フジテレビ木10「アライブ～がん専門医のカルテ～」それぞれの進路へ進む研修医たち
恩田心が務める、「横浜みなと総合病院」の【腫瘍内科】には2人の研修医がいました。
女性で小児科医を希望する夏樹と、将来実家の病院を継ぐことになる外科医志望の結城。
しかし、【腫瘍内科】という特殊な診療科目で研修を行ったことで、将来どの道にすすむのか心が揺らいでいた。
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患者と密に接する腫瘍内科
【腫瘍内科】は早期発見から、ステージ4で手術できない患者まで様々な状態の人々を診る。
そのため、時には患者の「家庭の内情」に踏み込んで、説得したり勇気づけたりしなくては治療が進まない。
そして、治療する術がない患者にも「緩和ケア」として最期まで寄り添うことも医師の務めだった。
しかし、結城は悩んでいた。
結城の実家は「有馬総合病院」という、かなり有名な病院だった。
心の患者がその病院の知り合いの医師に、オペをお願いするから転院する。
と、言った時に「理事長」直々に「うちの医師が勝手に引き受けてしまったが、うちの病院にもオペを待っている患者がいる」
と、転院を断りに来た。しかし、実は息子である結城の「仕事ぶり」を見たくて来たのだった。
ちょうど、結城が乳がん患者の佐倉と話しているところに出くわした。
『患者との距離感を間違えないように:』
と、母からくぎを刺された結城だったが、「横浜みなと総合病院」の【腫瘍内科】ではできるだけ患者の意思に沿った治療に力を入れていた。
そのため、おのずと患者の距離も近くなる。結城はどちらが正しいのか悩み始めていた。
しかし、末期がん患者の高坂の最期の願い「パーティーに出席する」もちろんもう歩くこともできないが
医師や看護師たちが協力して、香坂にドレスを着せて、全員正装で病室でパーティーをし、高坂の最期の願いをかなえた。
そんな医師も悪くない。と、佐倉に誘われた「カラオケ」へ2人で行くことにした。
2人の進路
夏樹と結城は、心や薫、それに【腫瘍内科】の阿久津部長の『患者に寄り添うケア』に感銘を受けたのか
それぞれ進路を決めていった。
夏樹は「腫瘍内科」、結城は「消化器外科」
最初の希望とはそれぞれ違う判断をしたのだった。
それは、心や薫の姿を間近で見てきたからだろうか・・・。
そして、研修医として卒業し「医師」となった2人。
結城は佐倉と一緒にいた。
患者と医師としてではなく、恋人として一緒にいた。
研修医として佐倉に寄り添っていくうちに、佐倉とおのずと距離が近づいたのだろうが
最初、佐倉に「治療方針」や「卵子凍結」について説明をしたのが結城だった。
乳がんと診断されただけでも不安な時に、初めに寄り添ったのが結城だった。
そこから、佐倉はきっと結城を頼りにしてきたのだろう。
そして、夏樹は【腫瘍内科医】として、心の跡を立派に継いでいた。
患者に寄り添う医師として、これからも「オンコロ」の意思は受け継がれていくのだろう。
「オンコロ」は阿久津部長が提唱している、患者に寄り添う治療を略した言葉だが
恩田心はまさしく、その治療方針の為に医師になったような人だと以前阿久津は言っていた。
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