日テレ人気ドラマ「極主夫道」新しくなったくまちゃんの椅子

美久は龍のスマホに電話をかけ続けているが、一向に出る気配はなかった。

一方、美久の留守電を聞き、あまり聞き取れない伝言のなか、龍は龍なりのけじめをつけようとしていた。

はじめは、龍が帰らないことを気にして気がつかなかった美久だったが、ダイニングの椅子がすべてくまちゃんの椅子に変わっていることに気づいた。

 

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手作りの椅子

ひまわりが使っていた椅子が、前からガタついてていたのだった。そこで龍ははじめてのDIYに挑戦し

3人分の椅子を作ったのだった。美久が改めてその椅子を見ると、クマが手に持っているように見える花があった。

それは、美久が大事にしている赤いバラのしおりと同じように、クマも大切に赤いバラを持っていた。

 

龍の愛情の深さに改めて気づく美久。しかし居所もわからず連絡も取れない。

でも、大切な仕事は続けなくてはいけない。そんな中美久は、龍の出会いを思い出していた。

 

妊娠した美久

美久がひまわりを身籠ったのは、大学生の頃だった。しかし相手の男性は、妊娠を知ると逃げてしまった。

しかし美久はどうしてもみたかった。せっかく授かった命をこの世に生みたかった。

たとえシングルマザーの道が厳しいとしても、この子だけは大事に守り抜きたいと母に相談し、産むことに決めた。

 

しかし実際に、1人で子供を育てていく事は大変で、仕事に就くことすらまともにできなかった。

そんな美久はファミレスでアルバイトをする日々を過ごしていた。その常連客の中に龍がいた。

風貌から見て他の店員が接客をするのを嫌がる中、美久だけが何の抵抗もなく、龍たちの接客をしていた。

すると、毎日のように龍が雅を連れて、ファミレスに現れるようになり、毎回美久が接客することになった。

 

美久の勘違いから始まった恋

龍がいつも食べ物はイチゴパフェだった。しかしある時「カレイ定食」を頼んだ。

まだ美久が席から離れないうちに、龍はカレイの腹を割り「子持ちか。悪くない」と呟いた。

美久は自分のことを言われたと思っていた。そして嬉しくて、定食の割引クーポン渡してあげた。

 

その後龍が来た時、いつものようにいちごパフェを頼んだ。すると「けっこんについて話そう」

いきなりそんなこと言われて、恥ずかしくなり足早に席を去った美久だった。

しかし、雅は気づいていた。龍が言った「けっこん」は血の血痕であり、美久がはずかしそうにしていたのは、「けっこん」を結婚と勘違いしたのだ。

その日にかけていちごパフェのジャムが、血のようにグラスから滴り落ちていたのだった。

美久の完全な勘違いから、お互いを意識し始めることになった。

 

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