「東京放置食堂」5話市議会議員の視察と若い秘書とのすれ違い
日出子は火山灰の降り積もった海岸で笑っていた。というより、安堵の微笑みだったのかもしれない。
それは東京本土での生活、日出子は弁護士として来る日も来る日も仕事に追われ、食事をしながらも仕事に追われていた。
しかし、今は何と穏やかな時間が流れていて、自分の好きな時間が持てるのだろうか!?この殺風景な景色も華やかに見えそうだ。
コンテンツ
都議会議員の身勝手な視察
都議会議員の白鳥が、若い女性の秘書久田を連れて、東京であり東京でないような、離れた孤島、伊豆大島へ視察に来た。
船を降りるなり、白鳥は好き勝手に歩き出し、さっそく久田を困らせた。何とか島の役所の人との待ち合わせ場所へ連れていくが
そこにはくさやの北野が待っていた。担当の役員は都内での会議に出席のため、島を出ていた。
すでに白鳥は自分のことを「なめている」と機嫌が悪いが、北野の案内されるままに視察するかと思えば
白鳥は「計画は無計画、全ては気の向くままに」と好き勝手に行きたいところへ行き、やりたいことをしていた。
久田は腹立たしかった。市議会議員の秘書として、今回の視察のために様々なリサーチを重ねていたのに、全てが台無しだった。
島の味を味わいたい白鳥
日出子はたい焼きを買ってきて、「風待屋」の厨房にいた。なぜかお皿の上には斜め切りされたたい焼きが鎮座しており
次のたい焼きをどう切るべきか・・・。という時に渚が帰ってきて、「もしかして魚の裁き方の練習ですか?」
と、日出子のやりたいことをすっかり見透かされてしまい、恥ずかしいので「違う」と否定はしたが、渚は日出子から包丁を取ると
「魚を裁くときはまずは頭から」と、たい焼きの顔の部分をスパン!と切ると腹の部分は自分に、頭は日出子に差し出して食べ始めた。
あまりにも不公平な分け方に文句はあるが、そこに白鳥がこの島の味を味わいたいとやって来た。
しっかりとした秘書と、自由奔放な市議会議員、日出子には久田が市議会議員に見えたらしく「若いのにえらい!」とほめたが
実は自由奔放なわがまま男が、都議会議員を何度も務める議員だった。しかし、今日のスケジュールはすべて水の泡。
挙句に久田のやり方が「非効率」だとなじる白鳥。視察で無駄遣いばかりしている白鳥の方が税金の無駄遣い。
と、久田も普段思うことがあるのだろう。お店で言いあいになり、久田は持っていたタブレットを取り上げられ
「ICTが何か知らないけど、それが非効率なんだよ!!」と怒鳴り散らされ、久田は「秘書を辞めます」と言って店を出てしまった。
くさやを食べないで島の味という勿れ
いつものように、島の名物料理でもてなす渚と日出子。しかし、久田が帰った後も白鳥は言いたい放題言い帰って行った。
そして、店の片づけをしていると、渚が座席の下に落ちたタブレットを見つけた。そして画面を開くと
伊豆大島について詳細に調べ、綺麗にまとめ上げられており、わかりやすいガイドブックのようになっている。
それはすべて久田が今回の視察のために、時間を作りこつこつと作り上げたものだった。渚も驚くくらいに詳細に調べられていた。
そして翌日も、白鳥は「風待屋」へ来たので、日出子は島の名物「くさや」を出そうとしたが、「あのくさいのは食べない!!」と言い切る白鳥。
出し損ねてしまったが、そこに久田が来店した。「何しに来た?」という白鳥に「草やを食べに来ました。」と席に着いた。
日出子はくさやを久田に提供した。これを食べずして大島に来た意味がない。そういわんばかりに久田は少しずつ口にし
「これに合うお酒って・・・?」と、いうと日出子はそういうと思って、くさやに合うお酒をすでにグラスに注いでいた。
そして、くさやをつまみにお酒を飲み満足する久田。それを軽蔑するかのように見る白鳥に、久田はくさやを箸でつかみ
白鳥に無理やり食べさせた。「こんな臭いものは食べない!」と、丸のみしてしまった白鳥はむせ返り水を要求したが、
くさやの臭いけど、匂いを感じないおいしさに徐々にはまっていき、あんなに拒否していたくさやを受け入れた白鳥。
そして、北野は新しく今日できたばかりのくさやを持ってきていた。早速日出子に渡し調理する。くさやをとおして、どうやら2人は仲直りしたらしい。
これで、白鳥は改めて久田が、秘書であることに感謝し、これからも一緒に活動していくことになるのだろう。
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