「ゼイチョー」4話、サッカー選手、小田倉の滞納、その真相
様々な理由で、人々は税金を滞納している。それを円滑に収めてもらうのが税務課の仕事。
そして同時に、納税できない理由について解決するのも彼らの仕事である。今回滞納しているのはサッカー選手。
彼はかなりの額の年俸で契約しており、家も購入しているので、税金の滞納は無いと思われていた。
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ピークを過ぎたサッカー選手
三課の浜村は成績の良い一課に異動したいと考えていた。それは市が納税課に対して厳しいと言うこともある。
そんなところに飛び込んできた案件が、サッカー選手の小田倉だった。滞納しているのは市民税と固定資産税。
人気サッカー選手であるにもかかわらず、税金を滞納していると言うのは、どういった問題があるのだろうか?
彼は都内に一軒家を買っている。そんな彼がどうして滞納することになったのか、事情を聞く必要があった。
しかし、今の彼は、かつての人気を衰え、「ビックマウス」と呼ばれた時代も過ぎ、ピークを過ぎた選手として捉えられていた。
蒼一郎と華子が担当することになったが、なんだか無理矢理浜村が担当になることになった。
「少しでもサッカーに詳しい人間がいるといいだろう」というのが彼の言い分だった。
練習中の小田倉
彼は怪我をしており、第1線から退きトレーニングを続けていた。その練習風景を見に行った。
そこで小田倉と話をすることができた。しかし、「滞納」については、自分の選手はするわけない。
と言って真実を認めようとしなかった。そんな時雑誌社の犬飼が挨拶をしてきた。
小田倉に話を聞いていることから、何か良いネタが掴めそうかと思い、近づいたのかもしれない。
彼は2年前に怪我をしており、その怪我が元で2軍落ちしている。そのため、延滞金は860万になる。
そこでもしかしたら妻が話をしていないのではないかと思い、自宅に捜査に入ることになった。
すると妻は素直に税金を滞納していることを認めた。その上で夫には言わないでと口止めをされてしまった。
彼女は夫がまた復帰するために、税金を滞納していることを知られたくなかった。だから小田倉は「間違い」と言い切ったのだ。
そして後日妻が滞納していた。税金の一部を持って税務課に訪れた。しかし、蒼一郎は受け取りを拒否した。
彼はこのお金が正当に用意されたものではないと言うことを、瞬時に見抜いた。そして本当に彼女が闇金から借金したことがわかった。
それは一課への異動を目論む浜村が、犬飼に接触して事実をつかんだ。市役所が動いていることで、
犬飼に何か大きなスクープがあるかとつけていたのだった。そして、妻が闇金業者に出入りしているところをつかんだ。
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打ち明けた滞納
三課はどのようにして納税してもらうか考えていた。しかし、そんな時に雑誌に小田倉の記事が載ることになった。
タイトルは「税金滞納」だった。浜村は焦った。一課の日比野から滞納について「リーク」するようにけしかけられていた。
しかし、自分は小田倉の個人情報を漏らしていなかった。では、一体誰がこの情報を漏らしたのか?
蒼一郎はあることを考えた。そして小田倉の元に行った。そこには妻も同席した。
そして蒼一郎は今回記事が上がったことにより、誰が得するのか考えた。他でもない小田倉本人だった。
それは2年前の怪我により、すでに現役復帰が無理だと自分で判断していた。しかし周囲にそんな素振りを見せるわけにはいかなかった。
毎月治療費として、一定額のお金が違う口座に移し変えられていた。しかし彼はもう治療ができないと諦めていた。
そこで「税金の滞納」を知った小田倉はこのスキャンダルを利用して、自ら現役をこうと思っていた。
蒼一郎は自分の推論を話した。小田倉は素直に認めた。妻の夢を壊したくなかった。
もっとすごい選手になって、大きなリーグで活躍すること。まだその夢を叶えていなかった。
妻は一部始終の話を聞いて、小田倉は自分のために嘘をついていたことを知った。
だからもう嘘をつく必要はないと夫に告げた。それからまもなくして滞納された。税金は収められた。
そして、犬飼の仲介によって、小田倉は2部リーグの監督として、新たなサッカー人生を歩み始めることになった。
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