「美しい彼２」不審くんと、清居の活躍、そして、2人でパーティーへ

大学4年になる平良は将来が決められずにいた。そこで同じサークルの小山が『ヤング・フォトグラフ』への

 

応募を勧めたため、その作品を仕上げていたが、みんなが「満月」というその写真は平良には違った。

 

そして、清居は小さな劇団からスタートしたが、バーターながらもドラマへの出演を増やしていた。

 

出待ちに現れる不審くん

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清居は小さな劇団からステップアップして、大手芸能事務所に所属していた。そして、事務所の先輩の

 

安奈のバーターとして、多くのドラマへの出演が増え始めていた。事務所のみんなは清居の実力を褒めていたが、

 

本人は「バーターとしての扱いだから」と謙遜していたが、スタッフたちは出待ちの人たちの層を見ればわかる。

 

と、彼の人気が上がってきていることを証明した。しかし、スタッフの誰もが夜でも昼でもサングラスをかけて、

 

目深に帽子をかぶり、うちわを持った男性のファンを「不審くん」と呼んでいたことに、清居は気づいた。

 

本当は彼が一番、自分の演技を見て欲しい「平良」なのに、スタッフの間では「不審」に思われていたのだ。

 

 

清居の活躍と、平良の将来

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平良は清居が少しでも出演すれば、すべて録画してリピート再生しては感動で泣いていた。

 

そして、安奈のバーターでキャスティングされたドラマでは、一番長く映っている。と何度も見ているが、

 

そのシーンの後殺されてしまう。それが悲しくて、泣きながらも何度もリピートしては、清居に「泣くなら見るな」と言われてしまう。

 

それでも、長く清居の姿が見られるこのドラマが気に入っていた。反対に平良は大学4年だが、まだ就職は決まっていない。

 

バイトの面接も落ち続けているが、同じサークルの小山から「フォトコンテスト」への応募を勧められた。

 

平良が用意したのは、紫の空に浮かぶ月の写真。誰もが「満月」というが、清居にだけは本当のことを言った。

 

それは「14番目の月。満月になる前の少し欠けた月」まるで、自分たちのようだから、その月に決めたのだ。

 

清居と平良は一緒に暮らしていた。庭に咲くきんもくせいの花も、平良が教えてくれた。お互いに知らないものを教えあってきた。

 

そんな当たり前の関係がずっと続けばいい。きっと二人とも自然にそう思っていたのだろう。

 

でもやっぱり平良にとっては、清居は「尊い」人というのは変わらないから、誘われるととてもうれしそうな顔するな。

 

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