フジテレビ系列火曜放送ドラマ「竜の道」2人の女性

「キリシマ急便」に全てを奪われた、吉江一家。

特にまだ幼い美沙から、両親の【愛情】を奪ったことは許せない!

その復讐を、2人の【竜】が計画し、それぞれの「強み」を利用しながら、経営者の源平を絞め上げていく。

そこには。2人の女性の存在がありました。

 

妹の美佐

 

竜一と竜二は実の両親の顔を知らない。生まれてすぐ捨てられた過去を持つ。

しかし、そんな過去をかき消すほどに、子宝に恵まれず、養子にしてくれた養父母の愛情を一身に受け

2人は幸せな家庭に恵まれた。そして10年後に奇跡が起きた。

吉江夫妻に実子となる、女の子美佐が誕生したのだ。

それでも、養父母の愛情は分け隔てなく、3人同じように接してくれた。

 

そんな愛情に満ちた人たちを、源平は卑劣な方法で奪った。

しかも、まだ愛情がたっぷり欲しい、幼い美佐から、両親を奪った。

美佐は両親が亡くなった時、まだ幼く「事故死」として、真実を伏せ、両親が与える愛情を

竜一と竜二は美佐に注いできた。それは恩返しでもあった。

しかし、竜一の中で密かな計画が実行された。おそらく、自分より竜二の方が優しさを持ち合わせているからだろう。

突然の火事で2人の前から姿を消した。

しかし、成長した美佐は、真実を知り、竜一だとも知らず「復讐は何も生まない。復讐しても両親はかえらない

と、竜一の離れ離れになってからの人生を変えそうな言葉を漏らした。

復讐の気持ちを持ち続けるのは並大抵のことじゃない

曾根崎の言葉と、美佐の気持ちが竜一を大きく揺さぶる。そして、大人になった美佐は、

自分が思う以上に、人を思いやるまるで養父母のような女性になっていた。

竜一はその間、美佐の側にいる事も、今目の前にいる美佐に、自分が竜一だと名乗ることも許されなかった。

 

まゆみの存在

 

カリスマフードコーディネーターとして、人気が高いまゆみ。

しかし、実像は「ほんの少しの愛情に飢えた女性

自分は【物】だと思い、物には

「愛情が与えられる」

「愛情は必要ない」

そう、思い込まないと、自分を見失いそうな時、竜二に出会った。

そして、竜二が愛情を注ぐ女性に出会い、まゆみの気持ちが激しく揺さぶられた。

美佐の存在

まゆみには「愛情の塊」にあふれて見えたのだろう。それは有り余るほどのお金を持っていても

まゆみには決して「買えない」愛情。

それをみた時、【壊したい】欲望にかられ、男達を金で雇うも

美佐は逆にまゆみを気遣う。自分がまゆみの仕業で、襲われたのに、それを怒り狂うどころか

そんな行動に出たまゆみを気遣うのだった。

それは竜二も同じだった。自分が求めていた「少しの愛情」以上の愛情をまゆみに無償でくれた。

たとえ、それがまゆみに対して偽物でも、何も言わなくても、欲しい時にくれることが嬉しかった。

自分は母親のように「物」ではなく、感情のある人間だった…。と気づかされた。

 

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