【探偵由利麟太郎】最終回後編、さくらを殺害した犯人の動機とは・・・!?
劇団の人気オペラ歌手【原さくら】が殺害された。
弟子の相良は、由利も驚くほど真相に迫っていた。
「先生の死の真相を暴きたい」と、【さくらの亡霊】となっていたのも相良だった。
そして、清風荘で見た「黒いコートの男性」も相良だった。なぜ彼女は変装していたのか!?
コンテンツ
子供が欲しかったさくら
さくらはずっと「子どもが欲しかった」
しかし、自らのトラウマがそれを許さなかった。それがいつしかさくらを妄想と現実を行き来する世界へ連れていくことになった。
ちょうどその頃、志賀の弟子である藤本と出会った。
彼には「両親の記憶」がなかった。そのため、妄想の中で彼の「母親」になったさくら。
しかし、その妄想はやがて現実との【堺】を失い、藤本を自分の子供だと思い込むようになっていった。
やがて、さくらの行動はエスカレートし、藤本本人に「私があなたのお母さん」と打ち明けるようになってしまった。
だが、藤本はそれを【完全に否定】した。それがさくらにとってどれほどのショックだったのか・・・。
その場にあったナイフで、彼の胸を一突きして殺害してしまった。
楽譜に埋もれ倒れた藤本は、「楽譜を握りしめ謎の死を遂げる」と報じられた。
しかし、さくらの「あやうさ」を一番危険視していたのは、他でもない土屋マネージャーだった。
さくらが藤本に会いに行ったと知ると、すぐに駆け付けたが時すでに遅し・・・。
恋をするさくら
相手役を務めるテノール歌手の小野。さくらが「恋の相手」に選んだ。
由利は、会場で少女から小野が受け取ったのは、相良から受け取ったのとは違う【楽譜】だったのではないか!?
と、推測していた。藤本が亡くなった後、さくらと小野は【楽譜の暗号】で文通のようなやり取りをしていた。
そして、ある日自宅近くで、さくらがアパートに入っていくのを見てしまった。
しばらくすると、その同じ部屋から「黒いコートを着て、ステッキを持った男性」が出てきた。
小野は真相を確かめようと、その部屋をノックするが、さくらが出てくるまでに時間がかかった。
部屋に通された小野は、さくらが「何かを隠した」ことに気付いた。
そして、それについて【追及】してしまったのだ。
それは、さくらが産んだ子供で生き別れとなったことなど、語ったさくらだったが
それはさくらの【妄想】であり、小野はそれを信じてしまった。
アパートを借りた理由は?
殺された「藤本」がさくらの隠し子だった。これは小野とさくら2人の秘密となった。
しかし、さくらの狙いはそこではなかったのだ。
「恋」を楽しむために【相手に嫉妬】させたかった。
そのためわざと、小野の自宅近くのアパートを借りて、さくらが男装し、他に男がいるように見せかけたのだった。
さくらは、それを楽しんでいた。トラウマにより男女の仲にはなれないが「トキメキ」を感じることができる。
そのため、偽名を使いわざと、小野にわかるようにアパートに出入りしていたのだった。
そして、由利が指摘した「少女から受け取った暗号」はやはり、由利が持っているものとは違った。
「急いで箕面に来るように」
そのため、大阪にいるということがバレるといけないと思い、神戸に用事ができたと嘘を言って会場を去った。
しかし、小野にはその時すでに「さくらはこの世にいない」と感じていた。
その予感が的中するように、待ち合わせ場所にさくらは来なかった。
さくらと土屋のイタズラ
さくらが土屋から聞かされたのは、自分が行方不明となり、みんなが探している中
「コントラバスケースから出てくる」
という【イタズラ】だった。そのため、弟子の相良にさくらのふりをさせ、大阪で降りた相良はそのまま
【さくら】として、ホテルにチェックインした。
相良が聞かされていたのは、自分は大阪で用事があるけど、京都で降りるから。
ということだけだった。深く詮索はしなかった。それより出迎えに来る土屋にばれるのが怖くてドキドキしていたが
大阪駅で土屋の出迎えもなく、すでに土屋がチェックインを済ませていたので、そのまま部屋に行き、荷物を置くだけで済んだ。
しかし、さくらは騙されていた。
コントラバスケースには「生きたまま入る」のではなく「遺体となって入る」
それが土屋の狙いだった。
待ち合せたのは『清風荘』これからのいたずらにわくわくするさくらに、土屋が砂嚢で殴りつけ殺害したのだった。
一体何のために劇団の看板女優を殺害する必要があったのか・・・!?
そして、なぜ夫の総一郎までも殺そうとしたのか・・・!?
土屋なりの、さくらへの【愛情】がそこにはあった。
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