TBSドラマ「テセウスの船」現代パートへ移り、後半戦!原作とドラマの違いを比較と補足
2020年1月クールで最も注目されていると言ってもいいドラマが
竹内涼真さん主演の「テセウスの船」でしょう。
このドラマには東元俊哉さん原作のコミックがあります。
事件が起きたのは同じ「平成元年」ですが、ドラマ化にあたり、現代の年代が違っているのが最大の違いでしょうか!?
作品の発表が2017年と約3年のずれがあるので、ドラマ化では3年現代がずれています。
それでは、原作とドラマとの違いを見ていきましょう。
コンテンツ
過去の事件が異なる
事件の記録
ドラマでは「真犯人」は事件の記録を詳細にワープロで残しています。
原作では「カセットテープ」に吹き込みで残し、ラベルにもいつの物か詳細を書いてストックしています。
元議員田中さん
過去では火災で亡くなることがわかっていたので、ドラマでは心たちが張り込むので火災は起きませんでした。
原作では、冬ではなく夏に田中さんの家で火災が起こり、田中さんは亡くなります。
うさぎの死
ドラマではうさぎの死を予告する「絵」が田中さんのノートから見つかり、数日後何者かに殺されてしまいました。
原作では予告の絵はなく、妊娠したうさぎの赤ちゃん誕生を待ちわびるころ、おすのうさぎがスコップで首を切断されなくなりました。
千夏ちゃん事件
心が病院の倉庫からパラコートを盗み出し、事件は起きないかと思われましたが、何者かにより「パラコート」を飲まされ千夏ちゃんは死亡します。
原作では、「真犯人」が心がパラコートを盗み出すのを見ていましたが、その時すでにパラコート入りのジュースを持っており、
一人で倉庫の前にいた千夏ちゃんにジュースを飲ませたのです。
その前に「猫」でパラコートを使い実験をしたので、もっと大きな「生き物で実験」したくなり
千夏ちゃんがターゲットになりました。
佐々木紀子青酸カリ窃盗
ドラマでも、「これ」と紙袋を翼に渡していました。
原作でも同じく翼に頼まれて、会社から青酸カリを盗み出しますが、翼もまた違う人物から指示されて手に入れました。
明音ちゃん行方不明事件
鈴と明音ちゃんは喧嘩をしましたが、明音ちゃんに謝りたいと、2人はバス停で待ち合わせをしました。
ドラマでは、無事にバス停で2人は会い会話を交わしています。その後明音ちゃんも小屋から見つかり一命をとりとめます。
原作では、待ち合わせた2人は会うことなく、猛吹雪で鈴は家にたどり着けず、明音ちゃんは翼に誘拐されます。
それも、「真犯人」の指示によるもの。そして、「好きにしていいよ」と言われていたので、風車計のある小屋で翼は明音ちゃんを強姦します。
そして、翌日「風邪で仕事を休む」と会社に伝えてくれ。と翼は家を出たまま、神社で明音ちゃんと一緒に死亡していました。
ただ、その時翼の手元にあった青酸カリのびんは紀子が渡した物とは違いました。
金丸刑事はその時、明音ちゃんの首にあるアザを気にしていました。
由紀が記者になった理由
現代にタイムスリップした心は、由紀を訪ねますが「赤の他人」であり、由紀は「音臼小」事件をひそかに調べる記者でした。
小学校の教員を目指して、大学へ進学しますが、その中で多くの児童の命を奪った「音臼小事件」の真相が気になり
文吾が本当にやったのかしりたくなり、記者を目指すようになりました。
被害者の会
ドラマでは今年で最後の「被害者遺族の会」連絡が来た者のみ、参加が許されている会です。
原作では「音臼小事件慰霊祭」として、毎年決まった日に同じ場所で行われていてオープンにされています。
毒物混入
ドラマでは「お楽しみ会」という1日で行う、村民のお楽しみ会でした。しかし、文吾が飲み物に警戒し、すべて捨てたため
唯一毒物が溶けやすい汁物「のっぺい汁」に毒物が入れられました。
