突然の退職勧告に愕然とするスミレと、課長の悩み「その女、ジルバ」第5話
スミレは何のために課長が倉庫に出向してきたのか気づいていた。それは倉庫で働く何名かの社員をリストラするため。
スミレはチームリーダーとして、誰1人やめて欲しくはなかった。だからこそ「何が何でも自分が阻止する」と息巻いていた。
しかしそれは青天の霹靂のようにやってきた。
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スミレへの退職勧告
それはジルバのパーティーに行こうとした3人を呼び止めたのが始まりだった。2ればいいからとスミレだけが残された。
そして事務所で見せられた書類には、「退職勧告」の文字があった。スミレはなぜ出向組ではなく自分がリストラにあうのか
全く納得がいかず、課長に納得がいく説明を求めたその結果、「パワハラ問題」と言われてしまった。
そう言われてしまうとスミレも否定はできなかった。親がいなかったスミレは、特別頭が良いわけでもなく、良い暮らしをしてきたわけでもない
だからこそ、少し言葉遣いが荒いところもあり、それをパワハラと受け止められても仕方がないと思っていた。
しかし40歳を迎えて、まさかチームリーダーである自分がリストラされるとは考えてもみなかった。
逆にリストラされそうな社員たちを守る気持ちでいたのに。複雑な気持ちのままジャックアンドローズの扉を開いた。
そこにはいつもと同じように陽気な世界が広がっていた。まるで自分の気持ちを逆なでするかのような明るい世界。
でも、今あったことを打ち上げるわけにはいかなかった。しかしすぐにその噂が広まってしまった。翌日からスミレは職場を休んだ。
心配をかけたくない
みかがメールをしたが「有給消化中心配なし」と短いメールが来ただけだった。ますます心配になる2人。
そこになぜかナマコが来た。旦那さんの体が弱く働くことができないので、自分が1日中働いていると言う。
そして昼間の仕事がこれ。乳酸菌飲料を各会社を訪問して売り歩く仕事をしている。その利点を生かしてそこに入ってきたのだ。
そして屋上にいるアララ達と話をした。するとアララたちも知らないことをナマコは口にした。
「あの子両親がいないのよ。だから誰かに甘えたくても甘えられないのよ。」
それは2人にとって初耳だった。チームリーダーとしてみんなを引っ張っていくスミレの姿しか知らなかった。
となると、今頃スミレは誰に頼ることもなく、1人でこの現実を受け止めているのだろう。
立ち上がった社員
スミレのリストラについて、納得がいかないのは本人だけではなかった。倉庫の従業員の誰もが納得のいかない話だった。
だからこそ自ら行動を起こし、従業員すべての署名を集め、本社に提出するように課長に迫ってきた。
従業員たちも、スミレの言葉遣いは悪いが、その中に優しさが溢れている事は十分にわかっていた。
そしてある事実が発覚した。課長もスミレを退職させたくないと思っていたのだった。だからこそ退職届を本社に提出していなかった。
どうしたらいいのかずっと悩み、新に相談をしたかったが、今更なんだか弱みを見せるようで言い出せないでいたのだった。
これで無事にスミレは、誇りをを持って行ってきた倉庫の仕事に戻ることができた。みんなのおかげでまた帰ってきた。それを温かく迎える従業員たち。
しかし、嬉しいことがあった反面、重大な決断が実行されていた。それはみかが倉庫の仕事を辞めて実家の島根に帰ると言うこと。
きっと、母親から来た手紙を見て、そばにいたいと思う気持ちが強くなったのと、スミレに親がいないと言うことを知り
母子家庭でも母がいるありがたさを感じたのだろう。それで実家に戻り母の下で暮らしたいと思うようになった。
みかの決断にアラフォーの女たちは何も言えなかった。自分たちもいつかは何かを決断しなければいけないのだ。
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