日本テレビドラマ「トップナイフ」脳が見せる様々な幻覚が引き起こす障害

2020年2月16日放送の「トップナイフ」は3名の患者が登場しました。

1人は帰宅中に事故に巻き込まれ、左腕を切断した元高校球児

2人目は深山に脳外科医の試験をうけさせてもらえなかった、脳に腫瘍のある男性

3人目は、自分の足は不要だと線路上に寝ころび切断しようとした女性

この3人に共通しているのは「幻覚」にも似た症状でした。

 

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元高校球児

ドラマのオープニングでバッティングをしていた男性は、この患者だったのでしょう。

帰宅途中、事故に巻き込まれ、左手の損傷が激しく切断せざるを得ませんでした。

しかし、ないはずの左手の激痛に悩まされる男性。

「幻肢痛」ないものを、脳があると判断して痛みをそこに感じる。

 

担当は黒岩でしたが、患者の名前が今預かっている子供「保」と同じだったため気になったのでしょう。

彼の病室に、普段の患者よりも頻繁に通うようになりました。

しかし、彼は「幻肢痛」に悩まされているのではなかったのです。

 

高校最後の甲子園。彼は外野でした。そして、彼の元に来たボール。

グローブを滑り落ちてゆくボール。それがラストゲームでした。

自分のエラーで仲間たちの3年間を無駄にした。その滑り落ちたボールの感覚が左手に残っている。

彼は、左手を失ったショックよりも、高校時代、仲間たちが自分のせいで甲子園に行けなったことを

今でも後悔して生きていたのです。だからこそ「社会人野球」を続けていました。

黒岩は当時の仲間に連絡を取るように、研修医に相談し仲間が彼を励ましに来ました。

誰一人、彼を責める者もいなければ、誰も野球を続けていませんでした。

それぞれ明るく、別々の道をあるいていたのです。

医者では直せない、心の治療が彼には必要でした。

 

ドッペルゲンガーに悩まされる男性

 

大澤卓司、実家の病院を3人の兄弟で経営する医者ですが、脳腫瘍が認められました。

その他にも、「ドッペルゲンガー」に悩まされている。と。

担当医は西郡でしたが、10年前この病院の脳外科医で研修をしていた時、

上司だった深山は脳外科医の試験に提出書類に、サインをしなかった。深山が憎い。

と、ドッペルゲンガーが深山を殺害するように仕向けてくるのです。

試験をうけることができず、彼は病室の窓から飛び降りた。と語るのです。

 

しかし、現実は違いました。

彼はともて優秀な研修医でした。当時6歳くらいの「ここ」ちゃんの担当をしていました。

空き時間には必ず病室を訪れ、一緒に遊んだり、話しをしたり。とても真面目な医師でした。

しかし、ここちゃんの容態が悪くなり彼が執刀しオペをしました。難しいオペでしたが彼は成功させました。

しかし、ここちゃんが「歩いた」時、隠れていた「血栓」が破裂し彼女は亡くなりました。

それは精密検査でも見つからなかった血栓で、防ぎようのない事故のようなものでした。

大澤は自分を責め、病室から飛び降りたのです。しかし、一命はとりとめました。

そこで、試験があったのですが、一人の患者の命で取り乱すようでは「脳外科医」は務まらない。

という判断が下ったのです。

 

足を切りたい女性

 

左足を線路に乗せ寝ころぶ女性。木本佐代美。

多少の硬膜下出血があり、入院することになりましたが、彼女は

「この足を、この病院で切ってください」

とお願いするのです。

 

脳が、混乱し「不要なモノ」と判断しているのです。

時には足ではなく、目であったり、手であったり、脳のどこかで「謝った信号」を出すため

本人は「それ」があると、不快に感じてしまうのです。

 

事件はエレベーターで

 

部長の差し入れで「出張カサブランカ」を開催中、事件は起きました。

深山先生を追って、カフェラテを持ってエレベーターに乗り込んだカサブランカの来島。

すでに、そこには木本が乗っていました。そして、ドアが閉まる寸前大澤が乗り込み、ドアは閉まりました。

その途端に、動かなくなったエレベーター。大澤がエレベーターに細工したのです。

 

そして、深山にメスを向ける大澤。

深山は冷静に当時の、大澤の記憶の混乱を紐解いていきました。

大澤が事実を誤認していたことに気付いたとき、木本が倒れました。

左足の膝上がきつくロープで巻かれ、広範囲にうっ血していました。足が腐るように前日の夜からしばっていたとのこと。

来島はすぐにロープをほどこうとしますが、止める深山。このままローブをほどいたら

一気に血液が心臓に流れて、心停止の恐れがある。

 

外との連絡手段は、エレベーターに内蔵された無線のみ。

エレベーターは開きません。「ここでオペをする」と決断した深山。

西郡に必要な道具などを用意させますが、大澤は自分が拘束されるのを恐れてか

「男性が入ることは許さない」といいます。

 

そこで小机がエレベーター内で、深山の助手をつとめることになりました。

足を縛ったまま切開して、出血させるとともに、筋肉にかかっていた圧力を徐々に落としていくと

ちょうどエレベーターが開きました。医師でありながら、何もできなかった大澤。

どうして、深山が試験をうけさせなかったのか。それがよく分かったようでした。

 

 

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