「美しい彼」4話、それぞれの生活へ踏み出した平良と清居

大学に入学した平良は、両親の元へ行くことなく、相変わらず祖父の家出一人暮らしをしていた。

 

なんとなく新しいことに挑戦しようと、「カメラ部」に入部してみると、どうしても挨拶ができない平良を理解してくれる小山と出会い

 

キングとは会えない日々を彼なりに楽しんでいた。しかし、ある出来事がまた平良の気持ちをかき乱す。

 

充実した日々

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キング＝清居に会えない日々は寂しいけれども、小山という友達ができ、共通の趣味であるカメラを通して交流を深めていた。

 

彼は兄と2人暮らしをしているが、実家から送られてくる食材が食べきれないと、2人で料理をして食べることもあった。

 

ある時、小山の兄がプロデュースする舞台を観に行かないか？と誘われて、平良は初めて舞台を観にいくことになった。

 

その舞台は斬新で、舞台を観るのではなく、客が舞台からフロアで繰り広げられる芝居を観る形だった。

 

期待してみていると、ハンチング帽子を目深にかぶり出てきたのは、まさかの清居だった。

 

しばらく遠のいていた心臓のバクバクが止まらず、舞台の内容すら覚えていないような状態だった。

 

「ストーカー」と一言いわれてしまった。清居の態度に周りは驚くが、平良が落ち着いてから、【同級生】だと打ち明けた。

 

それからというもの、密かに一人で舞台を観に行く平良だが、その姿は演じている清居にすぐばれてしまった。

 

舞台が終わった後、近くの公園にいた清居。あの時と同じように平良は清居のために飲み物を買いに行っていた。

 

手を出した清居に「ジンジャーエール」を差し出した平良、「飲めるかよ！そんなもん！」と吐き捨てられ、

 

それを見越して、平良は水も購入していたが、清居は水を払いのけ、ジンジャーエールを受け取り飲みだした。

 

清居は1人暮らしをしているらしく、セリフの練習には「壁が薄くて困る」という。ならば「うちで練習したらいいよ」

 

と、提案する平良。清居はスマホを差し出し、番号を入れるように促した。

 

「どうして番号変えたの？」「水没しちゃって」「だからって、番号まで変えるか？」

 

そんな会話から、卒業後清居が平良に連絡を取ろうとしていたことがわかる。