日本テレビドラマ「美食探偵~明智五郎~」に登場する【マグダラのマリア】とは!?殺し屋なのか!?
2020年、思いもよらぬ「コロナウイルス」の猛威により、テレビ業界も大打撃!!
収録予定のバラエティが「3密」を避けるため、収録できなくなったり、収録中のドラマもストップしたり・・・。
その代わりに、ドラマの「総集編」や「再放送」でつないでいるようですね。
そんな中無事予定通りスタートできた、中村倫也さん主演の「美食探偵~明智五郎~」に登場する【マグダラのマリア】
一体どんな人物で、実在するのでしょうか!?
コンテンツ
明智五郎の言葉に目覚めたマリア
明智五郎は、何よりも1日3度の食事を時間通りに摂ることをモットーとしている。
探偵だが、食事の時間は邪魔されたくはない。
しかし、依頼人の主婦の話しでは、夫が毎日違うことを嫌うはずなのに、毎日違う食べ物の匂いを付けて帰ってくる。
「浮気をしているのではないか?」
という浮気調査の依頼だった。しかし、夫は定時にはいつも家に帰るので、食べ物の匂いを付けるならランチ。
しかし、明智には【浮気調査】より大切なことがある。自分自身のランチタイム。
たまたま、事務所にいた事務所近くのキッチンカーの苺が、「私が毎日ランチを届けます!!」
と、約束したので、その依頼を明智は引き受け張り込みをした。
その結果、夫はいつも同じ時間に、同じアパートの1室で1時間半を過ごし、同じ時間に部屋を出て会社に戻る。
主婦はそれが浮気なのか!?と疑った。食事が何分で、体の関係が何分なのか・・・!?
結婚生活において、性生活はとても大切な物なのに、夫は男性不能なのでそんなはずはない!!
しかし、実際に若い女性の家に、日中に出入りし毎日をすごしている。
夫を殺害するには十分な理由だった。そして、明智の一言が背中を押してしまった。
「あなたの本能のままに生きていい」
起きてしまった殺人事件
翌日、夫がアパート前で殺害される事件が起きた。
犯人はもちろん主婦。なぜなら、明智が夫がアパートに来る時間や、アパートの場所を詳細に教えていたからだ。
そして、「本能のままに」と言ったからだ。主婦は不能な夫を切りつけ逃走した。
電話をする明智に、運転しながら冷静に話しをする主婦。最後の晩餐の約束をした。
葉山の高級レストラン。そして、2人で話しをしようと、ホテルの部屋を用意していた明智だが
主婦の方が一枚上手だった。睡眠薬で明智は意識を失った。
戻ってくるのが遅いと、苺が様子を見に行ったため、明智は主婦を追うことができた。
そして、明智と苺は主婦の「美しい死」のショーを見ることになる。
岸壁から翼を広げるように、後ろ向きに落ちていく主婦は「笑顔」だった。
遺体は上がらなかったが、明智の元に1通の絵ハガキが届いた。
差出人は「マグダラのマリア」
実はその絵ハガキは主婦の家にあった、モナ・リザの絵ハガキと同じだった。
主婦はマグダラのマリアとなり生きている・・・。
マグダラのマリアとは!?
復活したキリストがマグダラのマリアの前に現れる。手を伸ばすマリアに、「私に触れてはいけない。まだ父の御許に上っていないのだから」とキリストが告げる。
ゲッティンゲンのフランチェスコ会祭壇画の画家
《我に触れるな》 1416年頃
シュトゥットガルト州立美術館 pic.twitter.com/UzaXzwl3x3— Mari Iga (@mari_iga) April 12, 2020
ラテン語では「Maria Magdalena」と表記される。イエスに従った女性であり、新約聖書に登場する。
時に、マリヤ・マグダレナと言われることもあるが、同一人物を指している。
第二バチカン公国で表現される「ベタニアのマリア」は同一とされるが、同国では別人として扱われている。
「使徒に等しい働きをした者」を意味する亜使徒という称号を持っている。
マグダラのマリアの肖像画が描かれるとき、左手に壺、右手に十字架が描かれるが
壺の中身は「香油」これは、イエスの遺体に塗ったとされるため、「携香女」という称号も持つ。
イエスの周りにいた女性の中で、最も重要な役割を果たした女性とされている。
「マグダラのマリア」に関してははっきりとした見解がない。
西方教会では神に許しを請うほど「罪深い女」としるされており、東方教会では従順な女性となっている。
ただ、どちらもはっきりしているのは、イエスキリストにより「7つの悪霊を追い出してもらった」
そして、復活したイエスの最初に立ち会った人物で、その復活を使徒たちに伝えるためやってきたとされる。
キリスト教における「マグダラのマリア」は聖母マリアと並び、美化された女性とされることが多い。
そして、キリストの弟子たちが男性だと思われていたが、マグダラのマリアもその一人とされている。
そのため、キリストの周りには男性だけでなく、女性もおり、その存在や役割がどうだったのかが研究されている。
聖母マリアと並び称される「マグダラのマリア」だが、【罪深い女性】の象徴として描かれることもある。
これは、宗派によりことなり、また弟子たちが残した書物によっても表現が異なるため
今では「マグダラのマリア」は聖女と同じ扱いとなり、子どもの名前に付けること多い。
英語圏では【メアリ・マグダレーン】
フランス語圏では【マリー・マドレーヌ】
イタリア語圏では【マリア・マッダレーナ】
愛称は
・マルレーン
・マレーネ
・マリリン(マリリンモンローが有名)
・レネ
ドラマ内での「マグダラのマリア」とは?
ドラマ内では「マグダラのマリア」は【モナ・リザ】の絵ハガキを使っている。
15世紀にイタリアのレオナルドダヴィンチが、フランチェスコ・デル・ジョコンドからの依頼を受け、
その妻の「モナ・リザ」の肖像画を描いたとされている。なぜドラマ内でマリアはモナ・リザを使うのか!?
モデルとなっている「モナ・リザ」はリザ・デル・ジョコンドと言い、依頼されたのは次男の出産祝いと、新居への引っ越し祝いだった。
しかし、製作に4年かかかったが「未完」のまま、フランスに移り住んだ1516年にも描き続けていた。
しかし、ついに未完のまま1519年レオナルドダヴィンチが死去することとなる。
「モナ・リザ」の絵の構成は当時【座するマリア】を参考にされたとされている。
そのため、「モナ・リザ」はシンプルな安定感があり、三角形の構図であり、その底辺が重ねた手にあたる。
これは「座するマリア」の典型的構図であり、ドラマ内で「マグダラのマリア」がモナ・リザの絵ハガキを使用するのは
【マリア】を意味しているのではないだろうか!?
しかし、マリアと言うと通常【聖母マリア】を指す言葉に鳴るので、「罪深いオンナ」を示す
【マグダラのマリア】と書き添えられている。
明智により「本能のままに」殺人を犯し、マグダラのマリアとなった平凡な主婦。
マリアの使徒による殺人事件が今後もおこる・・・。
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