「さようならの向こう側」2話孤独死と父との思い出と、現実の父の姿

「案内人」は次なる人に『24時間』の案内をしていた。男性は山脇というが、頻繁にたばこを吸う姿や

 

いらだちを見せている。そして、病室のベッドで亡くなった自分を見て、自分の死を知った。

 

意外にもあっさりとしており、現世に会いたい人はいないと言い切った。それでも案内人は「後悔させたくない」とかたくなだった。

 

山脇の孤独死

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『#さよならの向う側』第2話
いよいよ明日よる11時59分📺

父親と絶縁中の息子が決断する【最後の２４時間】とは？
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山脇はお酒を飲みすぎたのが原因で、肝臓を悪くして入院していたが、見舞いに来る者もいなかった。

 

そんな中で山脇は亡くなってしまった。看護師が彼の所持品から妹に連絡を取っていた。

 

ずっとあっていなかった妹。亡くなる前にせめて知らせてほしかったというのを聞いていたが、

 

もう、死を知ってしまった妹に会うことはできない。そして、彼女は山脇の交友関係から、

 

一人の友人に連絡を取り、兄が亡くなったことを知らせ、その友人から知り合いにすべて連絡することになった。

 

そして、妹は次に叔母に連絡をして、親せきに兄が亡くなったことを知らせた。

 

最後に、父にやっと電話がつながり、兄の死を知らせた。山脇は案内人に「これで会える人がいなくなった」

 

と言ったが、とりあえず延滞していたDVDを返却しに行くと、最近の動画配信に押されて、

 

レンタル屋は閉店していたが、中に店員がいた。そこで借りていたDVDの話しをした。

 

そのDVDはもう結末まで知っていて、時々見返したくなるから、1枚ずつ借りては見ていたのだ。

 

 

唯一の父との思い出

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◤本編映像公開◢

9月29日（木）23:59～
4週連続オムニバスドラマ『さよならの向う側』
第二話

死後訪れる「さよならの向う側」
大切な人との最後の24時間

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父は昔気質の職人で、幼いころ運動会も、参観日も来たことも遊んだ記憶もなかった。

 

ただ時々、気まぐれのように映画館へ連れて行ってくれて、一緒に映画を観ることがあった。

 

それがDVDでレンタルしていた「宇宙怪獣シリーズ」だった。幼い山脇は売店で売られている

 

怪獣が欲しかった。買ってもらえる子がうらやましかった。席で待っていると父が紙袋をくれた。

 

怪獣だと思い喜んで開けると、入っていたのはキャラメルだった。父はそれを開封し、

 

2人で1粒ずつ食べながら映画を観た。それが唯一の父との思い出であり、山脇が父と疎遠になった理由だった。

 

本当は父に会いたい山脇。でも父はもう自分の死を知ってしまった。

 

やっと会った現在の父の姿

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本日23:59〜日本テレビ・読売テレビ系にて『さよならの向う側』第2話が放送されます！

今回も1話とは違ってまた…
30分という短い時間に凝縮された、ある人生の物語を、お楽しみ下さい！

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— 上川隆也 STAFF (@Kamikawa_STAFF) September 28, 2022

山脇は気づくと父の工房にいた。父の姿は昔と思うとずいぶん小さく見えた。

 

そんなことを思っていると、自然と体が前に出てしまい、古い工房の床がきしんだ。

 

「姿を見られたら消えてしまう！！」ととっさに隠れたが、父は意外にも自分の父が来たと思い

 

「これを早く仕上げないと」と話していた。そこに妹が来た。そして父に頼まれていたものを買ってきた。

 

と渡していた。明日の葬儀で棺にどうしても入れたいというのだ。しかし、息子が死んだことを理解していない様子。

 

妹はまた兄の死を説明して、「さっき通夜だったでしょ？明日はお葬式よ！わかる！？」と言って帰っていった。

 

父は認知症で、息子の死を理解していなかった。そこで山脇はサングラスをかけ、

 

掛けてあった作業着を着て、自分の祖父のふりをして息子に会いに来た父を演じた。

 

すっかり、父は息子を自分の父だと信じている。しかし、山脇は話すほどに自分の思いが込み上げてきた。

 

父が唯一連れて行ってくれた映画館。いつしか自分もその中で活躍して父を喜ばせたいと、

 

工房を継ぐことなく『俳優』の道を目指したが、現実は甘くなくうまくいかず、生活もすさみ

 

父に合わす顔がなく、疎遠になってしまい、ついに自分は父にスクリーンで姿を見せることなくなくなってしまった。

 

そんな思いを口にすると、涙があふれてきた。目の前に何か作ってあった。

 

父に何か聞くと「怪獣だ。昔買ってあげることができなかった」と、父も自ら買ってあげられなかったことを悔いていた。

 

そして、妹に頼んでいたのは『キャラメル』だった。父は一粒ずつ出し、山脇にくれた。

 

そしてそれを口に含み、今までのわだかまりや後悔が薄れていくとともに、案内人の元へ戻ってきた。

 

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