【おじさまと猫】桜井海原作【Paravi先行配信】ふくまる離れができないパパさん！！
ふくまるを家族として迎える時、ペットショップの店員から言われたことがずっと気になっていた。
【ふくまるの手術】ふくまるはもうすぐ1歳。そうなると「発情期」が来るので、その前にたまたまを取ってください。
と、言われていた。どの本を見ても、健康の観点からも手術は必要だと書いてある。
コンテンツ
決心できないパパさん
パパさんは毎日ふくまるの写真をスマホで撮影していた。ふくまるは「段ボール」がタイスキ！！
起き場所を変えると、かなりのスピードで箱に【IN】するため、パパさんも腕を上げ、スライディングでその瞬間を撮影できるまでになった。
そんな楽しい時間にふとよぎるのが、「ふくまるの手術」。妻を突然失ったパパさんにはとても決断できない。
【もし麻酔から目覚めなかったらどうしよう】そんなことが頭の中をよぎると
亡くなった妻が現れ、「大丈夫、この子は体も大きいし、よく食べるから体力もあるから心配ないわ」
やっと手術をする決意をするも、やっぱり心配で仕方ない。
職場でも浮かない顔をしている神田先生に、講師たちが声をかけるが、いきなり「手術することになりまして」
と、切り出すものだから、みんなが驚いたが、ふくまるの去勢手術だとわかりみんなほっとした。
そして、きっと大丈夫だとみんなに励まされた。そしてふくまるのために手術をする決心をした。
ふくまる離れができない！！
そして、いよいよ当日となり、ソワソワするパパさんに何かを感じ取るふくまる。
用意したゲージには普段はいることがないので、余計に「怪しい」と疑うふくまるだが
パパさんが、「スーパースペシャルカリカリ」をゲージにいれた瞬間、ふくまるは飛び込んでしまった。
痛恨のミス！！無情にも扉は閉められ、パパさんにどこかへ連れていかれてしまった。
いざ、獣医師にふくまるを託そうとしても、手から離せない。
獣医師に渡そうとしても、どうしても手が震えて、恐怖心が蘇り、また抱き寄せてしまう。
先生もあきれ顔だが、まぁ、そんな患者家族はたくさん見てきたのだろう。
「神田さん、あと３すりすりOKですよ」
と、声をかけると、ふくまるに深く顔をうずめて「３すりすり」をして、獣医師に託した。
手術時間は1時間。近くの公園で待つが、どんなにまっても3分しかたたない。
この時計が壊れているのだろうか！？というところに救世主が現れた。
友人の小林
小林に胸の内を打ち明けると、神田らしいと陽気に笑い飛ばした。
小林も愛犬のちゃこちゃんの時は心配したが、大丈夫だったと彼なりに元気づけ
「今では、俺がこうやって苦しんでいると・・・。」
と、その場に倒れ、苦しむ演技をするが、ちゃこは素通りしてしまった。
あまりのこっけいさにさすがの神田も笑った。そしてふくまるの手術を待つ時間もあっという間に過ぎた。
手術終了の電話を受け、すぐに病院に駆けつけると、元気なふくまるの姿が。
パパさんはとてもうれしかった。そして、ふくまるはとても誇らしかった！！何かわからないけど、自分はとても頑張ったのだ！！
おじさまと猫の先行配信はParaviで
Paraviでは、1週間早く毎週水曜日、夜9時に最新話を更新しています。
早く続きが見たい方はぜひParaviで楽しんでくださいね。
※本ページ情報は2021年1月現在です。詳細はParavi公式サイトでご確認ください。
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