定年退職を迎えた男性の思い出のガトーショコラ「西荻窪 三ツ星洋酒堂」3話

雨宮がいつものように開店準備をしていると、古本屋から声がかけられた。そして先日店を作ってくれたお礼を雨宮は言った。

 

すると急に近寄ってきた店主は、何やら雨宮にお願い事をしていた。それは間を挟んだ隣の花屋の女性の誕生会を開きたい。

 

しかもその日は、定休日であり本来ならば店を開けないが、両隣の頼みとあれば仕方ないと2人も了承した

 

 

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急なキャンセル

3人が思い思いに、2人に喜んでもらおうと思い様々な品物を買い出しに出かけた。しかし花屋の女性が急に来れなくなった。

 

店番をするはずだった母が熱を出したためだった。それは仕方のないことなので、せっかく買ってきたワインを3人で飲もうと言うことになった。

 

それは3人が出会った、高校生時代のワインだった。でも共通の思い出などなかった。

 

中内は言うと優等生ぶる雨宮が嫌いだったし、小林は女子生徒にモテ、男子生徒とはあまり付き合いはなかった。

 

ふと外に出た間に合わ、店を眺めていた1人の男性に出会った。「よろしければ中へどうぞ」と店に招き入れた。

 

真っ赤なバラの花束を持った、中年の男性。花束は男性にとても似合っているとは言い難い。しかし浮かない顔の男性。

 

事情を聞いてみると、「今日定年退職を迎え、部下たちの手違いでこんなに豪華な花束をもらってしまった。よければもらってほしい」と男性は言った。

 

 

そこで雨宮は、男性に向けてカクテルを作り、よろしければおつまみでもと進めると男性は喜んでぜひともと答えた。

 

そして後に作られた、缶詰の棚を案内した。ずらりと並んだ缶詰にびっくりする男性だったがその中から、ガトーショコラの缶詰を見つけた。

 

製造日は3年前だった。そして男性はこの缶詰を希望した。でも甘いものが苦手と言うので、それでも合うカクテルをオレンジベースで作ることにした。

 

男性はぽつりぽつりと話し出した。男性の妻は甘いものが大好きで、いつもうっとりとした顔で食べていた。

 

なぜそんなに幸せそうに食べるのか、甘いものが苦手な男性はいつもそんな彼女の顔を見ていた。

 

でも彼女は病気になり、ついには食事もできなくなった。でも食べたいケーキがどうしてもあった。

 

男性は3時間並び、2つのチョコレートケーキを買うことができた。妻はとても喜んだ。しかし何時間かけてもひと口も飲み込むことができなかった。

 

そして3年前、彼女はこ世を度だった。缶詰はちょうど3年前のもの。そのことを余計思い出したのだろう。

 

 

缶詰が思い出させてくれたもの

男性は缶詰にケーキがあると言うことを驚いていたが、その他にも缶詰のケーキがこれほどまでにおいしいと感じたことはなかった。

 

そしてその缶詰が3年前に製造されたこともあり妻がなくなるときに言っていたことを思い出した。

 

「あなたは仕事一筋だから、定年したら抜け殻のようになってしまわないように、今からいろいろな楽しいことを見つけていろいろなところに出かけてね」

 

 

彼はそんな言葉すら忘れ、既にもう抜け殻のようになっていた。このケーキが妻の言葉を思い出させてくれた。

 

そして、改めて彼女の優しさを感じ、これからいろんなことを見つけて挑戦して、人生を楽しもうと言う気持ちになった。

 

缶詰が日持ちするため、数年前の缶詰である可能性も充分ある。そしてその日付を見ることによって思い出す思い出もある。

 

そして男性は改めて、3人の間柄を聞いたが、3人とも同級生である事は認めたが、当時はお互い話したこともないと言うことを認めた。雨宮以外は。

 

しかしいきなりそこで小林が、巨大なクラッカーを鳴らした中内がサプライズのために用意していたものだった。

 

そして同じタイミングで、宅急便が届いた。封を開けたのは中内だった。中から様々なデコレーションが出てきた。

 

 

注文したのは小林だった。2人を喜ばせるつもりのサプライズで、風船や飾り付けを注文していたのだった。

 

なんだかんだ言いながら2人は、古本屋さんと花屋さんのサプライズを考えていたのだった。でも奇しくも退職した男性のサプライズパーティーとなった

 

 

3人で飲む

男性も帰宅し、帰ろうとする2人に雨宮は誘った。ワインを一緒に飲まないか?

 

3人が高校時代のワインを開けながら、3人の共通の思い出を思い出した。たった1度だけランチを一緒に食べたことがある

 

中内は高校の頃から、シェフを目指し自分でお弁当を作ってきたが、その日たまたま寝坊して作れなかった

 

そして雨宮は、その日に発売される購買のパンがとても好評だと聞いたので、食べたくて買って屋上で食べていた。そこに中内もいた。

 

その目の前で、女性に二股をかけかけたのか、ランチのお弁当を作ってもらえず、食べるものがなく購買でパンを買ってきた小林がいた。そして3人並んで同じパンを食べていた。

 

忘れていた3人の思い出が、同じ年のワインを開けた時に、3人の脳裏に蘇った瞬間だった

 

そして、2人は帰った後、雨宮は迎えの車に乗るが「お坊ちゃん今日はどうでしたか?」と尋ねる運転手。

 

雨宮と言う男性は何者なんだろうか?どこか大きな会社の御曹司なのだろうか

 

ドラマ内で登場した缶詰

気になったので調べてみました。パンの缶詰を聞いたことがありますが、ケーキの缶詰?

 

ありました。おそらくドラマで写った画像からこの缶詰ではないでしょうか?

(150g×3缶セット)トーヨーフーズどこでもスイーツ缶チーズケーキ、ガトーショコラ、抹茶チーズケーキ各1缶150g×合計3缶セット

3缶セットで1549円となっています。非常食なので日持ちはしますが、「24ヶ月」となっています。

 

ドラマ内では、3年前のケーキを食べていましたね。缶詰なので問題はないと思いますが、缶詰って便利ですね。

 

おかずから、主食、デザートまで、様々なものを揃えておけば非常時に、ストレスなく食事をすることができます。

 

こちらは食べ比べセットになっていますが、ガトーショコラだけのものもありますので、一度ホームページを見てみてください。


 

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