日本テレビ中村倫也主演「美食探偵明智五郎」白い冷蔵庫にマリアからの挑戦状!
カンパーニュを使い殺人を犯した伊藤のレストランは、その後閉店した。
しかし、「シェフ」として、マリアの元で動いていた。
ハンドルネーム【れいぞう子】は、真剣な悩みがあった。
結婚して最初に買った真っ白な大きな冷蔵庫。そこには自分で作った料理で満たされるはずだった・・・。
しかし、毎週送られてくる姑の「醤油と砂糖」で味付けした料理で満タンだった。
コンテンツ
五郎、同窓会の幹事になる
明智は、高校の同窓会の幹事となっていた。
「出欠」の返事がないのが3名ほどいた。その中に「桐谷知宏」がいた。
メールを送ると、すぐに「出席」の連絡が来た。
明智にとって、彼は思い出深い人物だった。
彼は新潟から上京し、転入して寮生活をしていたが、寮のご飯が口に合わない。
と、毎週、田舎から母が総菜を手作りして送って来ていた。
明智にとってはうらやましい光景だった。
逆に、お手伝いさんの作る料理しか、口にしてこなかった明智は【おふくろの味】を知らない。
彼から、お弁当を少し分けてもらい、その時初めて【おふくろの味】を知った。
彼はとても、その味を愛していた。そんな思い出深い彼にまた会える!
と、明智は喜んでいたが、当日何時になっても彼は現れなかった。
桐谷の本性
桐谷は、商社勤務で、高級なタワーマンションに妻のみどりと2人で暮らしていた。
しかし、ある時突然会社を辞め、「ディトレーダー」へ転身した。
しかし、負けが込むと機嫌が悪くなる。
そこへ、彼の愛する「おふくろの味」が冷蔵便で届いた。
しかし、冷蔵庫は食べきれないほどの「おふくろの味」ですでに埋め尽くされ
入る場所すらない。しかし、食べなければ減らない。
みどりは、不満を募らせていた。第一にどの味もみどりの口に合わない。
そして、どれも茶色や黒の煮物ばかり・・・。そして、同じ味付け。
知宏は「体に一番いいんだ!」と、母からの料理の宅急便を断ろうとしなかった。
17年間続く、彼の食を支える宅急便は、みどりの心を病ませた。
昼食の時、それは起きた。
みどりの我慢が限界に達し、知宏に不満をぶちまけ、テーブルの上の「おふくろの味」を床に投げつけた。
知宏は激昂し、床に落ちた食べ物を粗末にした奴は許さない!!その食べ物をすべて食べるようみどりに命じた。
泣きながら、知宏を憎みながら、床に落ちた料理を食べるみどり。
明智の知っている純朴な桐谷の本性は、母の味から離れられないマザコン夫であり
母の味をけなした者には容赦ない人物だった。
再び届いた荷物
「れいぞう子」として、ネットの掲示板に悩み相談をした。
するとすぐに回答が来た。相手は「マリア」ここで話しをしましょう。
と、パソコン通話のURLが貼られていた。「私の言う通りにすれば大丈夫」
しかし、翌日も新潟から荷物が届いた。みどりの限界は突破した。
気付いたら知宏に包丁を向け、腹を一突きしていた。殺してしまった。
マリアの指示の前に行動してしまったみどり。伊藤が現れた。
「料理と同じ」と、浴室にビニールを貼り、シャワーを流しっぱなしで【解体作業】をする2人。
その頃、同窓会が開かれ、来ない桐谷に異変を感じていた。
そして、マンションへ向かうも応答もない。メーターボックスの電気と水道は勢いよく回っている。
在宅しているのは確実だった。上遠野に「家宅捜索」を依頼した明智はあっさり断られた。
しかし、苺をマンション付近に残して行ったため、伊藤に見つかり苺は監禁されてしまった。
だが、目隠しが透けており、部屋の中がよく見えた。スマホに「OK!クルックー明智さんに電話して!」
しかし、その近くにマリアとつながったパソコンもあった。
思いがけず、マリアと明智は会話することになる。苺の監禁を知り急いでマンションへ向かう明智
桃子のトップギアで到着すると、マリアの指示でみどりが応対したが、
中には入れず。そこに上遠野がやってきた。刑事ならば仕方ない。みどりは扉を開けた。
苺が冷蔵庫を指すので、上遠野が明けなかを確認して、のけぞってしまった。
ハムのようにきれいに並べられた肉。それは桐谷の左手。明智には結婚指輪が見えた。
窓は開いていた。他に誰かいたことは確かだった。マリアのしもべ。
明智は急いでみどりを追い、マンションのごみ集積場へ走るも
一足違いで、みどりはマンションのダストシューターに飛び込んでしまった。
粉砕し、密閉され改修されるダストシューター。みどりは真実を語ることなくいなくなった。
明智は友を失い、さらにその妻を救えなかったことに、ひどく失望した。
しかし、苺の事を気にかけていた。マリアと話したはず。
彼の前から、いなくなって。そうでないと、いつか、あなたを、明智五郎の目の前で、殺す
この言葉は苺の胸の中にしまわれた・・・。代りに「明日のランチはちくわの磯部揚げにします!」と明智を励ました。
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