「准教授・高槻彰良の推察」season2、最終回、天狗様と講の関係性

寺内は高槻が「天狗様」としての使命を思い出すことを望んでいた。助手の瑠衣子は寺内の住まいを見つけた。

 

しかし、その後に帰宅した彼は、家に誰かが侵入したとすぐにわかった。翌日瑠衣子が高槻に報告し、

 

部屋を訪れた時には、もう何もない部屋になっており、おびただしい数の写真も一枚も残っていなかった。

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今までの行方不明者の共通点

千葉県警の遠山は、かつて深町と同じ怪異を体験し、人の嘘がわかるようになった。そして彼は孤独だった。

 

しかし、その現象を利用して、警察になった。彼は高槻に協力し、けんちゃんがリストに挙げた人間について調べていた。

 

すると、いずれのまだ発見されていない人物は、顧問の厳しさに耐えられなかったり、会社でトラブルを抱えていることがわかった。

 

しかし、今回行方不明になった女の子、千里ちゃんが買い物から帰り、少し目を離した隙に行方不明になっている。

 

遠山によれば、彼女も「禁足地」と関係があるようだが、他の人のように何か問題があるかはわからない。

 

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寺内の過去に起きたこと

けんちゃんは寺内の過去について調べていた。それは瑠衣子が寺内の家で見つけた写真にあった。

 

泥だらけの顔で、2人で笑っている写真。その子は寺内ととても仲が良かった友達だった。

 

しかし、両親から虐待を受けており、12歳の誕生日に亡くなっていた。その後、寺内は「天狗様」と呼ばれる

 

高槻の元を訪れ、「どうしたらあなたみたいになれますか?」と質問していた。しかし、高槻は

 

「僕みたいにならない方が幸せだよ」と答えていた。もしあの時、ちゃんと寺内に向き合っていれば彼は救えたかもしれない。

 

しかし、深町はその時はすでに友達は亡くなった後だったから、友達を虐待からは救えなかった。というが、

 

今彼がやっていることからは、救えたのかしれないというのだ。そして千里ちゃんの足取りがわかってきた。

 

バスに1人で乗ったように思えるが、バス停にいた男性は、神隠しに遭っているとされる男性。

 

そして、1人で降りたように感じるが、一緒に降りたのも、また別の男性。そして、千里と一緒に歩いている女性。

 

母親に似ているように見えるが、それが小春だった。高槻は「講」だという。江戸時代に流行った

 

お伊勢参りや、富士登山。しかし、行けるのはごく一部の人間だけ。行けない者は、行ける者に何かしら援助をする。

 

そして、お伊勢さんや、富士山に行った時には、援助してくれた人々全員の願いが叶うように、祈りを捧げてくる。

 

寺内は、深町に「仲間がいる」と言ったことから、この「講」が関係していると確信した。神隠しと見せかけ

 

同じく神隠しに遭った人物たちが、お互いに分担協力することで、神隠しに遭いたい人をどこかへ隠す。

 

そして、高槻は自分の過去と向き合うため、昔家族で神隠し前にきた湖へいくことにした。

 

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禁足地の池

当時高槻は12歳。父は厳しくすでに事業を継がせようと、連日高槻に厳しく当たっていた。

 

そんな時にきたのがこの場所。禁足地となっており、「入ってはいけない」と看板も立っていたが、

 

高槻は「大沼池」に足を踏み入れたのだ。やっと思い出した。そして彼は自らを救ってくれるように願ったのだ。

 

寺内も同じように禁足地である、大沼に足を踏み入れたらしい。しかし、彼には高槻より当時の記憶があるらしい。

 

だからこそ、「天狗様の使命を思い出してほしい」と近づいてきた。しかし、今寺内がやっていることはすでに一線を超えている。

 

旅館には寺内からの手紙が届いた。翌日早朝に大沼に深町とけんちゃんも連れて、3人で向かうと、

 

「1人できてほしかった。」という寺内だが、高槻は最近の神隠しについてこ「講」だと告げた。

 

すると千里の両親がやってきた。前日に寺内に呼び出されていた。しかし、彼らに近づいたのは高槻だった。

 

深町の耳には、両親が娘を愛していないことが伝わってきた。そしてそれに怒りを覚えたのか、高槻の目が光る。

 

寺内が止めに入った。高槻の手が自然に父親の首に伸びていた。両親は怖くなり逃げたが、けんちゃんにより警察へ連れて行かれたようだ。

 

そして、高槻は「こんなことをしなくても、人は救えるはず」と寺内に告げ、あの時ちゃんと向き合わなかった事を謝罪した。

 

その後寺内は近くの交番に、千里を連れて出頭した。そして、両親は千里ちゃんへの虐待を認める供述を始めていた。

 

高槻は、瑠衣子も呼び山奥の温泉にいくことにした。しかし大沼池を見ていて思い出した。

 

12歳のあの日、自分はベッドで眠っていたのではない。自ら外にでて、助けてほしいと願い、怪異に身を委ねたのだ。

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