TBS新ドラマ「テセウスの船」原作の冒頭部分を読んでみて。
「テセウスの船」
遠い昔にクレタ人が討論したパラドックスを意味しています。
素晴らしい船を後世に残していきたいが、所々部品が朽ちている。それを新しいものに交換することにより
最初に後世に残したいものと果たして同じ船だと言えるのか。
コンテンツ
テセウスの船冒頭
【入荷予約】【新品】テセウスの船(1-10巻 全巻) 全巻セット 【1月中旬より発送予定】
全10巻あるので、まだ冒頭部分しか読めていませんが、それでも主人公の心に降りかかる出来事は相当なインパクトがあります。
ドラマのキャスト一覧でも、父と心の苗字が違ったのが気になりましたが、心は母の旧姓になっているのです。
そしてコミックの冒頭は、すでに心は結婚しており、出産間近の奥さんがいます。
しかし心の中にはずっと引っかかっていることがあります。心が生まれる前に逮捕されてしまった父のことです。
妻には父のことも話してあり、その上で結婚をしていますが、妻の親族は犯罪者の家族である心との結婚に反対をしていました。
心は教師を目指していましたが、「犯罪者の家族が教鞭を取る」ことになんだか罪悪感を感じて、教員免許を取ったものの教師にはなりませんでした。
妻が調べていたこと
心の妻は、心に内緒で調べていたことがありました。
それは事件が起きた平成元年、とある村のことです。
心の父が犯したとされる小学生児童を含む21人を毒殺すると言う事件。
この事件だけがクローズアップされていますが、本当はこの時期に重なるように小さな事件がこの村で起きていました。
まず第一は、村にある病院の姉妹である妹が、除草剤である劇薬を誤って飲みなくなる事件が起きました。
そして、それは1月の出来事でしたが夏には、その姉が行方不明になると言う事件が起きています。
その他にもまだ、この村では不可解な事件が起きていますが、すべて事故として片付けられていました。
しかし、心の父だけは村の駐在所員として、すべての事件を極秘で調べていました。
そこまで調べていた妻の記録が、スクラップやノートになって残っています。
そんな時に迎えた妻の出産。
子供はとても元気で生まれてくると思っていましたが、何らかの事故か、出産時の負担により妻はなくなってしまいました。
残された子供は、犯罪者の家族には育てられないと言われ、妻の両親が引き取ると申し出るのでしたが、
妊娠中に心が胎教として聞かせていたハーモニカ。そのハーモニカの音に反応する赤ちゃんを見て、自分が育てていくと決意をします。
しかしその前に、心がやらなくてはいけないことができました。
妻が調べてくれていたこと。ノートには冤罪ではないかと書かれていました。
心は、赤ちゃんの名前を未来と名づけ、自分の母親に預けて、事件が起きた場所へと向かいました。
廃墟になった村
テセウスの船(2)【電子書籍】[ 東元俊哉 ]
事件の舞台となった村は既に廃村となっており、人が住んではいません。
そして事件現場となった小学校は、すでに取り壊され更地になっていました。
そこで心は深い霧に包まれたのです。
霧が晴れると、なぜかそこは雪景色となっていました。
平成元年の1月へとタイムスリップしたのです。
そこで初めて遭遇したのが、自分の姉鈴が、雪に埋もれ窒息しかけている場面でした。
心が病院に運んだことにより、鈴は命を取り留めました。
そして、現実に大人になった鈴には凍傷で追ったと思われるあざがありましたが、病院から出てきた鈴にはあざがありませんでした。
そこで心は人間界のタブー、世界のタブーとされる過去を変えることを決意します。
コメントを残す コメントをキャンセル