最近よく聞く「アルコール」と「うつ病」の関係性

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2020年は、世界中が予想もしない時代となりました。

本来なら、日本は「東京オリンピック2020」として、世界中から人が集まり

世紀の祭典に湧き上がり、とても賑やかな記念すべき年になるはずでした。

しかし、1月あたりからじわじわと世界中に広がり始め、未だ収束しないコロナウィルスの影響で

祭典に湧き上がるどころか、「不要不急の外出は避けるべき」と

3ヶ月以上も、人によっては自宅に余儀なくこもる人が多くいたと思います。

 

コロナウイルスがもたらした影響

コロナウイルスは症状がでなくても、人に感染する力があるため、自覚症状がなくても

コロナウイルスに感染している場合があり、「濃厚接触者」が症状を発症し、初めて検査をして、実は自分も感染していた。

ということも珍しくありません。そのため「接客を伴う」仕事は休みになったり

電車通勤での密集を避けるため、リモートワークに切り替える企業も出てきました。

 

そのなかでも、余儀なく「休業」「休職」になった方たちも少なくありません。

そのため、平日の昼間、仕事のない時間をどのように過ごすべきなのか。改めて考えた人もいると思います。

なかでも、普段いるはずのない時間に、夫婦が揃って自宅にいることで、今まで気にならなかったお互いのマイナス面が気になったり、

いつ仕事が再開し、途絶えた収入がまたはいるのか?不安を募らせ、それが夫婦喧嘩にエスカレートし、

最悪の場合「殺人事件」に発展したと思われるニュースも、悲しいけれど耳にしました。

普段の当たり前が、当たり前でなくなった時、中には「不安」で押しつぶされそうになる人もいます。

 

不安が行き着く場所

不安をうまく解消できる人たちばかりではありません。

中にはポジティブに捉えて、資格の勉強をし、スキルアップにはげむことで、不安を払拭する人もいるでしょう。

そして、中には「お酒」の力で【高揚感】を感じ、不安を払拭しようとする人もいるでしょう。

 

このアルコールで不安を払拭することが、いずれ「依存症」へとつながるおそれがあります。

なぜなら、最初は少しで【高揚感】を感じていたはずが、体が慣れていき、量を増やすことで再び【高揚感】を感じるため

飲酒量がどんどん増え、最終的にお酒がないと「不安」になる。逆転したことになります。

 

不安の感じ方

不安の感じ方は人それぞれですが、アルコール依存症になった場合、「うつ」のような症状を感じる人が多いといいます。

  • 不安
  • 悲しみ
  • 無気力
  • 物忘れ
  • いつも出来ていることでミスが増える

人それぞれなので一概にはいえませんが、いつしかお酒を摂取したほうが、元の自分のように思えてくるのです。

しかし、一日中お酒を飲んでいるわけにもいかず、かと言って「不安」を誰かに相談することもできず。

負のスパイラルへ巻き込まれていきます。

これは、ほとんどが男性に多くみられます。なぜなら、男性は強くあるべき。と思い、人に助けを求める人が少ないことも関係しています。

女性でも、決して他人に弱みを見せたくない。と抱え込むタイプの人が、アルコール依存症から、気づかずうつ病を発症する場合があります。

男性はその逆も多いとされています。

言い知れぬ不安感で、壊れそうな状態ですでにうつ病を発症しているにも、関わらず専門医を受診せず

アルコールを摂取することで、うつうつとした気分から解放され、再び気分が落ち込むとアルコールへ…。

うつ病になっていることを、認めずお酒で誤魔化すことで、うつ病からアルコール依存症へ発展していきます。

 

気づかない負のスパイラル

一番厄介なのは、当事者が「負のスパイラル」の中にいることに気づかない。

あるいは、気づいているけど抜け出すために、周りに助けを求められない。

こうなってくると、ひとつの「抜け道」を見つけるのです。

  • アルコール依存症
  • うつ病
  • 自死 

これらは「負のトライアングル」として、決して珍しい事ではありません。

現に自死を悲しくも選択した人からは、多くのアルコールが検出されている。というデータがあります。

うつ病で、突発的に「死」を選択するより、負のトライアングルから抜ける方法として「死」を選択するひとが多い。

と、いう統計がでています。

コロナにより、自営業が立ち行かなくなり自暴自棄になり、お酒に走り最悪の選択をした人も、

通常の年よりはるかに多い年になったかもしれません。

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