野木亜紀子脚本【MIU404】志摩の過去を暴き、相棒を苦しみから救いたい伊吹
警視庁で厄介者扱いされていた伊吹。
過去に相棒が死亡したことで、自信をなくしてしまった志摩。
【警視庁の働き方改革】により、急ごしらえの「機動捜査隊第4部隊」に配属された。
志摩の上司にあたる、桔梗からの命令で志摩は配属されたが、人員が足りず伊吹が割り当てられた。
そんな伊吹は、ことあるごとに志摩の姿に過去の影を見ては気にしていた。
コンテンツ
禁断の過去
事件が起きたのは「2013年8月8日」
その時から、志摩の中では時が止まったかのようだった。
そして、いつも「自分を責め続けていた」そんな姿を間近で見ている伊吹。
過去の事件の【真相】を伊吹が知ることができれば、志摩との距離も縮まるのでは！？
伊吹はよく言えば「天真爛漫」、悪く言えば他人の気持ちにずかずか入り込む失礼な人物。
そのため、志摩に直接「相棒殺し！」と声をかけたのだった。
伊吹なりの愛情だった。そう言っている刑事がいるという事実を伊吹は伝えたかった。
九重は、その事件について多少の情報を持っていた。
そのもてる限りの情報を伊吹に伝えた。
2013年8月8日
志摩のバディーの香坂は自宅屋上から、酒に酔い転落死
それ以上のことは九重も知らないと言っていた。
しかし、その詳細を知りたい伊吹は、次は陣馬をターゲットにした。
酒に酔えば「話してくれる」とにらみ、非番の時に飲みに誘うが
志摩のことに関しては口が堅かった。
香坂の捜査
香坂と連絡が取れないことを不審に思い、駆け付けた志摩が110番をした。
そして、「初動捜査」にあたったのが、桔梗と陣馬のバディーだった。
しかし、その捜査により、「事件性」がないことははっきりとしており、
屋上からの転落ではなく、非常階段を下りる途中に、一番下の手すりから落下し
打ち所が悪く死亡したという事実まで分かった。
しかし、伊吹は納得がいかなかった。
そこで、今度は桔梗に迫ることにした。
当時の捜査資料を見せて欲しい。現在の志摩のバディーとして、知っておく必要がある。と。
しかし、そこにも「事件性」はなし。との記載があり、詳細は分からなかった。
真相は足で
伊吹はすべてにおいて【不信感】を持っていた。
どうして酒が飲めない香坂が、あの日お酒を大量に飲んだのか？
遺書ではなく、退職届をのこしているのか？
屋上からの飛び降りではなく、低い場所から転落したのか？
サンダルが片方は屋上、片方は履いたままだったのか？
資料だけではわからないことだらけだった。
そこで伊吹は事件のあったマンションへ行ってみた。
そして、屋上で酒を飲んだ「香坂」になり切った。
そこで事件の真相がわかったのだった。急いで志摩を呼び寄せ
「今来ないと一生後悔する！！」
と、言われ、志摩はしぶしぶもう足を運ぶことのなかったマンションへ向かった。
屋上に伊吹が待っていた。
そして、香坂と同じ目線になってみると・・・
【2013年8月8日、深夜2時ごろ、110番してくれた人へ。ありがとう】
と、マンションの屋上から見える、世田谷管轄のビルのベランダにメッセージがあった。
それは、香坂が亡くなった日。
屋上で飲んで、志摩を待っていた香坂は、偶然ベランダから侵入する強盗を見てしまった。
急いで110番をし、現場に向かおうと階段を駆け下りた。
しかし、彼は飲めない酒を飲み、いつもの動きができず、乗り越えられるはずの手すりが乗り越えられず
低い場所から転落死した。
伊吹は、当時の「通報記録」も入手していた。志摩が抱え込んでいた「罪の意識」は伊吹により少し軽くなったのか・・・！？
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