「うつ病」になるメカニズムについて

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「うつ病」と聞くと人さまざまな印象があると思います。

なかでも、よく表現として聞くのは、

「心の風邪」

「心の病気」

そして、中にはまだ「気力の問題」と言う人もいます。

実際、うつ病のメカニズムはどうなっているのか、みていきたいと思います。

 

うつ病は心の病気ではない

 

 

冒頭にも少し書いたように「うつ病」を表現するときに「心」とよく使われていますが

実際は「心」ではなく、「脳」に問題があることが分かってきています。

ただ、詳しくはわかっていないのが現実です。そのため治療方法もしっかりと確立されておらず

人さまざま体質や、うつのタイプがあるように、個人にどのような薬が合うのか・・・。

マッチングしていくことで、回復につなげていくのが今の治療方法と言えるでしょう。

 

「うつ病」が分かったのは薬の開発から

 

 

そもそも、最初は「うつ病」という病気は存在していませんでした。

ただ、ある薬を投薬すると、一定の症状を表す人たちに効果があることが分かったのです。

それがのちにある一定の症状を示す人たちを「うつ病」と呼ぶようになった。と言われているため

 

一般的に「病名」がつけられ、その治療をするために薬が開発される。

 

と、言った過程を経て「うつ病」の薬が開発されているわけではないのです。

そもそもは「アレルギー薬」として開発された薬を、治験する過程で一定の量を服用すると

同じような症状を訴える人に、一定の改善が見られたことから、

この病気はどうしておきるのか!?

治療のために、この薬のどの部分が作用したのか!?

という、ところから「うつ病」についての研究や、薬の開発が始まっているのです。

 

「うつ病」のメカニズム

 

 

うつ病は心の病気ではなく、「脳」に原因がある。と先ほど書きましたが

決して「頭の中が病気になった」わけではないのです。

薬の開発から逆をたどると、「脳の神経伝達物質」に何らかの異常や減少が見られた。

ということです。すなわち「うつ病」というのは

 

脳内の伝達物質の異常や減少

 

ではないか・・・。

と言われています。ここではっきりと断定できないのは、そのすべてが解明されていないのです。

うつ病の薬「抗うつ剤」で最も古い種類三環系抗うつ薬と呼ばれています。

この薬が登場したのは1950年代ということなので、まもなく2020年を迎えようとしている時代からすれば

 

70年も前には「うつ病」という認識は存在した。

 

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ということになります。そして、この三環系抗うつ薬ですが、70年も経過する現在でも使用されており

その後に開発された抗うつ剤

四環系抗うつ薬

SSRI

NaSSA

の根底にある基本は三環系と変わりはないのです。

三環系をもとにして、副作用を軽くしたり、より効果が望めるように開発されたり・・・。

「うつ病」のメカニズムがはっきりと解明されていない分、薬の開発においても70年間大きくがらりと変わるという印象はありません。

 

「うつ病」に大きく関係している脳内物質は?

 

「うつ病」のメカニズムがはっきりとわかっているわけではありませんが、うつ症状を訴える人が

「抗ヒスタミン剤」を一定量服用したら、症状が改善されたことにより、逆説的に見つけられたのは

 

セロトニンの減少や異常

 

が、「うつ病」の原因なのかもしれない。ということです。

「セロトニン」は人間の体内のいたるところに存在しています。しかし、その大部分90%は消化器官に存在しています。

そして、8%は血液中に存在しているといわれています。では残りの2%は・・・!?

 

この2%こそが、脳内に存在をしており、2%のセロトニンが「脳内の神経伝達物質」に何らかの影響を及ぼしているのです。

その2%のセロトニンの異常や減少が、脳内で何かを引き起こしている

ということならば「セロトニン」を増やしてはどうだろうか!?

 

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というのが、薬の開発へとつながるのですが、このセロトニンに作用する薬というのが

一番最初に取り上げた「抗ヒスタミン剤」です。この薬を治験するときに、ある症状を訴える人に関して変化があったのです。

今でもアレルギー薬として使用されている「抗ヒスタミン剤」が、なぜか「脳=セロトニン」に作用したのです。

脳内のセロトニンは使用されると、体内に吸収される性質があるため、脳内のセロトニンを増やすには

作り出す

吸収されるのを防ぐ

このどちらかの方法しかありませんが、この偶然の出来事により研究が進み

「抗ヒスタミン剤」を服用した際にアレルギー薬としては、効果がいまいちでしたが、精神的に何か異常をきたしている人には改善が見られました。

このことから、一気に抗うつ剤の研究がすすむのですが、根本的には「セロトニンが体内に吸収されるのを阻止」するための薬であり

薬として起こりうる副作用をいかに軽くするか。という方向へと進んでいきます。

 

そして、三環系抗うつ薬の開発は1981年まで続けられています。

しかし、効果が高い分やはり副作用に苦しむ人も多くでてきたので、次は副作用をより軽くするために四環系抗うつ薬の開発が進みます。

ただし、三環系の副作用を軽くするために、開発されているので「副作用が軽くなった分、効果も薄くなった」というのが四環系のため

現在では四環系抗うつ薬はあまり使用されていません。

ただし、三環系抗うつ薬については副作用はあるものの、それなりの効果は期待できるので現在でも使用されています。

 

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2000年になり抗うつ剤は新しい方向へ進む

 

 

意外に思われるかもしれませんが、ようやく2000年に入り抗うつ剤の開発が大きく変わります。

 

効果も期待できて、副作用をより少なくする

 

SSRIの開発が1999年から始まりました。

現在最も多く使用されている抗うつ剤がこの「SSRI」となっており、より効果的に副作用が少ない薬となっています。

そして、最も新しい抗うつ剤が「NaSSA」と呼ばれています。2009年に認可された一番新しい薬となりますが

2018年終わりごろより、ジェネリックが発売されたことにより薬価も下がったことで、今後広く使用されるのではないか。

と、言われています。

そして、「NaSSA」の特徴として、三環系、四環系、SSRIとは作用が異なるため、これらの薬と併用できるメリットもあります。

 

 

まとめ

 

今回は「うつ病のメカニズム」について書かせていただきました。

自分自身がうつ病と向き合う中で本当に「心の風邪」「心の病気」という言葉では片づけられない

自分の意志ではどうすることもできないときもある「うつ病」についてこれから、もっと詳しくいろいろと書いていけたらと思っています。

そして、私と同じようにうつ病で辛い思いをしている方、そして、その方々を支える人たちの支えに

このホームページが少しでも役立つようになれば。

と願っています。

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