不可解な事件が起こる雨宮家、本当の犯人は誰なのか？「リカ〜リバース〜」最終回
麗美は娘たちの前で、宗像先生の口付けを見せつけた。それは娘たちに先生は自分のものであると証明するため。
しかし、リカは信じなかった。宗像先生がママを好きになるわけは無い。ママの勝手な思い込み。
しかし、麗美はそんなことを気にすることもなく、今度は外でデートしましょうと宗像先生を誘っていた。
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宗像先生の留学
こんなタイミングと言うのは、宗像先生もとても心苦しかった。それは大学での交換留学生に選ばれたと言うこと。
つまり、ドイツと提携をしている大学の交換留学生に選ばれたため、この名誉を受けることにした。
そのため、すぐの出発ではないが、出発の準備があるので、来月いっぱいで家庭教師を辞めたいと申し出た。
麗美とリカは当然それを許すわけがなかった。2人は宗像先生が大好きなのだから。しかし先生は逃げるように帰っていった。
それをただ見つめるしかなかった、ユカと幸子。そして残された2人は失ったものの大きさに、元気がなかった。
しかし、麗美の気持ちはますます暴走し始めていった。翌日宗像先生の住所を訪ね、学校へ行く前の宗像先生に会った。
麗美を避けようとするも、行く手を阻まれて、言いたいことだけしゃべり続ける麗美。
私いいこと思いついたの。私も一緒にドイツへ行くわ。先生は私たちのことを心配してくれてるんでしょ。私なら大丈夫よ。子供たちだってもう高校生なんだし。
なぜそんな考え方になるのか、宗像先生は不思議で仕方がなかったが、「一緒に前を見ていきましょう。」この言葉がいけなかった。
麗美にはそれが、愛の告白だと勘違いされてしまったのだ。しかし、それは旦那様を失って、落ち込んでいる奥様を励ましただけ。
その言葉には恋愛の感情は欠片もなかった。その真実を伝えて、逃げるように学校へ向かった。
追いかける3人
宗像は身の危険を感じて、すぐにタクシー乗り込みとりあえず出発してもらった。しかし振り向くと麗美が走ってついてくる。
そのためタクシーの速度を上げてもらったが、振り向くと今度は両脇にユカとリカが一緒に走ってついてくる。
どんなにスピード上げても、3人は恐ろしい位のスピードで走り続けている。不幸なことに信号に引っかかってしまった。
すると、右側の窓からは麗美。左側の窓からはリカとユカが窓に手をつけ、ドアを開けてくれるように懇願している。
それでも、ドアを開けない宗像先生は、タクシーの制限速度を超えてもらって、やっと学校にたどり着くことができた。
そして学校内で、亡くなったと思われる千尋先生と仲が良かった女性と話をしていた。
彼女が言うには、宗像先生の他に付き合っている男性がいたと言う。宗像先生にも思い当たる節があり、それは雨宮家のご主人でしょう。
その通りで、理由は実家に仕送りをするため、体を売り高価なものお金に替えて、実家に送金していたのだった。
特に雨宮武士に恋愛感情があるわけではなく、金銭のために仕方なく付き合っていたと言うことだった。
幸子への報告
宗像はこのことを幸子に報告しなければいけないと思った。なぜならば千尋先生の友達があることを告げたのだった。
雨宮家に電話をかけると、運良く幸子が応対に出た。近くに麗美がいないことを確認すると話し始めた。
千尋の友達は、これから雨宮家に呼ばれていると言う千尋が気になり、タクシー乗った千尋の後を、別のタクシーで追ったと言う。
それっきり、千尋が行方不明になってしまったと言う。千尋が行方不明になったのは雨宮家が大きく家庭関係していると話している最中、電話にかすかなノイズが入った。
お互いの電話に何も支障がないことを確認すると、幸子は慌てて電話を切った。なぜならば雨宮家には何台か電話があり、そのうちの1台で今の会話を聞かれた可能性がある。
そして一連の事を、自身がお世話になっている家政婦紹介所の女性に話をした。すると幸子には内緒にしていたことがあった。
幸子が来る前に突然やめてしまった家政婦。その人はやめたのではなく行方不明になったのだった。
女性は、幸子が不安になるのを恐れて内緒にしていたのだった。しかしそれ以来雨宮家の周りで次々と不審な出来事が起き続けている。
幸子は不思議に思うことがあった。ユカが花壇を作ろうと、庭の土をいじろうとした際に、麗美から止められたこと。
そしてその真相を確かめるため、地面をを少し掘り返したところ、人の骨と思われるものが出てきた。
しかもまずいことに、麗美にそれを見られてしまった。そして幸子は家政婦紹介所逃げ込んだ。
家政婦が突然行方不明になった後、今度は千尋先生が突然家庭教師を辞めて行方不明になり、
幸子が一時的に雨宮家を離れた後、武士が謎の自殺を遂げた。そして、千尋先生は雨宮家に入った後に行方不明になっていることがわかった。
やはりあの家で、不可解なことが起きており、幸子も恐ろしくなり、電話で今日限りで家政婦をやめますと告げた。
しかし、これが思わぬ悲劇を生むことになった。
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