笑福亭鶴瓶主演、綾野剛×小松菜奈出演映画「閉鎖病棟ーそれぞれの朝ー」
今も私は精神科の「療養病棟」に入院しています。疲れた精神と体を休めるため。
昨年も同じような時期に入院しました。その時目にした一冊の本。
しかし、「うつ病」と、発達障害の子供との日常で疲れ果てた私は、読むことができませんでした。
しかし、笑福亭鶴瓶さん主演で映画化され、現在はBlu-rayなどで鑑賞できます。
コンテンツ
「閉鎖病棟ーそれぞれの朝ー」
精神科病棟を舞台にした話しなので、興味が湧いたのですが、実際に観てみると思った以上のドラマがそこにはありました。
「精神科」というだけで、【偏見】の目があるのは否めません。私自身もきっとそう言った目が向けられていると思います。
しかし、実際に「精神科」へ入院すると、外にいるよりも【普通】の人たちの生活がそこにはあります。
映画概要
キャスト
笑福亭鶴瓶
綾野剛
小松菜奈
平岩紙
綾田俊樹
森下能幸
水澤紳吾
駒木根隆介
大窪人衛
北村早樹子
大方斐紗子
村木仁
片岡礼子
山中崇
根岸季衣
ベンガル
高橋和也
木野花
渋川清彦
小林聡美
佐藤もみじ
脚本
平山秀幸
・愛を乞うひと(1998年)
・レディ・ジョーカー(2004年)
主題歌
K
「光るソラ蒼く」
1994年に発売された「原作」ですが、現代に近い設定にするため、時代背景は2006年〜2008年に変更しています。
あらすじ
ストーリーの軸に3人の人生が交錯しています。
秀丸は、仕事が早く終わり帰宅すると、妻と弟の情事を目撃してしまった。言い訳する2人を、
秀丸は気付くと包丁で刺し殺していた。そして、寝室へ行くと「痴呆症」が進行した母の姿。
自分がいなくなった後、母は生きていけない。と、自分が初任給でプレゼントしたマフラーで絞殺してしまった。
3人の身内を殺した罪で、【死刑】が確定した。そして、死刑執行の日が来た。
首吊り。
下ろされた秀丸だが、蘇生してしまった。前例のほぼないことに、焦った関係者は「精神病棟」に入れることで
世間には、死刑が執行されたと公表することにした。しかし、その後遺症で秀丸は歩けなくなった。
そして、若い男性患者中弥。みんなから「チュウさん」と呼ばれている彼は、幻聴に悩まされ
パニックを起こすため、自ら入院してきた男性のため、「外出届け」を提出すれば自由に街で買い物ができる。
そのため、病院から出られない人の買い物も、進んで行っていたが、病院に内緒で買ってきたものを少しだけ上乗せし、「商売」をしていた。
そして、引きこもりの由紀。親に連れられてきたがそのまま入院することになった。
しかし、秀丸がちょうどエレベーターで下に着くと、由紀がエレベーターに乗り、秀丸も一緒に屋上に行くことになってしまった。
その後を追うも、秀丸の車椅子では限界がある。【叫ぶ」ことしかできなかった。
そして、由紀はチュウさんが窓を見ている目の前で、屋上から飛び降りた。
しかし、落下した場所はチュウさんが手入れしている場所で、ちょうどいいクッションになり、
かすり傷と捻挫で済んだ。チュウさんは気になり由紀に何かと声をかけるようになった。
その前から、チュウさんと秀丸は仲が良く、秀丸がやっている陶芸に由紀を誘ったことから
3人の交流が始まるが・・・。それが事件の始まりともなった。
薬物中毒らしき男性は、何かにつけイチャモンをつけ、患者の中でも邪魔者扱いされていた。
しかし、由紀がその標的になってしまった。義父のDVと強姦から逃れたのに、その男の餌食に・・・。
たまたま、カメラ好きなショーハチが窓の外から撮影していた。それをチュウさんに見せたことから事件が起きた。
秀丸が「俺に後は任せろ」と言い残し、何処かへ行ってしまったが、被害に遭った場所は秀丸の陶芸教室。
改めて、翌日行方不明になった由紀を思いながら、部屋へ行くと、被害の痕跡が生々しく残っており
秀丸は、由紀がくれたアームカバーを握り締めた。
そして、男の元へ向かった。秀丸が車椅子だがら油断したのか、秀丸は由紀の気持ちを思うと【これ】しかできなかった。
男は死んだ。
秀丸は亡くなった人物のはずなのに、再び警察に勾留され裁判となるも、自殺未遂や、生きる気力もなく、
証人もいないことから弁護士は困り果てていた。
しかし、裁判当日予想外に由紀が2年ぶりに現れた。
秀丸が自分のためにしてくれたことだと、勇気を振り絞り証言した。
そして、チュウさんも秀丸のために何かしたい。
と、退院し、職を見つけ働き出した。
2人はいつか秀丸と「暮らせる日」を待っている。
それに応えようと秀丸も立ち上がろうとする・・・。
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