TBSドラマ「病室で念仏を唱えないでください」消された患者の電子カルテ
救命救急センターで不審な患者が立て続けに3名搬送されてきた。
いずれも心臓に同じメーカーンの「ペースメーカー」が埋め込まれていた。
そして、共通しているのはそれだけではない。全員「生活保護受給者」
つまり、医療費を国が負担するので、実質200万以上するペースメーカーも
本人の金銭的負担なしに、心臓に入れることができる。
そしていずれも、同じ時期にペースメーカーが不具合を起こし亡くなってしまった。
児島医師により、ペースメーカーのロットナンバーからオペの履歴が分かった。
そのカルテを印刷し、松本は濱田に詰め寄った。すると「この件はこちらで責任をもって対処する」
と、言うので、信頼して松本はカルテを濱田に預けたのだが・・・。
瀬川によりシュレッダーにかけられてしまった・・・。
コンテンツ
不都合な真実
この不可解なオペを担当したのは田沼医師。
そして、同じ「MD社」製のペースメーカーを使用していた。
通常あおば台病院では使用していないペースメーカーだった。
と、いうことは裏でなにかが動いた事実があるはず。
濱田がそれとなく田沼に聞くと、何気なく認めた。オペ1件につきいくらかの賄賂があったようだ。
それは濱田にとっては都合の悪い真実。
田沼の同じようなオペの履歴を、電子カルテからすべて削除してしまった濱田。
そんな時、救命救急センターに、交通事故で意識不明の女性が運ばれてきた。
所持品は
のど飴
ペットボトル飲料
小銭入れ
家の鍵
身元を特定するものが何もなかった。そして、警察にも「家族が帰ってこない」と言った連絡も入っていなかった。
2日間が経過しても身元が分からない・・・。
ふと、田中研修医が「シングルマザーなら!?」
ちょうど、濱田が担当する小児の心臓手術で母親が持っていたハンカチ。
そのキャラクターと同じゴムを、女性が腕にはめていた。
松本はその事実を総合すると、家に残されているのは3歳前後の子供。
一人でいる場合の生存率を考えると、一刻を争う。
すぐに警察に連絡するが、なかなか自宅に警察が向かうことがない。
おそらく事務的手続きが必要なのだろう。
しかし、松本としてはこれ以上待てない!!
田中を連れて、女性の自宅に向かうことにした。幸いにも女性は鍵を持っている。
消された身元
その女性もなんと、ペースメーカーが埋め込まれていた。
そのロットナンバーをたどれば身元が分かるはず!!
しかし、濱田が履歴を削除した後で、履歴を追うことができなかった。
松本は濱田のもとに向かい、削除する前に「不測の事態に備えてコピーしたはずだ!!」
「家に残された子供の命がかかっているから、データを見せて欲しい」と懇願する。
このデータの事は、以後触れないことを約束し、児島医師により照合が行われた。
しかし、不思議なことにこの患者はペースメーカーは埋め込まれてはいるが、起動していない。
ただ、入れただけの状態になっていた。
でも、やはりこの病院で同じ医師により、施術された履歴が出てきたため
救命救急センターの部長の目をかいくぐり、鍵を持って救急車で向かう松本と、田中。
部屋に子供がいない
2人が部屋に踏み込むと、子供の姿がない。しかし、テレビはつけっぱなし。
確かにどこかにいるはずだ。松本は押入れが少し開いていることに気づいた。
押入れの中に、ぐったりとした女の子が・・・。
呼びかけにも応じず、脈も弱い。急いで病院に搬送した。
その最中の処置が良かったのか、病院へ着くころには子供は意識もはっきりとしていた。
それに呼応するように、母親も意識不明状態から意識がうっすらと戻りはじめ
こどもの名前を呼ぶようになっていた。
そして2人は救命救急センターで、無事に再会することができた。
もちろん、部長の玉井の目を盗んで、部下が行ったことだが、人命が関わった時間を争うことだった。
そのため、玉井がすべての責任を負い、警察に勝手に他人の家に入ったことなどを謝りに出向いた。
田沼医師の目先の利益に目がくらみ、不要なオペを繰り返したことはとても許されることではないが
そのおかげで、1組の親子の命が守られた。そして、「リクスヘッジ」に備えて
データ削除前に、バックアップを取っていた濱田にも救われた。
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