発達障害に分類されている「学習障害」(LD)とはどういった症状なのか!?

発達障害といっても、本当に人それぞれ症状が違い、また「ひとつだけ」発症している場合は少ないです。

そのため、以前は各障害名で呼ぶこともあったようですが、今では総称となり

「発達障害」=自閉症スペクトラム障害

と呼ばれています。なので、一言で「発達障害」と診断されても、それぞれに内容が違います。

今回は、学習障害についてです。

 

学習障害とは!?

 

学習障害は、「字」を読むとわかりやすいように、何かを学ぶことに「障害」を持っています。

英語では「Learning Disability」と言われているため、その頭文字をとって「LD」と表現されることも多いです。

 

我が子も最初「自閉症スペクトラム障害です」と言われたものの、「で!?なに!?」

私は何をしてあげればいいの!?

と、本当に何もわからず2か月ほど経過してしまいましたが、発達障害に詳しい方がたまたま身近にいて

話す機会があり、「LD」という言葉を聞いて(あ、LDって先生言ってた!!)というところから

療育へ通うことへとつながっていきました。

 

学習障害の種類

 

学習障害と言っても、ただ単に「勉強に障害が出る」というだけではありません。

人それぞれ個性があるように、学習障害にも様々な種類があります。

 

文章を読み解くことが難しい(ディスレクシア)

計算が難しい(ディスカルキュリア)

板写などの書き写しが難しい(ディスグラフィア)

 

大きく言えばこの3つです。

しかし、学習障害があるからと言って必ずしも「知的発達」に遅れがあるか!?

と、言ったらそうではありません。

その子なりの「LD」に特化した療育(トレーニング)を積むことで学力をつけていくことも可能です。

 

学習方法に工夫を

 

我が子は「自閉症スペクトラム障害グレーゾーン」です。といった診断はなく、

1回の診断ではっきりと出ました。しかも一番強い障害が「LDです」といわれたのを覚えています。

「これでは普通級での学習は難しいでしょう」

担当医が、診断結果をもとに一番最初に発した言葉がそれでした。

実際にその頃小学校3年生。特別支援級や支援員のいる地域のモデル校となっている学校ですが

「普通級」の中で、支援員を付けることなく今までやってきました。

 

確かに、黒板を写すことができないため、授業のノートは空白だらけです。

文章を読み解くことができないので、算数の文章題や国語の感情を読み解くことができません。

計算ができないので、自分なりの「高速ゆび算」を編み出しました。

 

しかし、本人が「普通級」にこだわっている以上、今は学校も無理に支援級へ編入させることはありません。

診断結果を受けて次に先生から言われた言葉は

 

計算が苦手なら電卓がある

書くのが苦手ならパソコンやタブレットがある

要は、大人になってこの子が困らない方法で学習できていればいい。

 

目からうろこの言葉でした。私からしたら「初老の先生」ですが、今の医療現場では、

無理やり型にはめるような教育を病院でも勧めはしないんだと実感しました。

 

そして、診断結果を持って学校へ行き「学習支援コーディネーター」さんに結果を見せましたが

すべてが病院の先生と同じ回答でした。

無理に支援級に入ることもないし、子供なりの学習方法を見つけることが優先だと。

 

しかし、普通級で学ぶことにより「その子に適した学習方法」では学習できない。

という弊害が生まれてきます。

計算ができないなら、電卓を使えるようになればいいのですが、普通級ではそれは「特別扱い」となります。

黒板を写すのが苦手なら、タブレットなどで写真を撮って、自分なりに書き足して行けばいいのですが

それも「特別扱い」となります。やはり、学習障害がある場合の普通級での扱いはとても難しいのが現状のようです。

 

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