関テレ制作、吉川晃司主演、原作横溝正史「探偵由利麟太郎」妻の殺害計画と由利の過去

関テレ制作、フジテレビ系列放送の全5話の「探偵由利麟太郎」

原作は、戦前にミステリー作家の巨匠【横溝正史】が書き上げていたシリーズを

初めて実写化したストーリーとなっている。

今回は、【京極染めのピンヒール】のお披露目の仮装パーティーでの殺人事件。

一体誰が犯人だったのか・・・。

 

コンテンツ

仮装パーティー

小さなモデル事務所を経営する【鮎沢】

その事務所は『美脚モデル』がそろっており、【京極染め】のピンヒールのモデルとして

鮎沢の事務所から3人の女性が選ばれた。

3人の中で唯一の既婚者優美

ルームシェアをして暮らしている、文乃珠喜

しかし、その「お披露目パーティー」は少々変わっていた。

【仮装パーティー】だったのだ。

編集者にいながら、由利のサポートばかりでまともな記事を書かない三津木を

編集長がこのパーティーの記事を書くように連れてきたのだが、

 

編集長はシャンパンを好きなだけ飲み、あとは三津木に任せて帰宅してしまった。

三津木はそのまま会場に残ったのだが、帽子を脱いだ時不意に「ピンヒール」がその中に落下した。

上はVIPルームとなっており、今回のモデルたちが控室のように使っていた。

ピンヒールを返しに行こうとすると、慌てて階段を駆け下りる優美とすれ違ったのだが

椅子に腰かけた、片方だけピンヒールを履いた珠喜に話しかける三津木。

しかし、様子がおかしい。倒れてしまった。しかも「目から血を流し・・・」

 

容疑者三津木

第一発見者となってしまった三津木は、訳も分からないまま【容疑者】として身柄を拘束され

10日間拘留されることとなってしまった。刑事の等々力はいつものように由利の力を借りるのだが

会場の足跡から

「同じピンヒールは3足あった」

「犯人は会場の出口で踊った」

「裸足の足跡はここで靴を履いた」

 

鋭い眼光から、すべてが読み解かれていく。なぜ犯人はそこで踊ったのか!?

唯一、ピンヒールを履かず、鮎沢に反旗をひるがえしたモデルがいた。

文乃だった。

自分の意にそぐわないピンヒールを履いて、ランウェイを歩かず【裸足】で登場した。

社長の顔に泥を塗った形となったが、すでに文乃は他の事務所に移籍する意向だった。

 

 

由利の推理

由利は「ひび割れた懐中時計」を見ていた。

そして、おそらく血を流しながら、ピンヒールを履いた女性が橋から落下した。

その女性は由利の元妻なのか・・・!?

落下を止めようとして、懐中時計を落としひび割れてしまったのか・・・。

女性はそのまま助かることがなかったようだ。そしてこの件がきっかけとなり由利は警視庁を退職している。

これは、推測に過ぎないが、なんらかの事件に妻が巻き込まれ、刑事である自分は妻を助けられなかった。

その自責の念から由利は刑事をやめたのではないだろうか!?

それを物語るように、旧知の仲である等々力が「由利は妻を殺す者は許さない」

と、一言釈放された三津木に語っている。

 

犯行はとても単純であり、行き当たりばったりのように見えた。

珠喜が殺害される動機がまず見当たらない。

数日後にルームメイトだった文乃も殺害された。おそらく同じ吸引性の毒物を使って。

しかし、文乃は嫌っていたあの「京極染めのピンヒール」を履いていたのだが、前日に優美の家からなくなった物だった。

サイズが明らかに違ったのだ。しかも、死後1日以上経ってから犯人は「ピンヒール」を履かせるためだけに戻って

由利と対峙している。しかし、寸前のところで逃げられてしまう。

なぜ、文乃はピンヒールを履いていなくてはいけなかったのか・・・!?

 

犯行の真相

優美の旦那は【料理研究家】と言っても、稼ぎのほとんどは優美がまかなっていた。

そして、いつも優美の為に『料理を作って、帰りを待つ』のだが、優美は外で済ませてくる。

色とりどりの夕食の写真が優美のSNSにアップされていく。そして、旦那である恭介は知ってしまった。

その優美の【瞳の中の人物】

写真を拡大すると、優美の瞳の中には【鮎沢】が映っていた。

そして、「京極染めのピンヒール」を履いた優美の足を愛でる、鮎沢の動画も入手していた。

 

妻の為に毎日作る料理は、鮎沢との【不倫】で優美に食べられることなく廃棄されていく。

彼にとってはとんでもない【屈辱】だった。その屈辱を毎日、毎日味わううちに妻への憎悪が【殺意】へと変わっていった。

しかし、当日優美に渡した香水を、計算違いで珠喜が使い死亡してしまった。

そして、裏口から逃げる時に文乃に遭遇してしまった。

ピエロの仮装をしていたが、「いい時計してるわね。」と言われたことで、恭介だと気づかれてしまった。

そのため、後日文乃のアロマディフューザーに、サトウキビから精製される毒物を混入させ、それを吸入した文乃も亡くなった。

しかし、恭介は妻への憎悪と共に、「京極染めのピンヒール」がすべての元凶だとも言いたい代りに

優美のピンヒールを亡くなった文乃に履かせた。しかし、サイズが違った。

そこまで恭介は気にしていなかったのだろう・・・。

恭介の本来の目的は【妻】にあった。

ターゲットに渡した香水が誤って使用され、逃げるところを知人に見られ

残るは最終的なターゲットただ一人。恭介が優美の預金から勝手に契約した物件。

それこそが、優美の晴れ舞台とも言わんばかりに、ピンヒールやマネキンが飾られていた。

 

由利の読みは正しかった

由利は珠喜が死亡した時、すでに恭介を疑っていた。

それは裏口に「ローズマリー」の葉を踏みつけて踊った形跡があったからだ。

そして、それは確信へと変わった。優美に事情を聞きに等々力と共に優美の自宅を訪れた時

恭介は「ローズマリー」のハーブティーを淹れていた。

 

すでに由利の中で「恭介が妻を狙った犯行」だが、その計画が狂い、連続殺人へと変わっていった。

 

と、確信した。そして、等々力が言った「妻を殺すなど由利は許さない」

の言葉通り、由利の計らいで三津木を釈放させ、捜査に加わらせたが、三津木もまた事件の本質にたどりついていた。

最後に由利たちがすべきこと。

それは「優美の居場所を特定すること」

そのために三津木のネットワークが必要だった。

優美を乗せたと思われる車両の目撃情報をもとに、現場へと向かう由利、等々力、三津木。

すでに優美は死の恐怖の中にいた。

ピエロが自分を襲ってくる。しかも手を縛られ思うように動けない。

もうだめだ!!

と、ピエロの仮面を蹴り飛ばすと、今まで一緒に暮らしてきた旦那。自分がないがしろにし「殺人鬼」に変貌した姿。

寸前のところで、由利が飛び込み優美は助かった。そして、事件の原因は自分にあることを知り

他の2人は最初の「間違い」から、殺されたにすぎなかったことを聞かされ落胆した。

 

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