原作では、毎年恒例の「お泊り会」でした。そして、事件はお楽しみ会ではなく、翌朝出された朝食の「牛乳」に毒物が混入していました。
心の免許証
心がタイムスリップして、拘置所にいる間に文吾の元に、茶封筒で一部塗りつぶされた免許証が届きます。
原作では、現代に戻ってきてから「郵便物」として心の元へ返されます。
田中みきおの髪型
ドラマでは天パの男の子ですが、これは現代パートでもみきおが登場するので、大人を演じる安藤政信さんに合わせたと思われます。
原作のみきおの髪は「サラサラ」のストレートヘアです。絵だけ見ると「女の子」に見えるくらいかわいい子です。
母親が無理心中
事件後3年ほど経ち、母が一家心中を図りますが、心と鈴だけ助かった。と詳細は描かれませんでした。
原作では、死を決意し「お風呂」に練炭を炊きみんなで眠ったのですが、鈴が「生きなくては!」と強く思い
みんなを助けるため、ふろ場から助け出そうとしますが、当時中学生の鈴にはすぐ下の弟と母は重く動かせなかった。
しかし、当時3歳の心は抱き上げることができたので、2人は助かったのです。その後2人は養護施設に入りますが
「音臼小事件」の加害者家族とばれ、いじめに遭いますが、鈴は中学卒業後高校へは行かず、施設を出ます。
しかし、まだ幼かった心は施設に残したままとなりました。
佐々木紀子の殺害方法
原作では、証言をするのが紀子だとわかると、鈴と紀子の家へ行き、紅茶に「粉」を入れるように鈴にたきつけます。
しかし、怖くなった鈴は裸足でその場から逃げ出し、由紀に保護されます。
その後、背中を向けた紀子をナイフでめった刺しにして、自分の足とわき腹を刺します。
鈴が2人を刺して「逃げた」というシナリオを思いついたのです。
ドラマでは「芋羊羹」に毒を仕込んでいたようです。
そして、鈴だけ紀子の家に行き、証言しそうになったら「シアン化カリウム」と思われる錠剤を渡します。
証言しそうになったら、これを飲むように。
そして、心と鈴がいなくなった紀子宅へ上がり込み、真犯人を知る紀子はさつきの言うまま、芋羊羹を食べ亡くなった。
と、思われます。そして、さつきも自分が疑われないように「少しだけ」食べ被害者を装った。
そして、罪を鈴に擦り付けるため、「毒物」で自殺未遂に見せかけているのではないでしょうか。
木村さつきの死
原作でも、さつきは自作自演で傷を負い入院しますが、みきおがお見舞いに来て、
計画のすべてをみきおに話し、「いい思い付きでしょ!?」
と、得意げになりますが、「のどが渇いたでしょ」とオレンジジュースを差し入れ殺害し、【余計なことをしてくれた】といいます。
ドラマではそういった細かい描写はなく、みきおらしき足に、オレンジジュース、そしてさつきの死。となっていました。
田中正志の死
原作では現代に田中正志は登場しません。
ドラマ版では、みきおが真犯人の疑いがある人物としてヒントを出し
たどり着いたのが「田中正志」であり、心が真相を聞く前にみきおが殺害してしまいました。
2度目のタイムスリップ
原作でも2度目のタイムスリップの前に、みきおによりわき腹を負傷する心。
そして事件まであと数日前までタイムスリップします。
ドラマでも2度目のタイムスリップがありました。
しかし、過去に「みきおがタイムスリップ」した痕跡を残しています。
心の病室に置かれたオレンジジュース。
そして、子供のみきおがもつ心のボイスレコーダー
田中元議員の死
原作では6月に2度目のタイムスリップがあります。
そして、季節外れの暖をとろうと田中さんの家が燃え、焼死しますが、この時期に暖を取ろうとはおかしな出来事だと
村人も火事を不審に思います。
心が小学校に倒れているのは、村人が発見し通報しています。
タイムスリップ前に、みきおとのやり取りをボイスレコーダーには残していません。
ドラマ版では、これは放送上仕方ありませんが、3月にタイムスリップしています。
