「リバーサルオーケストラ」1話、交響楽団の実力、常盤の狙い、初音の事情

ヨーロッパで活躍する「マエストロ」の常盤は、演奏会が終わると日本から電話で、母のことで帰国することになった。

 

しかし、なぜかポンコツ交響楽団のマエストロになっており、この立て直しにどうしても必要な人材がいた。

 

それは10年前に突如として、表舞台から姿を消した神童と呼ばれていたヴァイオリニスト初音だった。

 

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さいたま交響楽団の実力

西さいたまでは、シンフォニーホールの建設が進められており、来年の春のこけら落とし公演に出演するはずだが、

 

実際の実力と言えば、あまりにもつまらない演奏で、マエストロが途中で演奏を放棄してしまったり、

 

バンドマスターとなる、第一ヴァイオリニストが、演奏中に弦が切れてしまうなど、楽器の手入れも粗末で、

 

リズムもバラバラ、楽器のピッチもバラバラで、聴いているお客でさえも退屈すぎて、子供が暴れだす始末だった。

 

それでも団員たちは毎月給料をもらい、演奏会を開いていたが、市としては「お荷物部署」だった。

 

しかし、市長はそのお荷物部署を立て直して、次の市長選も勝ちたかった。そのためにはこの交響楽団の立て直しが急務となった。

 

■キャスト

 

マエストロ常盤の狙いとは!?

常盤はヨーロッパで活躍するマエストロだった。しかしある日の講演後、日本から電話で「母が危篤」だと知らされ、

 

急いで帰国してきた。しかし母はとても元気だった。それには西さいたま視聴である父の思惑があった。

 

交響楽団を立て直すために、どうしても海外で活躍する息子の力が必要。だと思い、勝手に呼び戻し、

 

ヨーロッパでの活動を春まで休むように、すでにエージェントに話しをつけ、部屋もひきはらってしまっていた。

 

そこで、常盤はどうしても立て直しに参加しなくてはいけなくなったが、リズムもピッチもバラバラな交響楽団をどうするか!?

 

と、思ったとき、審査員として参加したコンクールで、かつて神童と呼ばれた初音の教え子の演奏を聴いた。

 

しかし、ステージが終了したころにはすでに初音の姿はなかった。そこで「たま響」の事務員小野田に、

 

初音のことを調べさせた。なぜ10年前に突然表舞台から去ってしまったのか!?どうしてもバンドマスターに初音を迎えたい。

 

すると、意外と近くにいた。父が市長を務める市役所の中。そこで常盤は初音のいく先々で待ち伏せて説得を続けた。

 

すると意外なことに、初音がボランティアで指導していた、ヴァイオリン教室だったが、妹のかのんが月謝を受け取っていたのだ。

 

これは「公務員法違反」と言われてしまい、月謝を全額返金して、上司にもボランティアで指導していることを打ち明けた。

 

これでもう常盤に追われることはない。と思ったが、市長室に呼ばれそこに常盤もいた。

 

そして、市長直々に「交響楽団のPR課に配属する」と言われ、翌日から交響楽団の練習部屋へ出社することになった。

 

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初音が表舞台から去った事情

初音は万が一を考え、眼鏡をかけかつてロングだった髪を、ショートにして市役所に勤務していた。

 

しかし、10年前に突然ステージに立つのが怖くなってしまった。それからは母から引き継いだ教室で、

 

3人の生徒にボランティアでヴァイオリンを教えながら、空いた時間は自分もヴァイオリンを楽しんでいた。

 

そんな生活をしていたのは、10年前のリサイタルの当日、本番直前に妹のかのんが倒れた。と連絡が入り、

 

母が病院へ向かった。そして本番が始まったが、初音はヴァイオリンを演奏することができなかった。

 

こうしてステージに立っている間に、妹が死でしまったらどうしよう。という恐怖からステージに立てなくなった。

 

そして、駆けつけた病院で、両親の会話を聞いてしまった。「初音のことにつきっきりで、かのんのことに気づけなかった」

 

自分のことでかのんに迷惑をかけていた。それからはかのん優先の生活が始まり、市役所でも目立たないように仕事をしてきた。

 

しかし、常盤に見つかり、交響楽団の練習部屋でヴァイオリンを渡されて、「好きなところで入ってきて」

 

と、演奏が始まったが、みんなのリズムはバラバラ、ピッチもバラバラでとても演奏とは思えなかった。

 

しかし、常盤は「一人一人の実力はある」といって、トランペットの第一奏者のヨーゼフに合図を送り演奏を始めると、

 

初音はヴァイオリンを弾き始めた。そして次にバトンを渡す、フルートの第一奏者の庄司に目で合図を送った。

 

うまくつながった演奏は、みんなの気持ちを高め、バンマスとしてすでにみんなをリードしていた。

 

初音は初めての交響楽団での演奏が、とても楽しく感じた。強引だが、春まで常盤の元でバンマスをすることになった。

 

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