる」と、スマホのニュースを見せられたが、そこに移っている探偵こそ『父』だった。

 

父は、「自分は優秀な探偵だった」とさっき言っていたが、校長からみれば探偵の中でも最低の存在らしい。

 

入学前に素行調査があり、匡の素性も分かっていたはずなのに、なぜ校長は匡を入学させたのだろうか！？

 

 

屈辱を感じた元エース野木

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今回は「調査報告書」という一番大切な授業だったが、講師は探偵らしくない派手な身なりだった。それは報告書を作成するエキスパートだからだった。

 

つまり、実際に外に出て素行を調査するわけではなく、他の探偵が持ってきた資料を、依頼主が満足するように仕上げる最終段階を請け負っていた。

 

100時間を超える、実際の浮気調査の資料から、「調査報告書」を7人でまとめ上げるという課題だったが、

 

野木は講師に褒められたが、それは一瞬のこと。「ひどい日本語だ」と言われ彼はどん底に落ち込んだ。

 

そして、他の生徒も褒められるが、講師の「言葉の受け取り方」を聞いて、褒められた言葉の裏を探ると、

 

全てが生徒を皮肉る言葉ばかりだった。そして、帰宅しようと最後に匡と、野木が事務所を出ると、ポスターを見ている女性がいた。

 

そこで、野木は「新人なので無料で引き受けます」と勝手に浮気調査を請け負ってしまった。放っておけない匡は調査に付き合うが、

 

野木の仕上げた調査報告書は、夫が浮気している。という決定打のない、自分の客観的意見をふんだんに盛り込んだものだった。

 

到底、依頼主も納得のいかない結果だったが、校長は無料でしかも無断で請け負い、ひどい報告書を上げたことに、

 

野木の退学を命じたが、匡がもう一度チャンスが欲しい。と懇願し、依頼者が納得し料金を支払ったら免除。

 

ということになった。そして、7人で作成する調査報告書は5人で仕上げることになったが、2人は依頼主が求めている意図を汲み調査を再開した。

 

 

 

野木の退学を阻止するための匡の報告書

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情報通の藤巻は、野木がオリンピック候補の陸上選手であったが、怪我で断念した過去があることを教えてくれた。

 

だから、野木は人一倍自分のことをなじった講師を見返したかった。「勝たなければ意味がない」という彼に、ついていくしかない匡。

 

今回は、ラブホテルから腕を組んで出てくる、決定的な場面や、次に会う約束の会話を聞くこともできた。

 

そこで、野木は報告書を作成し、依頼主に渡した。そして夫の浮気は決定的だったが、匡はこれは補足として。

 

と、自分なりにまとめた報告書を渡した。そこには産婦人科の前で立ち止まる夫。それは過去に子供のことで夫婦間で何かあったのかもしれない。

 

妻の口から、なかなか子供ができなくて、検査をしたところ夫に原因があり、夫は今でもそれに責任を感じていると告白した。

 

そして、帰宅途中にケーキを購入した時も、「ここのモンブランは妻の大好物で」と話しているのを聞いた。

 

夫は妻のことを誰よりも愛しながらも、子供ができない罪悪感から逃れるように浮気をしていた。

 

その報告書を読み、待ち合わせていた旦那と話し合った女性。そしてすっきりとした顔で2人の前に帰ってきた。

 

もちろん、2人はやり直すのだろう。と思っていたが、女性の口から出た言葉は「離婚します」

 

それは、お互いに新しい一歩を踏み出すための前向きな決断だった。そして、依頼主から料金が振り込まれたことで、野木の退学は阻止できた。

 

そして、7人で仕上げた浮気の「報告書」については、講師の言うように相手の「言葉のとらえ方」に気を付けて、

 

全てを「現在進行形」に直し、自分の主観を入れずに書くことで完ぺきなものとなった。

 

そして、全員がこの試験をパスすることができた。

 

 

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