そして、心が倒れているのを発見したのは子供のみきお。
その後、田中さんがみきおが「薬」と何かを飲ませた後、死亡します。
その後、心と文吾を挑発する子供みきおの姿があります。大人のみきおの登場はまだありません。
音臼小無差別殺人事件
原作では加藤みきおと、木村みきおが話し合い、「排除」するよりも自分がヒーローになった方が、鈴ちゃんに振り向いてもらえるから。
と、親戚の家に避難する和子運転の車から、3人を木村みきおが拉致をして体育館に隠しますが、長男慎吾だけはどこかから発見されます。
ドラマ版でも、和子が運転する車を妨害して拉致されますが、3人とも同時にみきおが助け出します。
みきおの犯行記録
原作では、テープに録音する形で犯行を記録していたみきお。それは鈴と同棲するために、荷物を整理していた木村さつきがみつけ、
そのテープを再生し犯行が明らかになりますが、さつきはみきおの犯行を隠すことを決意します。
ドラマ版では犯行記録は「ワープロ」です。そして、駐在所が不在の時を狙い犯行記録を文吾のワープロにコピーします。
そして、物証を隠した場所も明記したことから文吾は逮捕されます。
その前に、文吾が何者かに拉致監禁されますが、原作にはないシーンでした。
大人の共犯者の存在
原作では加藤みきおが「佐野鈴のたった一人の正義の味方になる」そのためには、警察官で正義の味方とされる
鈴の父の存在が邪魔でした。そこで、文吾を陥れるために犯罪を思いつきました。
そして、大人になり、鈴と一緒に暮らすことは叶いましたが、父親が犯罪者となったため鈴は変わってしまいました。
笑顔や正義感、子どもの頃の鈴のままでいてほしかったみきおは、思い描いていた未来を手に入れることができませんでした。
そのため、心にタイムスリップの方法を聞き出し、過去を変えようとしますが、突然2人を霧が多い一緒にタイムスリップし
「無差別殺人」を木村みきおが計画変更させ、佐野家拉致・監禁事件にすり替えました。
ドラマ版では心が2度目のタイムスリップするところは一緒でしたが、木村みきおが去っていく後ろ姿なので
一緒にタイムスリップしたのか不明でした。しかし、確かにみきおを「あやつる大人」の存在が見え隠れしていました。
それは【いじめ】というキーワードが結び付けた、田中正志でした。
ドラマ版では木村みきおはタイムスリップしませんでした。
ラストシーン
原作では「無差別殺人」も起きず、そのまま平穏に時は過ぎ・・・
(心はいつの間にか現代にタイムスリップしているようです)
心を除くみんなでタイムカプセルを開け、心が婚約者を連れてくるのを待ちます。
鈴は誰かと結婚し、妊娠中でした。
そして、大人になった木村みきおは「佐野鈴」に出会うこともなく、一人で都会の真ん中で暮らしていました。
ドラマ版、田中正志が文吾に「お前が毒キノコの犯人を捜しださなければ、妹は自殺しないで済んだ!!」
と、ナイフを持って襲い掛かります。もみ合う2人の元に心が到着し、止めに入ったところで心の胸にナイフが刺さります。
そして、平成元年3月19日田村心は父佐野文吾の腕の中で亡くなります。
しかし、和子はまだ心を出産していないので、その後心が生まれたので、文吾以外知らない事実がありました。
父の無罪を信じて心が平成元年にタイムスリップし、父を救ったこと
このことは、父の胸の中に収めて、いつものように明るい佐野家でした。
そして、大人になった木村みきおは、養母のさつきと小さなカフェを経営していました。
事件もなかったので、車椅子に乗ることもなく自由に歩き回り、みきおなりの幸せを見つけていました。
今のところ、放送されている部分で、原作との違いをあげてみました。
また、ドラマの進み具合で追加します。
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