「G線上のあなたと私」幸恵が夫にだけありがとう言わなかった本当の気持ち
2019年12月4日放送の「G線上のあなたと私」いろいろ3人のすれ違いはありましたが、
無事に「3人コンサート」を開催することができました。それぞれの家族と友人を呼び、賑やかなコンサートとなりました。
そしてオープニングの際に、「年長者」と言うことで幸恵が挨拶に立ちましたが、家族それぞれにありがとう言いながら、夫には視線を送っただけでした。
それがどういったことを意味するのか気になる方もいらっしゃると思います。今回はその点について考察してみたいと思います。
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家族の来場
そもそも「3人コンサート」を提案したのは也映子でした。秋の発表会で「G線上のアリア」をどうしても演奏したくて、3人でも練習しましたが、
当日幸恵の義母が軽い脳梗塞を起こし、病院に搬送されると言う緊急事態が起こりました。
実は前日に義母は頭痛を訴えていましたが、「病院は嫌いだから行きたくない」とわがままを言い、鎮痛剤で済ませていました。
もしこの時点で、義母が病院へ行ったならばもう少し軽い脳梗塞で済んだのかもしれません。
結果的に左半身に軽い麻痺が残り、日常生活は幸恵に頼らざるを得ない状態です。
そんな状態で行方もバイオリン教室に通うどころではなくなり、理人も発表会で眞於先生に告白しふられたので、宣言通りバイオリン教室をやめました。
バイオリン教室に残ったのは、也映子1人でしたが、また3人でバイオリンを弾きたいと言う気持ちが強く残っていました。
3人コンサートまでの道のり
3人コンサートは、二度ほど延期されています。
なので実際に開催できたのは、やりたいと言い出してから1年後のことです。
その間幸恵は、義母の世話に追われ、娘の習い事の送り迎えなどに忙しい日々を送っていましたが、
義母を支えていく中で、2人の関係に変化が現れました。幸恵を頼ることなく、できるだけ1人でやれる事はやろうと言う気持ちになり
娘のたみは、家族のために自分の時間を犠牲にしてまで、尽くしている母に向かい、反抗期がそうさせたのか
自分のことは自分でやるからお母さんも自分のことは自分でやって
と、突き放されてしまいました。義母の世話に追われ子供の世話に追われていた幸恵に、突然自由な時間ができるようになりました。
也映子は再就職も決まり、後は婚活でしたが、無理して婚活する必要もないと言うことで、バイオリンに集中する日々でした。
理人は眞於先生にふられたものの、先生の手の病気の為、大学の先生に診てもらう手はずを整え、連絡を取り合っていました。
一時は良くなった眞於先生の手の病気でしたが、やはり悪化しておりバイオリンを弾く気力さえ失せていました。
しかし理人の心の中では、なんだかんだ連絡を取り合いながら也映子に惹かれている自分に気づき始めていました。
夫の罪滅ぼし
そもそもなぜ、幸恵と夫が冷戦状態になっているかと言うと、クレジットカードの履歴から夫の浮気がばれたのです。
その罪滅ぼしとして、幸恵に好きなことが出来る時間を1週間に1回もらえることになりました。
幸恵はそれをバイオリン教室に使いました。
しかしそんな中で、義母が倒れ介護が必要になった時、夫は結局何もできないでいるのです。
介護も家のことも幸恵に任せ、家事に対して介護に対してノータッチでした。
介護を任せきりにしたことで幸恵が怒っていると思い、ディナークルーズを用意しましたが、はっきり言ってこれは裏目に出ました。
思い通りにできない義母の準備を、幸恵が一生懸命手伝いますが、約束の時間が迫っても幸恵たちが現れません。
やっと現れても、自分の母親は早く歩くことができません。そして朝何度も幸恵が駐車場の確認をしたのに、乗船場の近くに駐車場があることを伝えてなかったのです。
普段の生活も大変な義母の介護を、幸恵は一生懸命がんばりました。ぎくしゃくしていた嫁姑の関係もうまくいくようになりました。
そんな中で行われた「3人コンサート」家には夫と母親が残されています。
幸恵と演奏担当するたみは、準備のため先に会場に入っています。
おのずと母親の準備は、夫自身がすることになりますが、自分の母親のわがままぶりや、着替えの大変さなどをこのとき初めて知りました。
やっとの思いで会場に着いた夫は幸恵に
こんなに頑張ってくれてたんだな
と、一言声をかけました。オープニングで挨拶する際に、義母にも娘にもありがとう言いましたが、夫に対してはアイコンタクトのみでした。
その後の打ち上げで、也映子と理人がなぜほんとにありがと言わなかったのか不思議に思い尋ねますが
まだ不倫をしたことを許せていない
と、也映子は察しましたが、きっと幸恵にとっては入ってきたときに、今までの苦労をねぎらってくれたこと。
逆にありがとうと言われたことが、嬉しかったのではないでしょうか。今までありがとうの1つも言われなかった夫から言われたねぎらいの言葉。
3人コンサートの当日は、幸恵から夫にありがとう言う時ではなく、夫から幸恵にありがとうを言う時だったのではないでしょうか。
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