TBSドラマ「G線上のあなたと私」家出した幸恵の本当の気持ち
「G線上のあなたと私」第9話の出来事でした。
なんだか気持ちがいっぱいいっぱいに張り詰めてしまい、夫に「1人になりたい」と言うメッセージを残して
幸恵は家出をしてしまいました。何故でしょうか?
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報われない幸恵への気持ち
幸恵はどこにでもいる主婦です。
夫がいて、夫の母と同居して、かわいい一人娘がいる。
今どきの一般家庭と変わらないでしょう。
ただ、幸恵の心には傷が残っていました。「夫が不倫した」この傷はいつまでも癒えるこかはありません。
でも夫の謝罪の代わりに、やってみたかったバイオリンを習ってもいいと許可をもらいました。
娘が、ピアノを習っているため、いずれは一緒に演奏したいと言う夢がありました。
しかし、也映子達と比べてしまうと、制約の多い主婦と言う立場でバイオリンを習うのは、大変なことでした。
その上、夫の母つまり義理の母が、物事をきつく言ったり、細かいことを言ったりするためストレスが溜まっていくのです。
だからこそ、その腹いせでは無いですが、「あなたの息子さんが不倫をしてるんです」とはっきりと打ち明けました。
その後も、少し気まずい空気を流ましたが、しばらく時が流れ、頭痛を訴える母に病院を勧めるのですが、「嫌いだからいや!」と言って病院には行きませんでした。
でも結局翌日には、軽い脳梗塞を起こし救急車で運ばれることになりました。頭痛がその前兆だったのです。
その騒動のせいで、幸恵は楽しみにしていたバイオリンの発表会に出演することができませんでした。
そして脳梗塞により、右半身に麻痺が残った義母を世話をするために、バイオリン教室を辞めざるをえなくなりました。
変わってゆく義母
半身不随となってしまって、「自分が惨め」と、部屋にこもってしまう義母でしたが、
いつも部屋にこもってばかりはいられません。病院やリハビリには通わなくてはいけません。
そのために幸恵が化粧を勧めました。いろいろ小言を言って厳しい義母ですが、幸恵にとってはいつも化粧しておしゃれをしている義母が、憧れでもあったんです。
その気持ちを素直に伝え、義母に化粧を施してあげる幸恵です。徐々に義母の表情が変わって明るくなっていきました。
それをきっかけに義母の気持ちも少しずつ変わっていき、部屋から出てリビングにいることも多くなりました。
そしてついには、幸恵に好きなことをやる時間を持ちなさいと、言ってくれるまでになりました。
幸恵は喜んで、バイオリン教室へと復帰することができました。
そして義母が脳梗塞で倒れ、実現できなかった3人での「G線上のアリア」を演奏できるように、
3人のコンサートを開くことになりました。たみちゃんがピアノ伴奏を引き受けてくれました。幸恵が思っていた通りの親子演奏です。
当日は3家族と理人との友達も見に来てくれて盛り上がりました。とても充実した生活が動き始めたかに思えましたが…
幸恵の中に芽生えるもどかしさ
也映子と理人が付き合うことになったのは素直に嬉しいことですが、それとは対象的に考えてしまうのでしょう。
たみちゃんは中学受験を考えています。塾から面接対策として、親の面接指導があるのですが、
夫は真剣に話を聞くどころか、その場を去ってしまいました。
そして、たみちゃんが私立の中学校に行くので少しでも家計の足しになればと、パートを再開しますが、
それが夫にはよく映らないようで
頑張っている姿が痛々しいように写っていたようです。
ある日、パートから帰ったらいつも遅い夫が既に帰っており、うどんを作り3人で食べていました。
幸恵は、夕飯のおかずの足しにとコロッケを買ったり、急いで夕食の支度をしようとしますが
うどんを食べた夫と娘は足早に部屋を後にしました。
ちょうどその日は、楽器店の移転を知った日でした。
楽器店が移転してしまうと、幸恵はバイオリン教室に通えなくなってしまいます。
そんな思いを胸にバイオリンを出し、音を奏でてみますが、苦しみがこみ上げてきました。
自分がどんなに我慢をしてきたのか、自分がどんなに頑張ってきたのか
それに、やっと気づいたときには、誰がそれを理解してくれていたのか。
本当はいつもそばにいる夫が理解してくれるべきことだったのではないでしょうか?
それが反対に、気遣うどころか突き放すような態度をされたため、幸恵は1人の時間が欲しくなり家出をしてしまいました。
いっぱいいっぱいになって張り詰めている雪を、也映子と理人はバイオリン三銃士として救えるのでしょうか?
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