TBS日曜劇場「テセウスの船」最終回、心は亡くなった。テセウスの船は心だったのか!?

平成元年3月19日、田村心は父文吾の腕の中で亡くなった。

平成元年に起きた「音臼小学校無差別殺人事件」の犯人として、無実の罪を着せられ30年以上刑務所にいる父文吾に

当時の心は会ったことがなかった。なぜなら、心は文吾が逮捕されたあと「生まれた」から。

だからこそ、生まれながらにして「犯罪者の家族」と呼ばれ、隠れるように生活してきたが、

結婚し、子供ができたことにより、妻由紀の後押しもあり、父文吾に会いに行くことにした。

 

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1度目のタイムスリップ

心は、妻由紀が出産の際、「妊娠高血圧症」により亡くなってしまった。

生前由紀は、心の父の無実を信じ、過去の記事を調べていた。

そこから、「音臼小学校」で無差別殺人が起きる前に、「何件もの不審な事件」が起きていた。

・千夏ちゃんが農薬誤飲で亡くなる

・明音ちゃんが行方不明となり遺体となって発見される

・木村メッキ工場で働いていた紀子が青酸カリ自殺する

・田中元議員の家が火災にあい焼死する

由紀はこれらの小さな記事にあった事件と、文吾が起こしたとされる「無差別事件」はつながっているのではないか!?

もし、つながりがあるのならば文吾は【冤罪】を訴えているのは本当なのではないか。と、出産前に語っていた。

 

母和子に、娘の未来を預け父に面会へ行き、「初めて」父に会うことにした心。

その前に、事件のあった「音臼小」の慰霊碑に花を手向け手を合わせた。

すると「深い霧に包まれ」目を開けると、慰霊碑だったはずの小学校が存在し

「千夏ちゃん誤飲事件」が起きる、平成元年1月7日に心はいた。

確かに千夏ちゃんは自宅の病院横の倉庫に一人でいた。心は事件が起きないように「農薬」を捨てた。

しかし、千夏ちゃんは農薬のパラコートを誤飲して亡くなった。

 

その後明音ちゃんが行方不明になるも、文吾が見つけ吹雪の中道にまよっているところ

熊に襲われそうになり、文吾が発砲し逃げた先の崖に2人は落ちてしまった。

千夏ちゃんが亡くなる前、文吾が一緒にいたことから、文吾を疑い後を追っていた心により助かった。

その後、雪崩で木村メッキ工場の社長が亡くなるはず。そのため、文吾を説得し社長が出かけるのを阻止し、寸前で死から逃れた。

様々な事件から、「田村心」という男が、未来から来た「自分の息子」だと信じるようになる文吾。

しかし、なぜ心が文吾の元に来たのかは、真相は言えないでいた。

 

 

タイミングの悪いタイムスリップ

やっと文吾が全面的に心を信頼して、これから起こる事件を2人で止めよう!!

と、誓い合った時、文吾が去っていく中、心は霧に包まれて現代へ戻ってきてしまう。

心が過去に置いてきた、由紀が残したノートにより事件が変わっていた。

オレンジジュースに入れられた青酸カリが、汁物に入れられ犠牲者も変わっていた。

どうしたらいいかわからない中、家族の過去も変わっていた。

気丈だった母は家族で無理心中を図り、兄と母を失い、姉が助けてくれたおかげで心は生きていた。

しかし、由紀はそこにはいなかった。そして、姉鈴は整形し名前も替え車椅子の男性と内縁関係にあった。

 

男性の名前は「木村みきお」

 

なぜか男性の部屋には、音臼小の写真が飾られていた。そしてみきおは心に打ち明けた。

 

自分はかつて音臼小学校へ通っていたが、お楽しみ会で毒が混入し、自分も犠牲になりその後遺症で歩けない。

そして、自分には身寄りがなかったので、当時の教師だった「木村さつき」の養子になった。

心の自宅には過去と同じような絵が送られ続けていた。そして、事件と同じ日に慰霊碑の前で何かが起きることを予言する絵が・・・。

心は、すべてを覚悟して当日慰霊碑の前に向かった。そこに現れたのは自力で歩く木村みきおだった。

「THE END!!」

みきおはすべてを告白し、心を殺害するために呼び寄せた。そして歩けないことも嘘だった。

深い傷を負った心を再び霧が包む。目覚めたのは病院のベッドの上。

病室のカレンダーは「無差別殺人事件」が起きる2日前を指していた。

みきおの告白を録音したボイスレコーダーは、加藤みきおにより持ち去られていた。

そして、心が倒れていることを知らせたのも加藤みきおだった。

目覚めた心は文吾にすべて打ち明ける。「加藤みきお」の犯行を止めるため

2人は再びタッグを組んで動きだしたが、2人の知らないところで田中正志の導きにより計画が変更されていた。

 

 

テセウスの船

計画が変更されたことを知らない文吾たちは、和子と子供を親せき宅へ避難させるが

真犯人によりそれを逆手にとられてしまった。

「無差別殺人」が起きなかった代りに、文吾の家族が拉致監禁されてしまった。

それを助け出したのが「加藤みきお」だった。すべて正志の指示によるものだった。

そして、正志と一緒に犯行に及ぶことは、みきおにとっても喜びとなっていたが

みきおも正志により利用され、裏切られてしまった。

 

そして、ついに正志が家族が「自殺」に追い込まれたのは、文吾が「毒キノコ」を入れた犯人を捜しだしたからだ!!

と言った、逆恨み的な思いが爆発することとなった。

しかし、犠牲となったのは文吾ではなく、心だった。文吾を刺殺しようともみ合う2人の間に入り胸を刺された。

田村心は平成元年3月19日に、父文吾の腕の中で息を引き取った。

 

しかし、実際に和子はまだ妊娠中であり、心は誕生していなかった。

そのため、31年後何の罪も着せられなかった文吾と家族は平和な暮らしをしていた。

ただ一人、文吾だけがあの日、「心」が亡くなったことを知っている。

 

テセウスの船

素晴らしい功績を残した船を、後世に残そうと保存しているうちに、部品が朽ちていく。

その部品を取り換えているうちに、すべての部品が新しくなった。

果たしてそれは、「後世に残そうとした船」だと言えるだろうか・・・。

 

それになぞらえ、「佐野心」は父を助けようと過去にタイムスリップし亡くなった。

その後生まれた「佐野心」は果たして、あの心だと言えるだろうか・・・。

 


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