TBS金曜ドラマ「病室で念仏を唱えないでください」無期限謹慎を食らう松本先生
5話のラスト、母の彼から虐待を受けていた男の子。偶然公園にいるところを通りかかった松本先生が助けるのですが、
後日、救急とは別に学校から、先生がタクシーに乗せて、男の子のお姉ちゃんを連れてきました。
下腹部から出血が見られるようですが、まだ生理は来ていない様子。そこで、エコーを見ると「子宮外妊娠」が発覚!!
女児は意識を失う前に「お父さんは悪くない」とかばっていましたが、処置が間に合わず亡くなりました。
その後、駆け付けた両親。母親は「どうせ盲腸でしょ!」と関心がなく、松本に殴りかかります。
しかも、虐待が疑われるため警察も読んであったので、その面前で患者家族を殴り「無期限の謹慎」となりました。
コンテンツ
こぶしでは救えない命
謹慎となった松本は出家したお寺の師匠の元で過ごします。
そして、「殴ったことは悪いことだと反省していますが、後悔はしていません」
と、語る松本に師匠は
「それで、そのこぶしで命は救えたのか?」
と、問います。松本は自分の振り上げたこぶしで何が救えたのか・・・。
自信のエゴでなぐっただけなのではないか・・・。反省します。
そこに近所に住むおじいちゃんが危篤だと、お寺に連絡が入ります。
訪問診療の医者はぎっくり腰で来られないため、自然に成仏することを願う家族が住職を呼んだのです。
松本は志願しておじいちゃんの元へ行きました。そこには20名を超える親族が一堂に集まり
おじいちゃんを囲んでいました。本人の希望で「延命」は望んでいないので、松本はおじいちゃんの容態を診察して
お釈迦様の説法を使用としますが、いつもの「空腹」でろれつがまわらず、なかなかうまく話せません。
ついに、親族の1人が笑いだすと、「おじいちゃんは辛気臭いのは嫌だよね。笑って見送ってあげよう」
と、思い出話に花が咲き、部屋は笑いに溢れました。
笑顔になるおじいちゃん
人の感覚は「耳」は最後の最後まで残ります。
そのため、意識はなくても話しは聞こえます。みんなが笑うのを聞いておじいちゃんも笑顔になりました。
そして、話しは「おじいちゃん行方不明」のことへ・・・。
亡くなったおばあちゃんの49日が過ぎたころ、おじいちゃんはふらりと出かけて戻りませんでした。
おばあちゃんの位牌もありません。警察に捜索願を出しますが、数日すると
本人は「お遍路さんを巡ってきた」とケロリと帰ってきたのです。
その話を聞くと、涙を流すおじいちゃん。
そして、しばらくすると息を大きく吸うように亡くなりました。
松本は改めて、人の死について考えるのです。
おじさんの病気
以前から、「一緒に酒を飲もう」と約束をしていた松本。
相手は、助けられなかった友人の父親の宮寺憲次です。
約束の電話をした時も、おじさんの咳が気にかかった松本ですが、当日元気なおじさんを見て安心します。
しかし、ぽろりと「いい、死に方ってなんなんだろうな・・・」
と、おじさんが漏らしました。松本はおじさんが死を考えている。と思ったのでしょう。
慌てて、否定するおじさん。とてもいい時間を過ごした2人。途中から娘のあやも合流して和やかな時間を過ごしました。
しかし、その帰り、人だかりができ工事現場の足組が崩壊したのか、下敷きになっている人が見えました。
いてもたってもいられず、謹慎中ということも忘れ、けが人の元へ駆けつけます。
お酒を飲んで大丈夫なのかな!?と心配するあやに、
「あいつは一滴も飲んでいない。お酒の振りしてずっとウーロン茶だった。根っからの医者だ」
とつぶやきます。しかし、またしても「怪しい人物扱い」を受け、慌てて医師免許を探す松本。
しかし、いつもの通り「見当たりません」そこに、救急から駆け付けていた三宅医師が来て
「松本先生」と声をかけたため、疑いは晴れ、男性を無事に搬送することができました。
しかし、男性は「自分は助けなくてもいい」「他の人を助けてくれ」
と、懇願しましたが、「命を救うのが我々の仕事ですから」と処置をし、男性は助かりました。
しかし、容態が安定すると男性は「助けてほしくなかった」というのです。
男性は自営業で、借金で苦しい生活をしているようでした。
そこに、事故が起きたため、自分が「死ねば」保険金で借金を返済して家族を助けることができたのに。
「命を助けるのが我々の使命です」という三宅医師に「あんたは鬼だ」という患者。
救急では、助けたい命は助からず、助けなくてもいい命は助かる。
様々な思いが交錯する場所でもありました。
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