ドラマ「死役所」から考えさせられる生と死について

テレビ東京で新しくできたドラマ枠「ドラマホリック」で第一弾として放送されたのが松岡昌宏さん主演の『死役所』です。

今までの、死後のイメージはおそらくそのまま魂が天に吸い込まれていくように成仏する。といったイメージを抱いている方が多いと思いますが

このドラマでは、死因により手続きをすると、宗教に関係なく成仏し、生まれ変わるか、暗闇を彷徨続ける魂になるか分かれます。

 

死役所の人々

 

死役所で働く人々は「元死刑囚」に限られています。死刑囚と言う事は生前に相当な重い罪を犯したと言うことです。

しかし、イシ間が生きた時代とハヤシが生きている時代は、戦後まもなくと現代と全く異なります。

戦前戦後は、家族を1人でも殺すと死刑確定と言う事でしたが、ハヤシの場合は家族2人と男性を殺害した死刑になりました。

イシ間の場合は、姪っ子を守るために、強姦を犯していた少年2人兄弟をくわで叩きのめしました。そしてその遺体を埋めて隠したのです。

そして総合案内にいる、この物語の主人公とも言うべきナビゲーター的な存在であるシ村もまた、戦後まもなくのことだと思いますが、自分の子供を1人殺した罪で死刑囚になっています。

今もし虐待で、自身の子供を死なせてしまったとしても服役すればまた、社会に戻ることができますが、シ村の生きた時代は戻る事は許されなかったのです。

しかしシ村は完全なる冤罪で死刑囚となり、それにあらがうことなく受け入れ、死役所の職員となっています。

それにはシ村なりの思いがあるのです。行方不明になった妻と、「加護の会」の真実を探るために、死役所に望んだ残っているのではないでしょうか。

ニシ川については、生前不倫をしていましたが、不倫相手か、その奥さんのどちらかを殺害してしまった罪で死刑執行となりますが、その殺害があまりにも残忍だったために死刑囚となっています。

通常の殺人では、現在の社会では容易に死刑囚となりませんが、あまりにも残忍で残酷な場合は、社会的影響も考えて死刑囚となることがあります。

 

死役所から考えること

 

まず第一に「死後の世界」が存在していると言うこと。

亡くなった人の魂が、体から抜けていきそのまま成仏の世界へ行くのではなく、49日は成仏する市内も自由に過ごすことができると言う世界があると言うこと。

 

本来の49日が意味することは、亡くなった人は7日ごとに、裁きを成仏前で行い、それが7回続き、7回目の裁きで天国行きか地獄行かが決まります。

そしてまた故人を送り出す側の、葬式の様式によっても天国か地獄かに故人が行くかどうかが決まります。

それゆえに、お葬式を豪華にすればするほど、亡くなった人は天国に行けると信じられています。

 

しかし、死役所においては、宗教など関係なく、お葬式も関係なく、生前の故人の行いによって天国か地獄かが決まります。

それゆえに、生前に良いことをすればするほど、天国行きが決まり、罪を犯していなくても、生前によくない行いが多い場合は地獄行きが決まるのです。

それは確か第一話で描かれていたと思います。

いじめにより中学生の男の子が自殺をしますが、いじめをしていた男子生徒が何故か死役所へ来ました。

理由は、いじめによって亡くなった男子生徒の父親が(義父)が、怒りに駆られていじめた側の男子生徒を車ではねたと言うことです。

そしていじめた側の男の声で先に、扉をくぐっていきますが明るい光はなく、暗闇へと引きずり込まれていきました。

それとは対照的に、いじめられていた男の子は光に包まれて、成仏の扉をくぐっていきました。

 

この場合いじめはよくないことだと考えられますが、警察に捕まるほどの悪いことではありません。

しかし天の裁きでは悪い事とみなされ、地獄行きとなりました。

自分が地獄しか行けないと思っている方は、誰の目にも止まらない位の小さな事でも良いことをすれば天国に行けるのではないでしょうか。

そしてまた生まれ変わり、また別の人生を歩むことも可能なのではないでしょうか。

おそらく地獄行きになった人たちは、闇をさまよった末に、すぐに殺されてしまうような蚊や、ゴキブリなどに生まれ変わるのかもしれません。

生まれて3歳位までは、胎内記憶や生まれる前の記憶が残っている子供たちもいます。そんな記憶が残された本もあります。


【中古】 子どもはあなたに大切なことを伝えるために生まれてきた。 「胎内記憶」からの88のメッセージ /池川明【著】 【中古】afb
この本を読むと、自分が両親のもとにどうして生まれたかと言うことが、何となく理解できるような気がします。

そして自分のもとに、どうして子供が生まれたのか、考えさせられるものがあります。

生きることについて悩んでいる場合、この本はすぐに読み終わるほど、簡単な詩のような感じで書かれています。

いちど読んでみると、自分の生きることへの考え方が少し楽になるかもしれません。

 

 

ドラマホリック「死役所」あしたのわたし、凛ちゃんとイシ間

 

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