対等になったレンの気持ちを少しずつ理解する清一郎「レンアイ漫画家」2話
清一郎が仕事をしていると、部屋をノックしてレンが「朝食の準備ができました」と言ってきたが、そっけなく「朝は食べない!!」
と、答えた清一郎。レンは仕方なく清一郎の分にラップをして、一人で朝ごはんを食べていた。
「対等」ということは、【一緒に過ごす時間を持つ】こととは違うのか!?レンの中でやはり清一郎を理解することは難しかった。
コンテンツ
レンの宝物
母親を早くに亡くし、父と2人で生活してきたレンにとって、唯一の宝物は「絵」だった。
それは清一郎が、1年ほど前に描いてくれた、笑顔のレンの頭をなでる父の2人を描いたスケッチだった。
寂しくなるとこの絵を見て気持ちを落ち着かせていた。たまたまあいこが部屋に来て、この絵を見て
「とても素敵な絵だね。」とほめてもらって、レンもうれしかった。しかし、レンには疑問があった。
翌日、レンはコーヒーを淹れていた。そこに清一郎が来て「お前コーヒーなんて飲むのか?」と聞かれ
「はい、父が毎朝飲むので、それを牛乳に少し淹れて」と答えたが、レンにはもうひとつ確かめたいことがあった。
「あのぉ・・・。あのスケッチした場所はどこですか?」と1年前の場所を聞きたかった。清一郎は簡単に「丸子橋」とだけ答えた。
レンはそれで納得して、いつものように父の遺影にコーヒーをそなえた。
世間知らずの漫画家
あいこたちがいる時に、レンが清一郎にお願いに来た。「僕学校へ行きたいです。」
おそらく前の学校からもらった、「編入手続き」の手紙を清一郎に渡したが、まともに読むことなく、あいこに任せた。
レンに非はない。悪いのは清一郎。あいこが代って編入の手続きをすることになったが、驚くことにレンの住所など
基本的な手づ付きすらされていなかった。本当に清一郎は漫画一筋で、世間のことは何も知らなかった。
何とか編入の手続きを終えたが、最初の登校にあいこは付き合うことになった。本来は清一郎が付き合うべきなのだろうが・・・。
しかし、翌日「レン君が学校に来ていない」と連絡が来た。探し回るあいこだが、清一郎にはあてがあった。
探し回るあいこは、警察から事情聴取を受けている清一郎に出くわす。いつもの黒いパーカーを目深にかぶり
いかにも不審者!!「刈部さん!」と、あいこが声をかけたことから、事はおさまった。そして清一郎は「丸子橋にはどうやって行く?」
と、あいこに訪ねた。本当に漫画一筋なのでバスで行けるのに、バスの乗り方がわからなかったのだ。
そこで2人で「丸子橋」へ向かうと、欄干によりかかったレンがいた。あの絵を持って景色を見ていた。
清一郎が近くへ行くと、レンは涙をこらえていた。「泣け!!泣いていいんだ!」と声をかける清一郎。
そして、「また泣きたくなったら、俺に言え!一緒にここへきて、いらない物を一緒に捨ててやる!」と父と同じような言葉をくれた。
あのスケッチは1年前、わざわざ弟が兄に描いてほしいとお願いしたものだった。何気ない日常をのこしておきたかったのか、
今になってはわからないが、それが今のレンの心の支えになっていた。そして清一郎は「コーヒーうまかったぞ」
と、言ってくれた。朝食は食べてくれなかったが、清一郎の為にカップに注いだコーヒーをちゃんと飲んでくれていた。
レンは少しうれしくなった。本当はとても仲が良かった清一郎と弟純。あまりの突然の死を受け止められないのは
レンだけではなかった。清一郎もまた弟の死を受け入れられないでいるのではないだろうか。
あいこの疑問
あいこにも清一郎に対して疑問があった。どうして少女コミックで「恋愛」をえがいているのに、
清一郎自身が恋愛をしないのか!?それを向後にぶつけてみたが、「自分が恋愛をすると漫画が本物でなくなる」
という気持ちがあるらしい。それと、以前に原稿が出来上がる間、弟の淳が来ていて不思議なことを言っていたという。
「兄が恋愛をしないのは、僕のせいかもしれません」
向後もそれ以上は追及しなかったが、男女交際を巡って2人の兄弟の間に何があったのか!?
レンは「おじさんのファン一号はお父さんです」というほどに、兄を慕っていた弟。
その弟のせいでなぜ清一郎は「恋愛」をあきらめたのか!?今後少しずつ明らかになっていくのだろう。
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