米国Hulu独占配信中の「The Act」題材と代理ミュンヒハウゼン症候群とは!?
アメリカで今話題となっている、実話をもとにしたドラマがあります。ビデオオンデマンドHuluで配信中の「The Act」
人気若手女優ジョーイ・キングが役作りのために、髪をそり上げ丸坊主にしたことでも話題を呼びましたが、
実話となっている話しもとても衝撃的で、ドラマの中でも実名で登場しています。そのドラマの根底にあるのが「代理ミュンヒハウゼン症候群」という精神疾患です。
「The Act」と「代理ミュンヒハウゼン症候群」についてみていきましょう!
コンテンツ
Hulu制作ドラマ「The Act」概要
On Wednesdays we wear pink (and get a new episode of The Act) pic.twitter.com/x1NlP3z3gI
— hulu (@hulu) 2019年3月27日
キャスト
パトリシア・アークエット ディーディー・ブランチャード
ジョーイ・キング ジプシー・ブランチャード
クロエ・セヴィニー
ニコラス・ゴトジョン
あらすじ
2005年アメリカ
ハリケーンが襲う中、奇跡的に救出された親子が全米の話題となった。
親子の名前は、ディーディー・ブランチャードと、娘のジプシー・ブランチャード
ジプシーは知的障害を持ち、知能は7歳レベルで、筋ジストロフィー、白血病、ぜんそくなどの病気を持ち
歩行が困難で車いす生活を余儀なくされていた。そして、それをシングルマザーとして支えていたのがディーディーだった。
親子の奇跡的な救出劇は全米の話題となり、瞬く間に親子の元へ救援物資や寄付金が舞い込み、1軒の家まで寄付されることとなった。
しかし、再び全米が驚く出来事が起きたのだ。
2015年6月ジプシーの母である、ディーディーが何者かに10数か所刺され死亡したのだ。
そして、共犯者として逮捕されたのが娘のジプシーだった。
一体、この親子に何があったのか!?全米が再びこの親子に注目することとなった。
代理ミュンヒハウゼン症候群
この事件は実際にアメリカで起きた殺人事件であり、ジプシーは現在10年の刑に服している。
なぜ、ジプシーを献身的に支えていた、ディーディーは殺されなくてはならなかったのか!?
そして、数々の難病を抱え、知的障害もあるジプシーがなぜ今刑務所で罪を償っているのか!?
事件の根底には「代理ミュンヒハウゼン症候群」という精神疾患が存在している。
代理ミュンヒハウゼン症候群とは?
If you’re anything like us, you’re counting down the hours until the next episode of #TheAct. But the true story behind Gypsy Rose and Dee Dee Blanchard is a lot more horrifying than you might think. https://t.co/nFAsQKpa7Z pic.twitter.com/SSCSw846kS
— E! News (@enews) 2019年3月26日
この写真が実際の親子の写真です。
とても幸せそうに見えるこの親子に何があったのでしょうか!?
ディーディーが抱える精神疾患
実は、この事件の背景には母親であるディーディーが抱えている精神疾患が大きく関係しています。
「代理ミュンヒハウゼン症候群」
日本でも時々話題となりますが、いわば「虐待」です。
しかし、この場合は「虐待」だと、母親本人が自覚することはありません。
実際に、ディーディーが殺害された時、ディーディーを知る人物からは「殺されても仕方ない」という声が多数あがったそうです。
なぜかというと、ディーディーは昔から「ミュンヒハウゼン症候群」と見られる
虚言癖や、妄想などが見られていたのです。
ミュンヒハウゼン症候群とは?
ミュンヒハウゼン症候群とは、周囲の関心を自分に向けるために嘘をついたり、
同情をひきつけるために、自分自身を傷つけたりすることです。
この症状は1951年にイギリスの医師によって発見され、ドイツに実在した貴族で
「ほら吹き男爵」という異名を持つ、ミュンヒハウゼン男爵の名前から病名がつけられました。
殺害されたディーディーには、このミュンヒハウゼン症の症状が昔から見られていたのですが
子供が生まれたことにより、傷つけ注意を引くための対象がジプシーへと移ったのです。
日本でも、この「代理ミュンヒハウゼン症候群」により、子供が命を失う事件が度々起きています。
ジプシーには一切病気はなかった
“I’ve learned to love my hair when it was completely gone,” says @JoeyKing. https://t.co/uGzXn0YGCO
— W magazine (@wmag) 2019年3月20日
実在するジプシーは、生まれた時からの健康体で、実際は伝えられている病気は一切なく
歩行も自力でできるため、車いすの必要もなかったのです。
しかし、母親ディーディーにより、幼いころから自分には重い病気がある。
と、洗脳されていたのです。それにより、毎日必要のない大量の薬を飲まされ
必要のない手術を何度もさせられ、髪もそり上げられていたのです。
そして、知的レベルが7歳程度と、偽るために幼い口調で、高い声で話すように強要されていたのです。
思春期になったジプシー
やがてジプシーは思春期となり、自分は健康体であり、知的障害もなく
母親の言いなりになっているだけだということに、気づき始めるのです。
そして、熱心なキリスト教系の出会い系サイトで知り合ったゴトジョンと仲良くなり
母親の殺害をゴトジョンへ持ちかけるのです。
孤独だったゴトジョン
ジプシーと出会い系サイトで知り合ったゴトジョンはいたって真面目な青年だった。
しかし、彼にはひとつだけ障害があった。
「自閉症」
これにより、ゴトジョンの世界は仕事と、インターネットの先に広がる世界のみとなり
ゴトジョンは孤独を感じていた。そんな時に知り合ったのがジプシーだった。
2人は何度か連絡を取るうちに親しくなり、ジプシーから「母親殺害」の依頼を受け、ジプシーの自宅へと行くのだった。
共犯者として逮捕されたジプシー
ディーディーは自宅で、何者かにより17か所を刺され亡くなった。
その犯人として挙がったのが、唯一ジプシーと交流を持っていた「ゴトジョン」だった。
そして、そのやり取りからジプシーは「共犯者」として逮捕された。
2015年に実際に起きた事件ですが、ジプシーは刑務所に入ることにより「今まで味わったことのない自由」を味わいつつ
10年の刑に服しています。
8 days away from The Act. Only on Hulu pic.twitter.com/4dkDxnrajT
— Joey King (@JoeyKing) 2019年3月12日
まとめ
今現在「The Act」が配信されているのは、アメリカのHuluのみになります。
Hulu制作のドラマなので、近いうちに日本でも配信されたら。と思う一方で
「虐待」として痛ましい事件が、どんどん明るみになる今、このドラマが配信されたら
間違いなく「問題作」となると思います。
日本でも、以前「入院している子供の点滴に薬物を入れた母親」が逮捕された事件がありましたね。
それも、「代理ミュンヒハウゼン症候群」という精神疾患のために子供が犠牲となった事件でした。
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