フジテレビ系列放送「竜の道」原作者白川道未完の小説が原作。
当初4月開始のドラマとして、制作発表された「竜の道 二つの顔の復讐者」
コロナウイルスの影響により、撮影がストップしたため、放送が7月開始となった。
しかし、無事に7月24日にクランクアップを迎え、ドラマも2020年9月15日火曜日に最終回を迎えた。
初回と、最終回はそれぞれ2時間スペシャルとなったが、全体的に10話構成を、都合上8話完結となったと思われます。
コンテンツ
未完の原作
視聴率は火曜日の9時放送ということもあり、もう少しいくかな！？
と思われましたが、最高が初回9.1％でした。
しかし、これはリアルタイムで視聴している人の数を表すので、
今、ドラマの視聴として主流なのが【ビデオオンデマンド】を利用した。「見逃し配信」で好きな時に視聴出る方法です。
私もTVerという無料の民放ポータルサイトで視聴していたので、リアルタイムで視聴していません。
録画をしなくても、1週間以内なら何回でも視聴できるのでとても重宝していますが、
テレビ局側にすれば「視聴率」が下がる、大きな原因となるので、「見逃し配信」をあえて行わないドラマもあります。
さて、本題ですが、この「竜の道」
幼い頃に捨てられた一卵性の双子の兄弟は、とても優しい夫婦の養子となり、実子のように育てられました。
そして、奇跡的に子供に恵まれなかった2人に、10年後女の子が誕生しました。
3人兄妹となりましたが、分け隔てなくとても深い愛情に包まれた幸せな時間でした。
それは、夫婦が営む「運送会社」の従業員も同じ思いでした。
差し入れをしたり、十分な休息をとっているか確認を行なったり、家族同様に接していたのです。
そのため、その地域ではとても有名な「運送会社」となりましたが、全国展開を狙う「キリシマ運送」に
【業務提携】を持ちかけられ、仕事もこれまで以上に増えるということで、
夫妻は喜び、契約しましたが、実際は「高い給料を提示」して、従業員を次々と引き抜き
「運送会社」は多額の借金を残し、夫婦は娘を双子に託し自殺しました。
そこから、双子の兄弟の復讐劇が密かに始まりますが、実は、この原作は完結していません。
原作者の白川道さんが、月刊小説誌に連載中に、大動脈破裂により急死されたため、
急遽、未完のまま連載分をまとめて小説として発表しました。
そのため、小説の中では2人の復讐劇も未完成でした。
第4話から脚本を担当した「篠崎絵里子」さんが、2人の復讐を叶えたと言ってもいいかもしれません。
しかしドラマも最後は「未完成」でしたね。
自首前に、竜二たちとスーパーで待ち合わせ、食材を買い、お鍋を食べるはずでしたが、
かつて勤めていた出版社の社長を見殺しにし、「10億円」とういう大金を会社の金庫から盗み出した竜一は、
その息子に腹を刺され、大量の血を流し、倒れますが、幻覚を見ました。
3人で昔のように鍋を囲んで楽しく食事をする。
しかし、出血がひどく意識を失ったところでドラマは完結しました。
2人の復讐は終わりましたが、その後3人の暮らしがどうなったのか！？
竜一は助かったのか！？それは「視聴者の判断に委ねたい」という製作側の気持ちは、
原作が未完であることから来ていると思います。
白川道プロフィール
名前 白川道
本名 西川道
生年月日 1945年10月19日
没年月日 2015年4月16日 69歳
生まれ 北京
育ち 神奈川県
デビュー作 流星たちの宴 1994年
愛読書 太宰治
代表作
天国への階段 2001年
単騎、千里を走る。2005年
最も遠い銀河 2009年
デビューは45歳と遅めだが、それまでに数々の職を点々とし、結婚もしたが2年で離婚。
その後、東京に戻り「投資顧問会社」を設立し、毎日「何十億」というお金を動かしながら
女子大生と同棲し、1年で1億使い切るような生活をしていたが
「インサイダー取引」や「マネーロンダリング」などの違法行為で、逮捕されたのが転機となる。
3年の服役中に元々好きだった「小説」の書き方を学んだことで、
49歳にして「ハードボイルド作家」としてデビューした。
1度目の結婚の後は、事実婚状態の女性がいたが、2015年4月16日に自宅で倒れているのを発見したが
帰らぬ人となり、「竜の道」の連載もストップした。
「竜の道」最終回
復讐の果てに待つのは
やはり幸福ではありませんでした。でも、最後に竜一の
脳裏によぎった光景。本当は、自分はそこには
いませんが、竜一には
竜二と美佐の明るい未来が
見えていたのかもしれません。全ての登場人物の未来が
どうなったのかは、
見て下さった皆様の
ご想像に委ねます。 pic.twitter.com/EzOgvwiW5n— 竜の道 二つの顔の復讐者 (@ryunomichi_ktv) September 15, 2020
最終回、本当に全て竜一が自ら背負い、「悪役」を買って出ることで
復讐は進み、竜二なりの正当な復讐と重なった時、源平は自らの身を滅ぼす動画を
竜一に撮られているとも知らず、今までのことを話していました。
そして、「捕まらなければ犯罪ではない」この言葉がネット上で物議を醸し
源平は破滅し、振り返れば家族すら誰もいませんでした。
双子の兄弟が望んだ結末を見届け、そして、竜一は過去の綻びから復讐される身になってしまいました。
しかし、いち視聴者として、それではあまりにも竜一の人生が「復讐」のためだけになってしまうので、
竜二たちが、スーパーの帰りに竜一を発見し助かっていることを祈ります。
もしくは、竜一の到着が遅いことから、凜子に連絡しGPSを活用し助かっていること、
そして、本当は愛していた美佐との生活が続いているように願っています。
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