注意欠陥障害と、多動性障害は2つ一緒に「ADHD」と呼ばれる障害なので、項目をまとめさせていただきました。
最近では「大人のADHD」という言葉が少しずつ浸透しつつあるように、小さな子供の障害として注目されるよりも
すでに成人をして、社会人として立派に働いている人でも、調べてみると「ADHD」だった。ということが多くあります。
芸能人でも、眞鍋かをりさん、栗原類さん、柳家花緑さんたちが「ADHD」を公表しています。
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「注意欠陥障害・多動性障害」の特徴とは!?
なんとなく「漢字」を見るとわかりますね。
英語では「Attention-deficit hyperactivity disorder」と呼ばれているので、頭文字をとり「ADHD」と呼ばれています。
この「ADHD」に関しては特徴がはっきりしていることもあり、早期に診断がつく場合も多くありますが
ただの「おっちょこちょい」「忘れ物が多い人」ということで済まされていると
大人になっても自身の障害に気付く人は少ないです。
注意欠陥障害の特徴とは?
特徴として一番多くあげられるのが、「集中力がない」「集中力が続かない」
その他の特徴として
物事を計画的に進めることが苦手
金銭管理ができない
やらなければいけないとわかっていてもできない、やらない
人が話していても他に興味が行くとそっちへ行ってしまう
決められた手順にそって作業することが苦手
気分の変化が激しく、気分で物事を進める
思いついたことをすぐ口にするため、空気が読めないと言われる
失言が多い
などなど、多くの特徴がありますが、そのどれもが「思考回路」をしっかり使うことができれば回避できる問題です。
しかし、そこが「注意欠陥障害」という特徴で、思考回路を通らないのが最大の障害なのです。
注意欠陥障害は英語表記では「ADD」とされ、注意欠陥障害だけを持つ人も稀にいます。
多動性障害の特徴とは?
これは「漢字」でみるとおり、「多動」とにかく落ち着きなく動き回ります。
しかし、それは男との子に多く見られる現象で、女の子の場合「多弁」と言ってとにかくよくしゃべります。
話しにストーリーがあればいいのですが、話しは過去や未来や現在や、空想・・・。
と、様々な場面を話し続けるのです。3歳ころのことをつい昨日のように8歳になって話し出すことも日常茶飯事です。
多動の場合は、いつもせわしなく動き回っているのが特徴ですが、そのせわしなく動き回ることが多いので
「落ち着きがない子」「教室からいつの間にかいなくなる子」と認識されることも多いです。
話しが一方的
大人しくしていることができない
話し出すと止まらない
夢中になると周りが見えない
などといった特徴があります。
ただ、多動性障害の場合は注意欠陥障害とちがい、単発で発症していることがほとんどなく
注意欠陥障害も一緒に発症していることがあるので、思い付きで衝動的に行動してしまい、失敗したり、怪我をするということも目立ちます。
そして、落ち着きがなく、話し出すと止まらない、人が話していても割り込んで話す。
といった行動が目立つため、周囲から孤立してしまうことも多いかもしれません。
大人のADHD
「ADHD」の場合、自分自身の「癖」を認識していけば、社会生活もしっかりと送ることができます。
知的障害が伴わない限り、普通に大学を卒業し、就職することもできます。
しかし、そこで障害が顔をのぞかせることがあるのです。
今までは自分の慣れた環境の中で、自分なりに対策を立てて「出来ていたこと」が、大学や、就職、結婚・・・
人生の節目を迎え「環境が変化」していくことで、今までの対策が役に立たなくなってくるのです。
そうなると「ADHD」という障害は目立ち始め、自分でもどうして
「いつもミスばかりするんだろう」
「料理を作っても失敗ばかり」
「仕事に遅刻してはいけないことはわかっているのに、遅刻ばかり」
「同期は同じ仕事量以上をこなしているのに、自分はこなせない」
など、様々なことが見えてきて、社会に適応できなくなってくる場合があります。
そして、そこで初めて自分自身が生まれながらにもっていた障害に気付かされる。
という人も少なくありません。
ADHDの治療
「発達障害」は脳が先天的に持っている障害なので、基本的に「治療方法はありません」
しかし、その障害に対して自分でどう対応していくのか、学ぶこと=療育という場で自身の障害を理解し
向き合う術を学ぶことが通常ですが、「ADHD」に関しては「投薬治療」という方法があります。
過剰になりすぎる行動や言動を「落ち着かせる」ための薬で、根本的に「治療するため」の薬ではありません。
我が子も服用していますが、障害ゆえに「忘れやすく」飲み忘れも多いため、効果があるのかどうか・・・。
服用していない時より、多少おちついているのではないか!?
という程度です。ただ、この薬は増やせば効果がよりよくでるのか!?といえば、逆効果となり、言動・行動が過激になることもあるので
様子を見ながら、適量を探していくことも必要です。