ネグレクト、介護問題。どの家庭でも起こりうる出来事が起きていた「青のSP」7話
浅村先生のクラスの【深山】が久しぶりに登校してきた。そして元気に給食を食べているが、
周囲の生徒から「お腹空いてるの?」と給食を分けてもらっていた。その姿が気になった浅村。
実は深山はここ1か月、学校に遅刻したり休んだり、心なしかやつれてきたようにも見えた。
コンテンツ
三枝の知り合い
三枝は深山を校内で見かけ、最近の様子を聞いたが、特に変わったことはない。と答え足早に去った。
しかし、その後に浅村先生が来て、彼の最近の様子を伝えた。すると三枝は意外な深山の過去を打ち明けた。
三枝が交番勤務をしていたころに、「子供食堂」の存在を知り手伝うようになった。ちょうどその頃、警察で保護された子供がいた。
幼少期の深山だった。母子家庭だったが、母親は「男性に惚れると入れ込むタイプ」で、まだ小さい深山を放置し、
男と同棲生活を始めていた。しかし、幼い深山がそんな状況を知ることもなく、母が帰ってくるのをひたすら待っていた。
しかし、冷蔵庫にもどこにも食べ物もなく、助けを求める術も知らず、警察に運よく保護され
「子供食堂」で元気に食事を食べるようになった。そんな時からの知り合いだった。浅村はそんな家庭事情を知らなかったことを恥じた。
「大丈夫」と言った深山だったが、実は1か月前からまた母がいなくなり、家には借金の【督促状】が届き、
同居していた祖母が階段から転落し、動けない状態となっていた。もちろんお金もなかった。
なぜなら、母が家を出る際に、全通帳を持ち去ってしまっていた。そのため、食料を買うこともできず
ライフラインが徐々に止まり始めていた。そんな中、深山は学校、介護と必死で頑張っていたのだ。
借金の取り立て
何もしなくてもお腹は空く。深山は我慢できても祖母は我慢できない。
「ごはんはまだか~?」と呼び続ける祖母。何とかしたくても所持金は100円に満たなかった。
そこで、近くのコンビ二でパンを万引きしてしまった。運よく見つからなかった。何とか1食確保できたが、後が続かない。
そして、学校へ給食の時間に来て、保存容器を出して「僕の分これに入れて」と給食を【取りに来た】
すると、状況を心配した涌井が自分のパンを、玄関で分けてくれた。一足遅れて尾崎も「ダイエット中だから」と分けてくれた。
なんとか食料を手にできた!!と喜んで家に帰宅したが、玄関には取り立て屋が待ち構えていた。
「100万円の支払いをいますぐしろ!!」と深山に殴りかかって来た。しかし、そんなお金もなく正直に「お金はない」
と、言うと、母親から連絡が来たら、連絡するように。と、名刺を置いて帰って行った。すると、家では祖母が泣いていた。
腰のゴムがかゆくて、おむつを外し粗相してしまったのだ。それを片付けながら、みじめな気持ちになる深山。
しかし現状を生き抜かないといけない。そこで、また食料が付き前に万引きしたコンビニへ行った。
そして同じようにパンを手にしたが見つかった。「口元のアザはどうしたの?」と逆に店員に心配されたが
つかまりたくない一心で、深山は店員を突き飛ばした。その拍子店員はのぼりの重りに頭を強打し、流血した。そして深山は怖くなり逃げた。
コンビニの万引き事件は三枝の耳にも入り、防犯カメラを確認しに行った。するとまぎれもなく深山が映っていた。
その頃、深山は車椅子に祖母を乗せて歩いていた。どこへ向かうのか心配な祖母。
しかし、深山は行く先を告げずに歩き続けた。その頃、三枝と浅村は深山の自宅へ行ったが、誰もいなかった。
そのため、徒歩で移動していると思われるため、「車椅子を押した少年」の聞き込みを始めると、
「川沿いで見た」と目撃証言があり、急いで川沿いへ向かう2人。
その頃深山は川岸に車椅子を止め、祖母に事情を話していた。「オレ、人を殺してしまった」
「としくんと一緒なら、ばあちゃんは大丈夫」
覚悟を決めた2人は、深山が祖母をおんぶして川に入って行った・・・。ちょうど三枝が到着した。
そして、店員は無事であることを伝えると、2人を救助し同時に母親探しも始めていた。
隠れていた母
その頃、嶋田も浅村の過去を調べ終えていたので、母親探しに合流した。借金取りが来るから家に帰れず
職場にも取り立てに来るから、クビになり、男にもすてられ、昔馴染みの店でかくまってもらっていた。
そして、息子の現状を知ると、涙を流しながら自分の不出来を嘆いたが、深山には母親が必要だ。という説得に応じ
そして、行政に相談すれば「生活保護」や無理な「借金の取り立て」は何とかなる。と母親が自宅に帰るように説得した。
そして、自宅にようやく帰った母親は、息子に謝罪した。そして深山は久しぶりに「子供食堂」に顔を出していた。
大盛りの「とんかつ定食」いつもより、肉厚なのが気になる三枝に、匿名で昨日肉の差し入れがあった。と喜ぶおばちゃん。
その頃、嶋田は5万円のレシートを見ながらそばをすすっていた。そして、学校では水野が、市の正規職員募集で
深山の母が勤務できそうな職場を探していた。学校全体で深山の家は救われた。もし、誰かが何かを見逃していたら
きっと、深山は祖母と悲しい結末だったかもしれない。
感想
今回は切ない出来事でしたね。でも、社会全体を見ればほんの一握りの事件かもしれません。
まだ、深山は学校へ行けているだけよかった。中には「出生届」すら出されず、【無戸籍児】として、学校へ行くことも
世間にその存在を知られることもなく、親のネグレクトに耐えている子供たちは必ずいます。
それが明るみに出ないのは、親が自分の犯罪を隠すから。そんな親がいなくならない限りなくならない。
でも、悲しいことに、そういった親もまた、同じように育てられてきたので、「正しい」子育てがわからない。という悲しい現実があるのです。
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