オトナの土ドラ「隕石家族」リストラを言い出せない和彦はなぜか、キャプテンにお金を貢ぐ。

地球に何個かの隕石が堕ちたことにより、地球へ向かっていた巨大彗星の軌道がずれた。

それにより、地球滅亡の危機から脱した地球。そんな中で、「これから!!」という時に

元々、売り上げの悪い部署=【お荷物部署】だった和彦の部署からリストラ人員が決まった。

こともあろうか、自分がリストラされるなど思いもよらない和彦。

でも、現実は残酷だった。会社の荷物を引き上げとぼとぼ歩く和彦の目の前にはキャプテンが・・・。

 

 

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お金を借りに来たキャプテン

ロビーに思いがけず和彦を待つキャプテン。駆け寄ると、キャプテンの口から出たのは

「お金を借してください」

思いがけない言葉に、唖然とするも、心優しい和彦はお金を工面してあげた。

キャプテンは、地球が滅亡するなら「自由に暮らしたい」と家も売り払い、仕事も辞め

気ままにキャンピングカーで暮らしていた。

しかし、地球が滅亡しないとなると、家無し、食無しの一文無しだった。

頼れるのは和彦だけ・・・。リストラされたばかりの和彦はどうする!?

 

実は、和彦はキャプテンが妻久美子が愛した「キャプテン」だと知って近づいた。

SNSで高校名とキャプテンと入力すると、すぐに誰か判明し、書き込みから同じ鉄道ファンだと知った。

そして、その同じ趣味を利用しキャプテンに近づき、「仕返し」を目論んでいた。

しかし、キャプテンは趣味を通じて偶然知り合った和彦に優しかった。

そして、わかる者にはわかる、「とても大切な鉄道模型」を和彦に貸してくれた。

会うたびに、キャプテンの優しさに触れ、仕返しなどどうでもよくなってきた。

そして、あろうことか、キャプテンに「恋心」なるものを抱いてしまった和彦。

そこに付け込み、キャプテンこと片瀬は借金を申し出たのだ。

 

実はクズ男キャプテン

高校時代、女子の憧れの存在だった「キャプテン」こと、片瀬は実はかなりのクズ男。

SNSでは趣味のことをアップし、リア充をアピールしているが、

「地球滅亡」を考えたら、自由に生きたいとすべてを投げだしたはずだった。

しかし、そこに、「後悔はしたくない」と愛を告げに来た久美子と付き合うこととなる。

しかも、家庭を捨てて自分と一緒にならないか!?とまで言っているが、家無し、食無しで地球滅亡までなら生きられるが

先のことを全く考えていない、無鉄砲さがあり、そして「欲深い」部分がある。

 

そして、地球滅亡の可能性がなくなったら、自分には何も残っていないことに気付き

就職活動をするどころか、和彦の好意に付け込んでお金を無心する。

和彦は、惚れた弱み、大切な私物を売ってはお金に換え、片瀬に渡していたが

そのお金は、久美子との豪華ランチデートに消えていく。

人から借りたお金で、その借主の妻と浮気デートするとはかなりのクズ男。

 

 

再びお金を借りるキャプテン

キャプテンの為に、必死で仕事も探しながら、お金を工面する和彦が哀れ・・・。

しかし、それにますます付け込むように、おそらくわざとキャンピングカーの見積もりを

和彦が来るであろう時間に合わせて、業者に持ってこさせていた。

キャプテンがキャンピングカーを手放す=住む場所がない

これは、和彦でもすぐにわかる。言葉にせずとも「居候させてください」

と、暗に言っているのと同じこと。それを自分から言い出すのはさすがに引け目があるのか、

和彦から「良ければ家に来てください」と言わせるように仕向けた。としか思えない。

 

そうなれば、久美子と同じ屋根の下に住むことができ、食べ物にも困らない。

計算ずくだったのか、和彦がキャプテンを家に連れ帰ってきた。

そして、キャプテンには運のいいことに、痴呆の症状が現れ始めた正子が

片瀬という男を、自分の亡くなった旦那さん「和夫」と勘違いしてくれた。

なので、家族に挨拶もそこそこに「和夫」になりきる片瀬。

そして、家族よりも誰よりも先に食事を食べだす始末。

久美子が憧れたキャプテン片瀬は、実はかなりの曲者だったのかもしれない。

 

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