柴崎コウ主演、日本テレビ「35歳の少女」折り重なった不幸

望美は、母親の多恵に豆腐の買い物をたのまれて、自転車で元気よく家を出た。

しかし、それから家に帰ることはなかった。

事故に巻き込まれて昏睡状態がずっと続いて、すでに25年が経っていた。

 

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折り重なった不幸

 

望美が事故に遭ったのは10歳の時。その日の夕食は「すき焼き」だった。

しかし、母親の多恵が【豆腐】の買い忘れに気づき、望美にお願いした。

自転車でお遣いが嬉しいのか、終始歌ったり、話したりしながら自転車を漕いでいた。

そしてゆるい下り坂。望美は目前に迫るT字路で止まろうと、ブレーキをかけるが効かなかった。

 

そこには偶然が重なっていた。

  • 多恵が豆腐を買い忘れた
  • 妹が買い物を嫌がり1人で行くことになったから、自転車で出かけた。
  • 父の進次は、自転車のブレーキ故障に気付いていながら、修理を先延ばしにしていた。
  • 望美がブレーキの故障を知らなかった。

妹が行くならば徒歩だっただろう。そして、父親がブレーキの故障を

家族の誰かに伝えていれば、望美は歩いていったのだろう。

 

両親の離婚

事故をきっかけに全てが変わってしまった。笑顔が絶えなかった母親から、笑顔は消え

母親は望美につきっきりで、妹の愛美は愛情を感じることができないまま成長していった。

そして、ついに事故から5年後家庭は崩壊した。

多恵と進次が離婚し、多恵は2人の娘を引き取り、保険の外交員として働き出した。

 

それでも、多恵の頭の中は常に望美が「いつか目覚める」という思いでいっぱいで

愛美は母の愛情が、全て姉に向けられていることに不満を持ったまま大人になり

大手広告代理店に就職し、バリバリ働き一人暮らしをしていたが、

いつも、「さみしさ」は捨てきれず、付き合う男性達から「重い」と別れを告げられていた。

 

家族ごっこ

望美の事故をきっかけに、25年のうちに家族は崩壊し、多恵はますます望美一色の生活を送っていた。

少しでも望みがあるなら。と、脳に電気信号を送り、刺激する装置をつけた。

それが良かったのか、病院内の「火災報知器」の点検で鳴らされたベルに、脳が反応し

望美は目を開けた。気持ちは10歳のまま。現実が理解できていなかった。

 

多恵は、とりあえず進次と愛美に「望美が目を覚ましました。」

と、メールをしたが、2人は多恵の【上から】の物言いが気に入らない。

しかし、望美のために25年の間に起きた、家族の変化は黙っておくことにした。

そして、望美が退院する日、多恵から再び2人にメールが入り、夕食を一緒に食べることになったが

多恵はそこに「ある人物」を呼んでおり、その人物が望美に現実を思い知らせることになる。

 

日本テレビ新ドラマ、柴崎コウ主演「35歳の少女」目を覚ました少女。

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