TBSドラマ「テセウスの船」子供のみきおが、大量の殺人を犯した理由を考えてみる。
TBSの日曜劇場で好評放送中のドラマ「テセウスの船」
竹内涼真さんが主演を務め、31年前の「音臼村小学校無差別殺人事件を止める」
と言うのがドラマの趣旨ですが、一体その事件を誰が起こしたのか!?
心の父文吾が冤罪の罪で刑務所に入れられました。でも、真犯人は別にいます。
コンテンツ
小さな殺人鬼
このドラマには原作があり、すでに完結しています。
一応はハッピーエンドで終わって居ますが、読んだ誰もが『疑問』の残る仕上がりなのではないでしょうか!?
なぜみきおは殺人を繰り返したのか!?
なぜ翼はみきおの言いなりなのか!?
さつきはみきおの犯行を知った時点で自首させなかったのか!?
様々な疑問が残る終わり方をしています。
まず、なぜ幼いみきおが殺人を繰り返したのか!?
それは【実験】が始まりだったのではないでしょうか!?
みきおがいなくなった部屋は理科室のように、標本やホルマリン漬けの何かが沢山ありました。
その中で、最初にみきおは「猫」を殺しています。
そして、【もっと大きな生き物を殺してみたい】という衝動にかられます。
リュックにはパラコート入りジュースを持って、ターゲット探しにとてもワクワクしています。
そこに、明音ちゃんの妹千夏ちゃんが一人でいるところに出くわしました。
自分よりも小さな「生き物」で実験がスタートしたのです。
それがいとも簡単に『成功』してしまい、原因は当時どこの家にもあった農薬
「パラコートを千夏ちゃんが間違って飲んだ」
と、事件性はなく処理されてしまいました。みきおの犯行がバレなかったことで歯止めが利かなくなってきたのでしょう。
そして、みきおは医者の父と母の間に生まれますが、幼くして父は他界、病気がちの母も他界し
母方の祖母に預けられましたが、そこで虐待を受けていたようです。
そのため、そのうっぷんを晴らす意味もあったと思います。
翼はみきおの言いなり
小学生に人気が高かった、新聞配達員の翼ですが、なぜかみきおに命じられ
恋人の紀子が務める木村メッキ工場から、【青酸カリ】を盗み出します。
なぜ、翼は自分より年下で、非力な子供のいうことを聞いたのでしょうか!?
それは原作にあります。
「僕にしたことがみんなにばれてもいいのかい?」
翼がみきおに何かをしたのです。それは明音ちゃん誘拐からわかるとおもいます。
翼は「幼児愛の性癖」があったのではないでしょうか!?
原作のみきおは、とてもかわいく「女の子」のように描かれています。
そして、明音を誘拐した後、みきおは翼に「好きにしていいよ」と言いますが
翼は明音に性的暴力を振るい、そしてその様子をポラロイドで撮影しています。
同じことをみきおにしていたのではないでしょうか!?
子供なら、男の子でも女の子でもよかったのでしょう。
そして、思いがけずみきおがそれをネタに翼を脅すようになったのです。
翼を共犯者にし、一人で運べない明音ちゃんを山小屋に閉じ込めるなど、犯行をてつだわせたのでしょう。
邪魔者の排除
そして、連続して起きる不審な村人の死。
それについては、大人のみきおが確か原作で告白しています。
両親がなくなり、祖母宅に身を寄せた際、転校生としてなじめなかったみきお。
そんなみきおに唯一優しく、楽しく接してくれたのが、佐野鈴でした。
そして、みきおは鈴を「自分のものにしたい」と強く願うのです。
しかし、子供特有の喧嘩などで、特に仲が良かった明音ちゃんと鈴は喧嘩することも多かったのです。
そこで、鈴を泣かせる明音ちゃんは許せない!!となるのです。
今度は千夏ちゃんより大きな明音ちゃん。パラコートではいけないと、青酸カリに手を出しました。
しかし、なかなか毒が回らず、明音ちゃんはのたうち回ります。その姿がとてもみきおには楽しい光景だったようです。
そして、罪は翼に着せ自殺に見せかけました。
そして、最終的に「全員いなくなればいい」と無差別殺人へと発展していきます。
その犯人を誰にするのか・・・!?
おそらく駐在所はいつでも、だれでも訪れることができるように施錠されていません。
そこを狙い、朝早く文吾のデスクに「青酸カリ」を忍ばせたのでしょう。
他の人の家でもおそらくよかったのではないでしょうか!?
わざわざ、自分の好きな子の父親を犯人に仕立て上げなくてもよかったはず。
しかし、朝早く侵入するには、普通の家は施錠されています。
そこで、施錠されていない場所で、人が出入りする場所をえらんだのでしょう。
木村さつきが自首させなかった理由
木村さつきは「木村メッキ工場」の娘で、独身の小学校教諭です。
しかし、みきおの境遇をしり「養子にしたい」と考えていました。
村に住んでいる限りは出会いも限られています。
しかし、最初の「音臼村小学校事件」では木村さつきも被害者となり、亡くなっています。
それは、オレンジジュースに毒物が混入されたためです。
しかし、心が1度目のタイムスリップから戻ってくると、毒物が入れられたのはオレンジジュースではなく、
お泊り会(原作ではお楽しみ会ではなくお泊り会です)で出された牛乳に毒物が混入されたのです。
それは、みきおが「家族」を持ったことが関係します。
家族との縁が薄かったみきおが、初めて自分を「養子として息子として家族に迎えたい」
と木村さつきから言われたのです。そのため、さつきは「牛乳」を飲むことができないことを知っていたみきおは
毒物を入れるものを、ジュースから牛乳に変更しました。
しかし、被害に遭った子供たちに人工呼吸をしていたさつきも、呼気から青酸カリを体内に取り込んでしまい
のちのち後遺症に悩まされました。そして、みきおも犯人と疑われないよう
救急隊員がついたのちに、少しだけ牛乳を口にしました。
しかし、みきおのすべての犯行が明るみになるのは、みきおが村田藍と同棲するときです。
さつきが、段ボールから大量のカセットテープを見つけ、再生しすべてはみきおの犯行だと知りました。
本来ならば、これだけ証拠がそろっているので、自首させるべきですが、
みきおに恋人ができ、やっと幸せをつかんだこと。
(村田藍が手に入れたかった、佐野鈴だとみきおは知って藍に近づいています。)
それと、犯罪に使われた青酸カリがまぎれもなく、自宅工場で管理していたものだったから自首させなかったのでしょう。
自首させれば、当時の「青酸カリ」の管理体制についても、さつきに責任があります。
しかし、自分が望む者を(佐野鈴)を手に入れるために、一生懸命だったのに
いざ自分と同棲すると、鈴は別人となり、笑顔もありません。
子供の頃のみきおが望んだ未来とは違っていたのです。
そこで、過去をやり直したいと、1度タイムスリップした心に方法を訪ねるのです。
しかし、心も偶然の出来事で、方法など知りません。もみ合っているうちに二人一緒にタイムスリップしてしまいました。
*憶測なども含みましたが、小学生が無差別殺人を実行するというショッキングな内容の原作。そこから、みきおがなぜそうしたのかを考えてみました。
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