NHKドラマ「半径5メートル」黒いサンタクロースと盛岡大臣とのつながりは?

風未香は10年前に起きた「黒いサンタクロース事件」のその後の社長の姿に、スポットを当てた記事を書きたいと思っていた。

 

そして、調べた結果黒いサンタクロースの記事を書いたのは「鶴川ゆう」と言う、ライバル誌の女性記者であり、

 

その女性記者と、黒いサンタクロースと呼ばれた製菓会社の社長との交際が、その後明らかになった記事が出てきた。

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記事の不自然さ

 

風未香は元社長と、記事をスクープした女性との「不倫報道」の記事に違和感を覚えていた。

 

書いてある内容もなんとなく薄っぺらで内容がない。しかも、相手は自分が社長から引きずり下ろした相手だ。

 

わざわざそんな2人が不倫をするだろうか。そして公然と写真を撮られるようなことをするだろうか。

 

その頃宝子さんは、愛知県にある養護施設に来ていた。マッキーこと巻上さんに会うため。

 

宝子さんは、過去に「鶴川ゆう」として、黒いサンタクロースの記事を世に送り出した人物だった。しかしその謝罪ではなかったようだ。

 

宝子さんがここへ来たのは「ボイスレコーダー」を受け取るためだった。しかし巻上はこれ以上生活を乱されたくない。

 

と、ボイスレコーダーを渡すことを拒否した。何に関するボイスレコーダーなのかはわからないが、「女性セブン」の編集長は尚子さんに「そのまま帰ってこないわよね?

 

と、意味深な電話をしていた。10年かけていた取材が、やっとここで集大成を迎えると言うところだったのだ。しかしそれを巻上が拒否した。

 

だとすると10年前に森岡大事の被害にあった事件に、巻上も何らかの形で関わっているのだろうか?

 

 

そのまま近くの旅館に滞在する宝子さん。そんなことを知らずに風未香は、独自の取材で巻上の居場所を知り、

 

黒いサンタクロースについてもう一度記事を書かせてほしいとお願いした。施設の女性はぜひ書いてほしいと言っていた。

 

そして宝子さんに出会ってびっくりする風未香。話していくうちに、宝子さんは鶴川ゆうだと、風未香は気づいた。

 

その気づく直前に、「あの記事はなんだか薄っぺらく感じます。」牛乳は賞味期限が切れていても、食することができる。そして無償で配っていたため、そんなに責められることではない。

 

当時の宝子は、スクープとして記事にしてしまったが、オバハンライダーとして、生活に密着した記事を書いていくうちに、

 

あな時に自分が書いた記事は間違っていたことに気づいた。牛乳は賞味期限が過ぎていたのは確かだ。でもそれを廃棄する酪農家の気持ちを考えると、

 

まだ食品としては口にすることができるのに、捨ててしまうのはとても残念なこと。そしてそれを使って無償でクリスマスケーキを作って配る事は決して悪いことでは無い。

 

現にケーキを食べて食中毒が出たなどの被害は何もなかった。なのにあの時は「賞味期限切れ」と言うことに気をとられてスクープ記事にしてしまった。

10年間の集大成!

 

施設の子供たちは無邪気だった。オバハンライダー宝子を見つけると、紹介したい人がいると言ってマッキーのところに連れてきた。

 

実は、少女は両親から育児放棄されており、施設に保護された。それまではアパートの廊下に落ちていた「女性セブン」の宝子の記事を見るのが楽しみだった。

 

施設に来てからも毎回宝子の記事を楽しみにマッキーと読んでいると言った。意外なことだった。顔写真も載せているので、当然鶴川だと気づいて読んでいた。

 

そして宝子からサインをもらって無邪気に喜ぶ女の子。そのそばから男の子たちが「お腹すいた」と言って巻上におやつをせがんできた。

 

おやつは牛乳寒天だった。それをおいしそうに食べる子供たち。そしてそれをうれしそうに見る巻上。

 

自分が過去にしまってしまったことで、巻上は会社も家族も失った。しかしたどり着き、再び笑顔を取り戻していた。

 

あの時も、記事を書いたたから後一切責めることなく、その代わりに森岡に関するある記事を書いてほしいと頼んでいた。

 

そしてそのやりとりをしていることを知り、森岡がでっち上げの不倫記事を書かせたのだ。

 

その記事が出てから、巻上は姿を消してしまった。もう記事を書くこともできない。宝子は記者を止めた。

 

それが今回の「ボイスレコーダー」が大きな鍵となってきた。しかし巻上の行方がわからず、宝子は10年かけて探していたのだ。

 

その事件の真相とは?

 

内容は、巻上が毎年クリスマスケーキを届けている施設で、独り立ちし政治家の秘書になった女の子がいた。

 

しかしその政治家からわいせつ行為を受けており、その被害について相談されていたのだ。巻上は何の力も持たない自分は何もできない

 

鶴川さんなら記事を書いて彼を告発できるはず。と、ボイスレコーダーに証拠を残すことを約束したままだった。

 

そして今回、再び森岡の被害にあった女性が出てきたことにより、さらに裏付けをとれば、確実に告発できると宝子は確信していた。

 

しかしその肝心のボイスレコーダーを、巻上はもう渡さないと言った。せっかく森岡告発するために、8年前にライターとして復帰したのに

 

今それができなくなっている。しかし風未香がきたことにより、事態がが少しずつ変わり始めた。

 

風未香は純粋に巻上の今を知りたくて取材に来た。そして子供たちと触れ合う姿を写真に収めていた。

巻上に変化

 

子供たちは宝子達に無邪気に接している。その姿を見ていて巻上にも変化が起きたのか、過去に相談してきた女性に連絡をとってくれた。

 

そして被害の状況を記事にすることを承諾してくれたのだ。巻上は宝子にボイスレコーダーを託した。

 

ボイスレコーダーの声は、声紋鑑定をすれば森岡も逃げ場はない。確かな裏づけとなる証拠。それを持って宝子は10年間の思いを記事に託した。

 

一方風未香も巻上の今に迫る記事を書き、当時の事件について、疑問を呈するような内容になったのだろうか。

 

2人の記事はスクープ記事とコラボ記事として話題となった。そして宝子に1本の電話が入った。巻上だった。

 

彼の弾むような声で嬉しさが伝わってきた。「10年ぶりに息子から連絡が来て、会うことになりました」宝子もうれしかった。

 

あの記事により、東京にいられなくなった家族はバラバラになってしまった。しかし今回の記事が出たことにより、その絆が少しずつ戻るかもしれない。

 

10年間の下調べや、裏どりなど、準備してきた甲斐がありやっと報われた。それは宝子も、巻上も同じだった。

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