映画「わたしに××しなさい」概要と感想(ネタバレあり)
高校生にして、ネット小説を執筆している女子高生と男子高生。
ふとしたきっかけで「最終話」は【観客】を会場に入れて、リアルタイム執筆により
投票にて【優勝】が決定し、優勝した作品が映像化される権利を得ることになる。
コンテンツ
わたしに××しなさい 概要
映画公開日 | 2018年6月23日 | 代表作/タイトル | |
原作 | 遠山えま | ママコレ | |
脚本 | 北川亜矢子 | ホクサイと飯さえあれば | |
監督 | 山本透 | 猫なんかよんでもこない | |
音楽 | Rita-iota | ホクサイと飯さえあれば | |
主題歌 | 雫 | ICHIDAIJI |
キャスト・・・役柄
玉城ティナ・・・氷室雪菜
普通の女子高生だが、人気ウェブ小説家【ユピナ】の別名を持つが、恋愛経験0の女の子。
小関裕太・・・・北見時雨
生徒会長で、大病院の長男。もちろん成績優秀で女子に絶大なる人気があるが、彼にはある秘密が・・・。
佐藤寛太・・・・霜月晶
雪菜のいとこであり、唯一彼女が【小説家】であることを知っている。そして幼い頃から彼女に思いを寄せていた。
山田杏奈・・・・水野マミ
時雨の幼馴染で、自分しか時雨のことを理解できないと思っている。絶賛片思い中。
金子大地・・・・北見氷雨
時雨の異母兄弟だが、【ドルチェ】のペンネームで【ユピナ】と人気を二分する人気小説家。
あらすじ
雪菜は人気小説家だが、ユーザーから求められているのは「LOVE」と担当から言われ、次回作は「恋愛モノ」となった。
しかし、恋愛経験のない雪菜はどうやって書いたらいいのか、アイデアが浮かばない。そこでいとこの晶が「疑似恋愛」を提案する。
もちろん、自分がその対象として立候補するが、雪菜から「その対象ではない」と言われてしまう。しかし、雪菜は完璧と言われる時雨の秘密を知ってしまった。
「この男の薄っぺらな笑顔なら、疑似恋愛で騙しても心は痛まぬだろう」と、秘密をばらされたくなければ「ミッションを遂行しなさい!!」
と、様々な「恋愛シチュエーションミッション」が彼に課せられるが、やがて時雨の本当の姿を知った時、雪菜はもう小説を書かない。と固く心に決めた。
視聴方法
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感想(ネタバレあり)
「mission1私の手を握りなさい」
軽く指先だけ触るように時雨がすると、もっと手のひらまで。と、互いの温度を感じ合った。
すでにその時から、雪菜は時雨のことが気になりだしていたのではないだろうか!?
雪菜は時雨の「生徒手帳」を拾ってしまった。中には「告られた日と、振った日、そしてその人物」すべてが記録してあった。
まるで時雨の勲章のように。そして、その秘密をばらまかれたくなければ、「わたしを抱きしめなさい」と時雨の鼓動を聞く。
しかし、偶然からライバル【ドルチェ】が時雨の異母兄弟の弟氷雨だとわかる。
雪菜と氷雨がなぜ一緒にいるのか、時雨は理解できないが、氷雨は「時雨は誰のことも好きにならない」
と、雪菜が時雨を好きになり始めたことに気付いていた。しかし、なぜ好きにならないのか!?なぜ薄っぺらな笑顔なのか!?
雪菜はある時、ミッションの邪魔になるからと【メガネ】を無理やり外された。雪菜にとって【メガネ】は自分を守る仮面。
もしかしたら、あの薄っぺらな笑顔も時雨を守る【仮面】なのかもしれないと思い始める。
そんな時、時雨が話してくれた。「7歳の時、親父に愛人がいて、その間に子供がいることがわかって、母親は迎えに来るからと俺を置いて出て行った」
「それが、氷雨とあの人だ。でも、母親は迎えにくるどころか、連絡も何もないままだった。」
雪菜はその【仮面】の訳を知った時、これ以上時雨を傷つけてはいけない。「疑似恋愛」の対象として、すべて小説にしていることがバレてはいけない。
と、思うともう書けなくなってしまった。しかし、観客を入れた最終バトル。ドルチェは余計なことに時雨を会場に呼んでいた。
そして、雪菜は最終回を書き始めるが、途中でやめこの小説の真実を話し、モデルとなった男性をこれ以上傷つけたくない。と素直に打ち明けた。
そして、会場から去ったのは時雨だった。その後をマミが追って行ったが、モデルは時雨だと同級生もいる会場にバレてしまった。
お互い何かを隠そうと【仮面】を持ち合う2人。その仮面が何か気づいた時に、お互いに興味を持ち惹かれ始める。
仮面のないありのままの相手を見たい。そんな欲求からだろうか!?時雨は雪菜のメガネを外し
雪菜は薄っぺらな笑顔ができないように、氷雨と仲良くしているのを見せつける。
お互いに刺激し合う中で、missionは遂行されていくが「mission3」だけは完了しないまま
「mission4私の首にかみつきなさい」男性の設定をヴァンパイアに仕立て上げたのだ。
そして、次の「mission99」とかなり飛ぶが「私の話しを聞きなさい」をしようとしたところ、
「俺の話を聞け」と言われ、生い立ちを話されてしまったから、時雨の心の悲しみをもう増やせないと思った雪菜。
雪菜が強がるのはなぜなのかわからないが、時雨が薄っぺらな笑顔をするのは、そうすることが一番楽だと気づいたから。
笑っていれば、それでことは過ぎてゆく。でも真実を知った時、薄っぺらな笑顔もできなくなる時雨を思うと、
雪菜の張り裂けそうな気持が伝わってくる。そして、ライブ執筆で正体がバレてしまっても、雪菜はこれ以上書けない真実を観客に話す勇気。
そして、本当の自分を知り、受け入れてくれたと知った時雨は雪菜に「mission3」を遂行するのだった。
「俺の彼女になりなさい」
もうお互いに【仮面】は必要ないのだろう。ありのままでいられるのが、仮面をつけた者同士だった。
マミでも晶でもなく、ただのクラスメイトだったのに、missionを遂行していくうちに、本当の「愛」をお互い知ることになった。
時雨も母に裏切られ、愛を知らず、雪菜も本当は臆病な性格なので「愛」を知ろうともしなかった。
そんな2人のmission遂行は、イタズラ的でもあり、雪菜の心の変化がよくわかり、良かったと思う。
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