明らかになってしまった慶西大の不正「7人の秘書」
サランは医師である器がないものが、上でのさばり、医師であるべき人が落とされる。
そんな現実を目の当たりにし、自分が金銭的な事情で医師をあきらめた過去をおもいだしていた。
しかし、今目の前にあるのは、まぎれもなくあってはならない「不正」
コンテンツ
失脚した親子
慶西大学病院の院長、西尾は息子にせがまれ、【次期院長】の座を譲ろうと考えていた。
それには、今【内科部長】として、仕事をしている三好医師が邪魔になった。
そこで、院長は患者から、多額の金銭を受け取った事実を作り上げ、三好医師を病院から追放した。
しかし、サランはその為に使われた菓子折りは、自分が院長からの依頼で発注した物で
それが元で、信頼ある医師が病院を去らなくてはならない現実に落胆していた。
しかし、院長に多額の借金をしている「橋口」という男は、医療関係の大学へ裏口入学を斡旋する役割をしていた。
そう、西尾院長が他に知られたくない、「秘密」を共有する人物。
その人物と鰐淵はギャンブル仲間だった。鰐淵が圧勝したことから、「お願い」をきくことになった橋口。
それは、医師会議で次期【内科部長】に、西尾直哉が就任すると、発表する席でのことだった。
奇しくも、その前に照井の凡ミスで、慶西大の不正がSNSで拡散されてしまい、院長がこれ以上責任追及されないよう
退任した後のことだった。そこで、萬は「司法書士」という立場から会議に橋口を連れ乗り込んだ。
橋口の証言
院長は、財務大臣から次のポストを用意されているので、病院を去ることに未練はなかった。
そして、最後に長男のわがままを叶え、勇退となるはずだった。
しかし、そこに萬が出てきたことで状況が一変してしまった。
「菓子折りと現金は自分が勝手においた物」と証言し、同時にサランが多額の領収書をもって乗り込んできた。
CA・大学院生・・・女性の花型ともいえる肩書のある人たちのとの「合コン」の領収書。
それは、きわめて個人的な出費であり、病院の経費で落とせない。
人件費や、経費削減をうたいながら、陰で長男は好き放題病院の金で飲み歩いていた。
それは、会議に出席していた医師たちも猛反発した。
しかも、直哉は大学に正式に入学していないことが発覚した。
望月の記憶
元ナンバーワンホステスだった望月は、名だたる著名人を顧客にしていた。
そのため、サランがもちこんだ 「極秘」書類がなんであるかすぐにわかった。
名前の横に、〇や数字やカタカナが書かれているが、名字などから誰の息子なのかわかったのだ。
そして、その書類が示していたのは「裏口入学」するために、いくら献金をうけたのか!?
そのリストに直哉ももちろん載っていた。本人は自分の実力で大学に合格し、医師になったと思っていた。
しかし、事実は違った。出来の悪い息子を裏口入学させ、医師免許を取らせ自分の元に置いた父西尾院長が裏で手をまわしていた。
それを医師会議中に知り、「バカ!!」とののしりあう親子に、周囲はあきれ返っていた。
しかし、事実バカ息子だったわけで、そんな人物が「内科部長」として就任することは、他の医師が許さなかった。
そして、萬の働きで、三好の解雇も取り消され、三好医師は再び大学病院に戻ることができた。
サランの目指した医療を提供できる医師。それは三好医師しかいなかった。
今回、サランは三好医師から封筒を預かってきたが、「厚み」に熱狂する秘書たちだが
中身は「無料人間ドック」のチケットだった。一気に興ざめしたが、凡ミスと思われた照井の行動も無駄にならず
今回も、「悪」に鉄槌をくだすことに成功した秘書たちだった。
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