テレ東ドラマ24「あのコの夢を見たんです。」戦い続ける!勝つまでは!

山里亮太は今日も喫茶店にいた。スマホの充電が切れそうだった。足元にあるコンセントを使おうとしたが

そこからなぜか長く伸びるケーブル。たどっていくと遠い席の男性が、パソコンを使用していた。

声をかけると「俺空手つよいですよ」と、コンセント譲る気などまるでなし!

仕方ない!妄想の世界へ旅立とう!!

 

コンテンツ

山本舞香ヒロイン

999日目。俺はなんでこんなことをしてるんだろうか?

山里は高校1年生になっていた。部活に入る気もなく、特に友達もなく、ダラダラとした放課後だった。

いつもの帰り道、黒いチワワを連れた女子高生が1人いた。絶対に顔を見ない。どうせろくな顔をしていない。

そうきめこんでいたが、いきなり犬が吠えたため、びっくりして山里が振り返ってしまった。

 

想定外の美人だった。チワワに吠えられた驚きと、想定外のことに「付き合ってください好きです。」と口走っていた。

自分でも何を言ってるかわからなかった。でも口に出した言葉はもう戻らない。

次の瞬間耳を疑った。

「いいよ。ただしこのリボンを取れたらね。」

と、頭の後ろに結んであるリボンを指差した。相手は細い女性。余裕で取れると思った。

 

初めて知る事実

勝負に挑んだ山里だったが、拳どころか触れることすらできない。彼女の動きが早すぎる。

家に帰り検索すると美少女空手チャンピオンだった。ほぼプロを相手に、勝てるわけがない。

しかし山里なりに己を鍛錬し、日々勝負に挑むがなかなかリボンを取ることができない。

そのうちに学校中に噂が広まった。山里が美少女か空手家と付き合っている。

クラスメートからもちやほやされたが、山里が言葉ににごすと、「ほら、やっぱり付き合ってないんだ」と言われてしまった。

 

山里はそれでよかった。どんなことであれ彼女と過ごせる時間があればよかった。

しかし何度やっても彼女に勝つことができなかった。

「どんな方法でもリボンをとって良い」

と言うルールのもと、山里は卑怯な手を使おうとするが、彼女のチワワが見ていた。やはり卑怯な手は使えない。

 

週刊誌記事

その時山里は、同級生からネットの記事を見せられた。

美少女か空手が恋人か?

見知らぬ男性と一緒に映る写真。やっぱり自分といるよりも楽しいのだろうか?

もともとなぜ彼女が自分と一緒にいるのか?せっかく自分の時間なのに、毎日自分の勝負を受けてくれる。

 

彼女は友達もなく、勉強もつまらないから、空手だけが友達だと言う。

そしてその稽古までの時間を、山里と一緒に交わすことで時間をつぶしているのだった。

ちょうど記事が出る少し前、彼女は遠征で鳥取に行くと言っていた。

しかし、山里の頭からはその話は消えていた。もう週刊誌のことで頭がいっぱいだった。

それに加えて、彼女がいつもの川岸に現れなくなった。

 

 

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