「競争の番人」6話、30万と6万の反物の違いは重さ!?本物と偽物の見分け方が真実を語る
「5seasons」は若い井出が立ち上げた、気軽に若者に着物を楽しんでもらえるお店だったが、
取引業者を、師匠である『赤羽屋』の赤羽に引き抜かれてしまい、経営が危なくなっていた。
そして、赤羽屋は他の業者が参入できないように、『私的独占』をしていると、公正取引委員会に匿名で情報が入った。
コンテンツ
借りてきた甲冑を試してみる
そんな時、公正取引委員会の資料として借りてきた甲冑を、六角と風見に着せて「試してみなくては」と
甲冑を着ながら、差し入れのみかんを食べていたが、風見は甲冑の重さでみかんを食べるのが難しいほどだった。
そんな時、6班に『私的独占』を調べるように。と依頼が来たが、審査長である本庄が休みのため、
その次の立場にある、風見が指揮を執ることになったが、初めてのことで風見は弱腰だった。
しかし、桃園には思うところがあり、赤羽を呼んで聴取したい。言い出した。
小勝負は何かを思い出して、パソコンで検索していた。すると7年前にも赤羽は同じことで公正取引委員会に取り上げられていたが、
その時は何も証拠が出ずに、引っ張ることができずに悔しい思いをしていた。
桃園はその時の気持ちをまだ引きずっていたようだった。今回は桃園の屈辱を晴らすことができるのか!?
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30万と6万の反物
白熊と、小勝負は赤羽屋の「着付け教室」に参加していた。「夫婦ですか?」と聞かれたため、
小勝負は姉です。と答え姉弟のふりをして、お店の内情をしらべていた。そこで小勝負がきになったのは、
「手描き友禅」の30万円の反物だった。すごく重いという印象があった。
その後、井出の「5seasons」を訪ねると、店頭に赤羽屋と同じ「手描き友禅」の反物があった。
しかし、値段は6万円だという。30万と高額になるのは、中間の問屋を通すため値段が高くなる。
そのため、井出は布屋から直接仕入れするルートを開拓し、格安で販売できるのだといった。
しかし、赤羽屋に取引先をどんどん引き抜かれてしまい、経営が危ないという。
桃園は「相手に肩入れしてはダメ」と常々いっているが、この案件に関してはどうしても肩入れをしてしまう。
そこで、どうしても赤羽の店にがさ入れに入りたいと、桃園は風見に懇願し、風見は上に交渉しに行った。
小勝負は、何も言わず白熊を見せに呼び、なぜか着付けをされた。その間小勝負は防犯カメラの映像を見せてもらっていた。
実は、着付け教室の、広告モデルがいないということで、小勝負にはめられて白熊がモデルになってしまった。
しかし、防犯カメラには、取引先に何か渡す赤羽の姿があった。しかし、それを隠すことなく見せる赤羽の意図は!?
いよいよ公正取引委員会が入った赤羽屋
風見がなんとか粘り、上からの許可が出て、赤羽屋に公正取引委員会が入ることになった。
赤羽は何もやましいことはない。と堂々としていたが、赤羽屋に公正取引委員会が入ったことから、
多くの取引先が、トラブルに巻き込まれたくないと手を引き始めた。そして、「5seasons」に取引を持ち掛けるようになり、
思いもよらず井出のお店は、入りきらないほどのお客でにぎわっていた。それもそのはず。まもなく辺り一帯の学校で
同日に卒業式が行われるため、その日の着付けの予約が殺到し、100件以上の予約を受け井出にも笑顔が戻っていた。
しかし、公正取引委員会が赤羽屋に入る日、小勝負は「甲冑を返してきます」と戻ってこなかった。
持ち帰った資料を見ても、何も出てこないことに桃園は焦っていた。あれだけ気合を入れたのに
「何も出ない」なんてことは許されない。そこに小勝負が帰ってきて、井出のお店の「手描き友禅」を調べてもらうと
絹ではなく、合成繊維で作られたもので、それが安さの理由だったのだ。小勝負は最初に赤羽屋に行ったとき、
パンフレットに、本物は「重い」と書かれていたが、井出の物は赤羽の友禅よりも軽いことが気になった。
そして、甲冑も本物は「重い」、みかんも甘い方が「重い」という結論に達して、友禅を調べていたのだ。
取引先についても圧力などは決してなかった。とそろって証言を持ってきていた。
それよりも「井出をお願いします」と頭を下げていたというのだ。防犯カメラに映った姿も
反物業者に、実際に着物となりお客様が来た写真を渡したときのもので、その時も井出をお願いします。
と、頭を下げていた。そのことを井出は知らずに、けんか別れした師弟関係の赤羽が自分に嫌がらせをしていると思い、
『私的独占』を井出がタレコミをしていたのだった。そして、井出から業者を引き上げさせたのも
本物と偽り、絹ではない構成繊維の反物を卸す業者だったからだった。そして、手を組んだふりをして、そのあとすぐに契約を打ち切ったという。
すべては、未来がある井出に、着物業界をけん引していってもらうためだった。
事実を知った時、すでに反物は業者により引き上げられていたが、着付けをお客が100人以上待っていた。
桃園の助けもあり、赤羽屋から品物とスタッフを赤羽は送り込み、井出に「ここは任せて聴取に行くように」と促した。
結果的に井出は、けんか別れして憎んでいた師匠である赤羽は、自分のことを一番に考えてくれていた。
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