TBSドラマ「病室で念仏を唱えないでください」で救急搬送の洋平が発症している【OPCA】とは!?

「病室で念仏を唱えないでください」第6話。冒頭から、救命救急センターは大忙し。

倒壊事故に巻き込まれた60代と30代の男性が搬送されてきたが

30代の男性は、かつて三宅が愛した男性だった。

和田洋平。

フィールドワークが好きな動物学者で、三宅が医師の道を選んだから別れを告げた相手。

今は結婚もして、5歳くらいの女の子もいるパパになっていた。

 

コンテンツ

痛みは3

 

三宅が洋平に痛みを「10のうちいくつか教えてください」

というと、「3」と答える洋平。状態から見て3はあり得なかった。

しかし、駆け付けた妻により、洋平の今が分かった。

5年前にOPCA=オリーブ橋小脳萎縮症

と診断され、症状は進行し今ではふさぎ込み、死んだときのことを考え断捨離ばかりしていると。

洋平が犯されたOPCAとはどんな病なのでしょうか!?

 

5年前にOPCA=オリーブ橋小脳萎縮症

発症については30代が多く、40代以降は少なくなる。難病指定17を受けている。

進行性の病で発症は

「小脳性運動失調であればオリーブ橋小脳萎縮症」

「パーキンソニズムであれば線条体黒質変性症」

「起立性低血圧など自律神経障害の顕著見られるものはシャイ・ドレーガー症候群」

この3種がOPCAでは疑われる。

いずれも「運動機能」に支障をきたすもので、1つだけ発症する人もいれば

重複して発症する場合もある。

 

脳のあらゆる部位

小脳皮質

橋核

オリーブ核

線条体

黒質

脳幹

脊髄の自律神経核

大脳皮質運動野

あらゆる部分に異変がみられる。そして、発症の原因についてわかっていないが

ごくまれに「遺伝性」での発症も症例が報告されている。

 

症状

多く見られる症状について書きだしてみます。

ふらつき

呼吸困難

動けなくなる

意思に反して手足が動く

発汗障害

無呼吸障害

小脳は「運動」すなわち、人間の体を動かす部分にあたるため

そこに障害が現れることにより、こういった日常当たり前に行われている

自然に行われていることに支障をきたしてくる。

同じような障害で「パーキンソン病」があげられるが、パーキンソン病よりも進行が速いのが特徴だが

病気の原因の解明や、治療方法の詳細はまだ解明されていない。

 

治療法

治療法は確立していない。

しかし、同じように「運動神経」に障害をきたすパーキンソン病の薬を初期の段階で服用し

症状を押さえていくことは可能だとされている。

ただ、発症を緩やかにするだけであり、これは根本的な治療とはならない。

そして、人が当たり前にしている食事にも注意が必要になってくる

「嚥下」つまり、ものを飲み込む力が、症状の進行により起きやすくなるため

病気で亡くなるよりも、「嚥下」で喉に物をつまらせ、窒息死に至る場合もある。

 

最後に・・・

この病名がこのドラマで出た時は驚きました。

我が家の家系は「小脳変性症」というOPCAによく似た難病の家系です。

幸いなことなのか、女性にあらわれないので、父やおじの発症以降ありませんが

「小脳変性症」の発症型だけでも32種類以上あるらしいです。

そして、その中に「突発性」であったり「遺伝性」であったり型により違いがみられると聞いています。

 

父も10年以上前に発症しましたが、すでに自身の父、私から見れば祖父の状態

そして、自信の弟(私のおじ)の発症もみているので、すぐに祖父の担当医に相談し

おそらく進行を遅らせる薬を処方されていると思われます。

1錠5,000円と言ったかな!?かなり高額な薬ですが、手続きをすることにより医療費負担は1割となりましたが

それでも月に何万という薬代がかかります。

 

わたしがうつ病になり、「精神福祉手帳」を取得したことにより、父にも「障害者手帳」の取得をすすめました。

今まで「プライド」が邪魔していましたが、何もないところで転ぶ。

手がいきなり動くので茶碗がひっくり返る。飲み込めなくてせき込むなど

症状も自覚しているので、すんなりと取得には賛成してくれました。

おかげで、医療費については市の負担となり、無料となりました。

そして、今回介護認定も受けました。

 

祖父を見ていて「完治」しない難病ということは、家族一同より深く理解していますが

「まさか自分が・・・」

と、父も、おじも思ったと思います。

しかし、発症した以上は「治療方法」が今はなく、似た難病の薬を代用して

進行を少しでも遅くすることしかありません。

この話しはドラマ上でしたが、現実にOPCAにかかるとあのような動きになるのは確かだと思いました。

中には、「あれは大げさな演技でしょ」と思った方もいるかもしれませんが、

より症状が進行すれば、関節を曲げることもできないので、まともに歩けません。

大げさな演技ではない。本当のOPCAを再現してくれたのだと思います。

 

 

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